観光シンクタンクのJTB総合研究所(以下、JTB総研)は2月18日、鎌倉観光のSNS(Instagram)投稿を分析した最新レポートを公開しました。
調査の結果、欧米豪の観光客は日本の文化や歴史を感じられる写真、アジアの観光客は漫画やドラマの聖地を被写体とした写真を多く投稿していることが分かりました。
同じ観光地を訪れていても、国籍や文化的背景によって見ている景色や撮影の対象に大きな開きがあることが明らかになっています。
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本調査では、Instagramに投稿された鎌倉観光の写真を対象に、その色調や被写体、画角などの特徴を分析しています(複数枚投稿されている場合は、1枚目を抜粋)。
これにより、外国人観光客の中でも国や地域によって鎌倉のどのような景色を切り取っているのか、その視点の違いが明らかになっています。
欧米豪は大仏、アジアは聖地の投稿が多い
投稿写真を分析した結果、外国人観光客による投稿は青や深緑といった「寒色系」が中心であるのに対し、日本人観光客はオレンジや黄色が強い「暖色系」を基調としており、両者の間で対照的な傾向が明らかになりました。
また、欧米豪の観光客の70%が「大仏」を被写体として投稿しており、日本の歴史的・文化的な象徴を重視する傾向が顕著です。
一方、アジアの観光客において大仏を投稿した人は37%に留まり、代わって「江ノ電(30%)」や「鎌倉高校前駅(15%)」といった鉄道・駅舎関連の投稿が計45%に達しました。
これは、アジア圏で絶大な人気を誇るバスケットボール漫画の舞台となったことによる「聖地巡礼」への関心の高さが色濃く反映されています。
この結果から、欧米豪の観光客は日本らしい歴史文化、アジアの観光客は親しんでいる漫画やドラマの聖地を好む傾向があると分析されています。

自撮り文化にも違いあり、アジアは「自分あり」が多い傾向に
被写体だけでなく、大仏の写真の撮り方においても地域別の特徴が見られました。
欧米豪の観光客は、自分を含めない大仏のみの投稿と、自分を写し込んだ投稿がほぼ半々となっています。これに対し、アジアの観光客は65%が「自分を入れた写真」を投稿しており、日本人観光客のスタイルに近い傾向があります。
大仏を客観的に捉えようとする欧米豪に対し、アジア圏の観光客は「その場所にいる自分」という体験価値をビジュアル化する傾向が強いことがうかがえます。

2枚目以降の写真には自動販売機など
投稿のメインとなる1枚目の写真と比較して、2枚目以降には観光スポットとは異なる意外な風景を収めた写真が見られました。
特に、自動販売機を投稿している外国人観光客が多く、冷たい・温かい飲み物の設定、景観を崩さないよう配慮されているホスピタリティ、破壊やいたずらなどの被害に遭わず、適切に管理されている治安の良さなどが外国人にとって珍しく映っていると分析されています。

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<参照>
株式会社JTB総合研究所:外国人観光客と日本人観光客が切り取る、それぞれの鎌倉
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