これだけは知っておくべき訪日台湾人 3つのポイント

    • 4月から7月にかけて安定した訪日数を持っている
    • 親日度ランキング1位、多くの台湾人が日本に興味
    • リピーター率86.4%、コロナ明けのリベンジ旅行やビジネス需要に期待

台湾に関連するインバウンド年表

1952年日本と中華民国の国交が樹立
1972年日本と中華民国の国交が断絶
1973年現在の日本台湾交流協会が設立
2019年訪日台湾人数が史上最多となる年間489万人を達成

台湾基本データ

人口約2,360万人
面積約3万6,000平方キロメートル
首都台北
宗教仏教、道教、キリスト教など
公用語中国語(台湾華語)
時差UTC+8(-1時間)
通貨ニュー台湾ドル
名目GDP約5,894億米ドル
経済成長率2.63%
一人当たりGDP約25,048米ドル
平均月収1,375.92米ドル
ビッグマック指数(経済力)2.41米ドル

(参照)THE WORLD BANK Population, total、United Nations National Accounts - Analysis of Main Aggregates (AMA)、外務省 国・地域基礎データ、Numbeo Rankings by Country of Average Monthly Net Salary(After Tax)(Salaries And Financing)、The Economist The Big Mac index

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台湾市場の訪日旅行(インバウンド)データ

訪日外客数推移(2014年~2023年):訪日台湾人は何人来ているのか

コロナ前の2019年までは、訪日台湾人客数は6年連続で増加し、2019年には489万602人と500万人に迫りました。パンデミックの影響で落ち込んだものの、2023年は420万2,400人と、コロナ前の約86%まで回復してきています。

月別訪日外客数:訪日台湾人に人気なのは何月?

コロナ前の2019年までの傾向では、訪日台湾人が最も増加するのは4月から7月でした。春季から夏季にかけての時期が最も人気であったことが分かります。最も減少するのは12月から1月となっています。

インバウンド消費額推移(2014年~2023年):台湾市場全体の規模は?

コロナ前の2019年までの6年間、訪日台湾人のインバウンド消費額はおおむね緩やかな上昇傾向にあり、ピークとなった2018年には5,817億円を記録しました。パンデミックの影響で大きく落ち込みましたが、2023年には7,786億円とコロナ前を上回って大幅に増加し、国籍・地域別でも首位を記録しました。

一人当たりインバウンド消費額推移(2014年~2023年):訪日台湾人は1人いくら使う?

訪日台湾人の一人当たりインバウンド消費額は、コロナ前は2015年をピークに2019年までおおむね減少傾向にありましたが、コロナ明けの2023年には、旅行者層の変化に伴い18万7,921円へと大幅な増加をみせました。

旅行支出内訳:訪日台湾人には何を買い、消費している?

訪日台湾人の支出において、最も大きな割合を占めたのは買物代で、57,169円でした。2番目に大きな割合を占めたのは宿泊費で、53,576円でした。

人気のお土産ものランキング:訪日台湾人は何をお土産に買っていく?

費目購入率購入者単価
1位菓子類77.3%11,802円
2位医薬品47.9%17,494円
3位衣類43.1%17,263円
4位その他食料品・飲料・たばこ41.1%8,816円
5位靴・かばん・革製品31.9%32,501円
6位化粧品・香水26.4%15,453円
7位健康グッズ・トイレタリー19.9%17,955円
8位酒類14.4%12,959円
(参照)観光庁 訪日外国人消費動向調査 2023年7-9月期より

訪日台湾人に最も人気のある品目は「菓子類」で、一人あたり平均11,802円分購入されています。購入率順に並べると、「菓子類」を筆頭に、「医薬品」「衣類」「その他食料品・飲料・たばこ」「靴・かばん・革製品」の順で続いています。

買い物スポットランキング:訪日台湾人はどこで買い物をしている?

買い物場所購入率
1位コンビニエンスストア82.1%
2位ドラッグストア81.2%
3位空港の免税店69.3%
(参照)観光庁 訪日外国人消費動向調査 2023年7-9月期より

訪日台湾人に最も人気の買い物場所は「コンビニエンスストア」で、82.1%が買い物をしました。続けて「ドラッグストア(81.2%)」と「空港の免税店(69.3%)」がランキング上位に入っています。

年齢・性別構成比:訪日台湾人で最も多い属性は?

訪日台湾人の49.7%が男性、50.3%が女性です。また、男性で最も多い年齢層は40~49歳で全体の16.4%を占め、女性で最も多い年齢層は40~49歳で全体の15.8%を占めます。

滞在日数:訪日台湾人は何日間訪日旅行する?

訪日台湾人の滞在日数は、全体の場合と観光・レジャー目的の場合、どちらも4~6日間が最多です。

訪日経験:訪日台湾人は初訪日・リピーターどちらが多い?

2023年第3四半期(7〜9月期)の訪日台湾人は、初来日が13.5%、リピーターが86.4%でした。

旅行形態:訪日台湾人は団体旅行と個別旅行どちらが多い?

訪日台湾人の旅行形態は、全目的の場合と観光・レジャー目的の場合、どちらも個別手配が最多です。ただし、団体ツアーの割合も全目的と観光・レジャー目的の両方で2割を超えており、団体客が比較的多いのが特徴です。

日本の観光情報の収集:訪日台湾人の訪日旅行の情報手段は?

訪日台湾人が旅マエに情報収集をする際、最も役に立ったのは「動画サイト(YouTube/愛奇芸等)(40.7%)」でした。合わせて「個人のブログ(31.7%)」「SNS(Facebook/Twitter/微信等)(28.2%)」と続いています。また、旅ナカで最も役に立った情報は「交通手段(73.1%)」でした。合わせて「飲食店(47.9%)」「観光施設(45.5%)」と続いています。

台湾市場のアウトバウンド(海外旅行)データ

台湾人の海外旅行者数の推移(2012年~2020年):台湾人の海外旅行需要は?

コロナ前の2019年までの6年間、台湾人の海外旅行者数は増加し続けており、ピークであった2019年には1,710万人を記録しました。しかし2020年にはパンデミックの影響を受け234万人まで激減しました。

台湾で人気の海外観光地ランキング:訪日旅行の競合となる国は?

国名過去五年間で最多の外客数
1位中国6,136,081人(2018年)
2位日本4,890,602人(2019年)
3位韓国1,260,493人(2019年)
4位ベトナム926,744人(2019年)
5位タイ790,039人(2019年)

(参照)日本政府観光局(JNTO) 訪日旅行データハンドブック 2022年より

台湾人に人気の海外旅行先は、中国、日本、韓国、ベトナム、タイと、全てアジア諸国となっています。中国は同じ中華圏であり、飛行機代もそれほど高くないため人気があります。ベトナムは物価も安いため、庶民でも手が出る海外旅行先として知られています。コロナ禍から回復したタイミングでも、同じ理由でこれらの国・地域が人気になるものと考えられます。

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