日本政府観光局(JNTO)が発表した訪日外客統計によると、2025年年間の訪日ロシア人数は19万4,900人でした。
また、観光庁のインバウンド消費動向調査によると、訪日ロシア人旅行消費額は543億円で、訪日客数、消費額ともに前年を上回り、着実な回復を見せています。
本記事では、ロシア市場のインバウンド動向について解説します。
訪日ロシア人客数最新データ:年間19.5万人
日本政府観光局(JNTO)が発表した訪日外客統計によると、2025年の訪日ロシア人数は19万4,900人(前年比96.3%増)でした。前年およびコロナ前を大きく上回って過去最高を記録しています。
また伸び率は全市場のなかで最も高くなりました。

2025年はウクライナ侵攻による各国からの制裁などの影響があったものの、クルーズ需要や経由便の多様化が後押しとなって、各月で前年を上回って推移しました。
訪日数が最も多かったのは10月(3万53人)で、最も伸び率が高かったのは5月(前年同月比139.3%増)でした。ほかにも4月、6月、9月で前年同月から100%以上の伸び率を記録しています。

他の欧米豪市場と比べるとロシアの市場規模は大きくありませんが、2025年に高い伸び率を記録したことを踏まえると、訪日人気の継続が期待できるポテンシャルがある市場といえるでしょう。

訪日ロシア人消費額最新データ:年間543億円
続いて、観光庁が発表しているインバウンド消費動向調査によると、2025年年間の訪日ロシア人旅行消費額は543億円でした。前年比では70.4%増となり、過去最高を記録しています。
訪日客数と同様に、消費額の伸び率は全市場のなかで最も高くなりました。

四半期別で見ると、2024年のデータが発表されていない1〜3月期を除き、各期で前年同期を上回りました。
特に訪日数が多かった春シーズンの4〜6月期(前年同期比102.3%増)と秋冬シーズンの10〜12月期(同101.1%増)は、高い伸び率を記録しました。

1人当たりの消費額は29万5,199円
訪日ロシア人客の消費額について、さらに詳しく見ていきましょう。
2025年年間の訪日ロシア人の1人当たり消費額は、29万5,199円でした。全市場の1人当たり平均消費額(22万8,809円)と比較すると、6万円以上高くなっています。
1人当たり消費額の構成を見ると、最も大きな割合を占めたのは宿泊費の13万1,045円で、次いで買物代が6万4,173円でした。前年と比較すると、宿泊費は増加しているものの、その他の項目では減少しています。

訪日ロシア人の消費単価は、他の欧米豪市場と比べると相対的に低い水準にあります。ただし、平均泊数は11.8泊と欧米豪のなかで最も短く、この点を踏まえて見る必要があります。

急増する訪日需要に対応するため、ロシアの日本大使館は2月に「日本査証申請センター」を開設しました。ビザ取得の利便性向上が図られ、今後の訪日数拡大への貢献が期待できます。
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以上、ロシアの最新インバウンドデータを解説しました。訪日ラボでは、ロシアのインバウンド動向に関する情報を日々発信していますので、ぜひご覧ください。
※本記事では、以下のデータを用いて記事内容・グラフを作成しています。
- 観光庁:訪日外国人消費動向調査およびインバウンド消費動向調査(※1人当たり消費額は全目的で算出、速報値を含む)
- 日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計(※速報値を含む)
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<参照>
- 日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計
- 観光庁:インバウンド消費動向調査
- 在ロシア日本国大使館:日本査証申請センターの開設について
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