訪日ラボ運営のmov、AI時代におけるお店選びの新たなユーザージャーニー「AICRAS(アイクラズ)」を提唱

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業界最大級のインバウンドビジネスメディア「訪日ラボ」および店舗向け集客一元化プラットフォーム口コミコム」およびを運営する株式会社movは、AI時代におけるお店選びのユーザージャーニー「AICRAS(読み:アイクラズ)※商標登録出願中」を提唱します。


AI対策の主語は「AI」ではなく「ユーザー」

昨今のAI対策への対応をめぐる議論は、「AIに何を読ませるか」「どのAIツールに最適化するか」といった、技術やツール側の視点が注目されています。一方で、「ユーザーがどう探し、何を比べ、どこで決めているのか」というユーザー視点の議論はまだ活発に行われていません。

movは、AI対策の主語はあくまで検索を行う側の「ユーザー」であると考えます。

ユーザーがお店選びを行う際に、候補となる店舗を発見し深く情報を調べて複数の候補先からユーザーの評価も含め様々な観点で比較をした後に最終意思決定をしているという「発見から意思決定まで」のジャーニー自体はこれまでと大きく変わらないと思っています。

一方で過去と比較し現代においては新たなAIツールを各ジャーニーにおける一つの重要な媒体・プラットフォームとして追加で捉えること、そしてそれぞれのユーザージャーニーにおいて検索体験の中身が変わったことが重要だと捉えており、改めて整理・再定義したものが、今回提唱する「AICRAS」です。

新提唱のAICRAS(アイクラズ)とは

AICRASは、ユーザーが店舗や宿泊施設を選ぶまでの意思決定プロセスを6つの段階で整理したモデルです。各プロセスの頭文字をとって「AICRAS(アイクラズ)」と名付けました。


従来のユーザージャーニーとの決定的な違いは、「Comparison(比較)」と「Reputation(評価確認)」の2段階にあります。AIツールの普及により、複数の候補を横並びで比較・検討する作業が大幅に効率化されました。さらに、比較した後に「結局どこが自分に最適か」をAIに再確認・裏付けを行う工程がユーザーの間で生まれています。

これは、AIツールが、店舗事業者の発信する定量データと、実際に来店したユーザーによる口コミ・VoC・UGCといった定性データの双方を参照・引用できるようになり、この2つのプロセスが従来よりも実行しやすくなったことに起因すると考えております。

以上を踏まえ、これまでの一般的なお店を調べるという過程において、「比較・評価確認」を行うというステップを独立したプロセスとして位置付けた点がAICRASの新しさです。


ホテル宿泊施設のユーザージャーニー一例

41.9%がAIツールを利用。AIの提案した施設に55.2%が実際に足を運んでいる

直近1年以内に宿泊を伴う国内旅行を経験した20〜50代の男女415名に調査を実施しました。宿泊先を決める際に利用する情報媒体・ツールを聞いたところ、「AIツール」は41.9%(複数回答)。Googleマップ(41.2%)と並び、SNS(29.6%)や比較サイト(27.7%)を上回っています。利用理由の上位は「検索の時間や手間を大幅に省くことができるから」64.9%、「自分の好みや条件に合わせた提案をしてくれるから」56.3%でした(複数回答、n=174)。


利用は情報収集の段階にとどまりません。「行き先が決まり、条件に合う施設を探し始めるとき」69.0%、「複数の施設を比較検討しているとき」51.1%と幅広いフェーズで使われ、AIツールに提案された宿泊先に「実際に行ったことがある」と答えた人は55.2%にのぼります(n=174)。AI検索はすでに、実際の予約・来店にまで影響を与えています。


ただし、AIだけでは決めていない。62.9%が「リアルな口コミ」で確かめている

一方で、「AIツールで気になる宿泊施設を見つけた際、その後どのような行動を取ったか」を聞いたところ、60.9%がGoogle検索をし、62.9%がAIでは分からない「リアルな口コミ」や最新の評価を確認していました。AIが担っているのは候補を絞るところまでで、最後の判断はユーザー自身が別の情報源で裏を取っています。


【調査概要】

  • 調査の方法:Webアンケートによる定量調査
  • 調査の対象:以下条件を満たす20〜50代の男女
    • 直近1年以内に宿泊を伴う国内旅行の経験がある
    • 過去に一度以上AIツールを使用したことがある
  • 有効回答数:415名
  • 調査実施日:2026年8月13日〜2026年8月17日
  • 調査実施機関:株式会社マーケティングアプリケーションズ(Surveroid)

今後の展開

調査から見えるのは、AIが既存の経路を置き換えたのではなく、選択肢が1つ増えたことで行動が変わった、という点です。従来の検索対策は続ける必要があり、そのうえでAIへの対応も必要不可欠となります。

ユーザーの店舗選びにおける「発見から意思決定」までのプロセスでは、Googleマップ・予約サイト・グルメサイト・SNSといった主要プラットフォームが、引き続き重要な役割を担っています。

そのうえで、AIツールから参照・引用されるためには、店舗事業者による自社情報の正確性や特徴といった客観的事実の発信が、これまで以上に重要になります。

加えて、AIツールはユーザー発信の口コミ・VoC・UGCといった主観的な評価も参照・引用する傾向にあるため、良いサービス体験を提供し、好意的な声を積み上げることの重要性も高まっています。

movは今後、飲食・小売・宿泊をはじめとする店舗事業者様に対し、「AICRAS」を軸とした新たなユーザージャーニーに沿ったデジタルマーケティング支援を行ってまいります。

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      この記事の筆者

      訪日ラボ編集部

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