ロケツーリズムとは、映画・ドラマといった作品のロケ地を観光資源として活用し、観光客にその地域のファンになってもらう旅行スタイルです。
エンタメ作品によって、新たな観光資源を作り出すことができる点が大きなメリットとなります。
映画の場合は「フィルムツーリズム」「シネマツーリズム」、アニメなら「聖地巡礼」という表現が下位分類として用いられます。
ロケツーリズムは決して新しい取り組みではなく、古くから和歌に登場する名所を巡る人がいたことが分かっています。
日本人観光客はもちろん、訪日外国人観光客を呼びこめれば、持続的な地域活性化が実現できます。
ロケツーリズムで地域に観光客を呼びこむためには、製作時点から製作サイドと手を組み、プロモーション、観光商品の設計などを行っていくことが理想的です。
具体的な観光客増加のための取り組みとしては、ロケ地マップの作成や配布、地域の名産品を使用したタイアップ商品の販売などが挙げられます。
しかし、ロケツーリズムの場合、放映終了とともに観光地の人気も失われてしまう可能性があります。
そのため、月日が経っても人気の衰えない質の高い作品づくりや、定番観光地となるために地域ぐるみの対応が必要です。