ロケツーリズムとは? | 官民一体で地域活性化に成功した事例も紹介

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映画やドラマのロケ地を巡る「ロケツーリズム」が注目されています。これをきっかけに国内外の観光客を呼びこめれば、持続的な地域活性化が実現できます。

この記事では、意外にも歴史が古い旅行スタイル「ロケツーリズム」についてご紹介します。

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ロケツーリズムとは?

ロケツーリズムとは、映画やドラマなどのロケ地を観光資源として活用し、観光客にその地域のファンになってもらう旅行スタイルです。アニメの場合は聖地巡礼という表現が使われています。

ロケツーリズムは新しい取り組みのように聞こえますが、芸術作品の背景を知ることを目的とした旅行は古くから行われており、日本では、和歌に登場する名所を巡る人が昔からいたことが分かっています。

別名「フィルムツーリズム」「シネマツーリズム」「ロケ地巡り」など

コンテンツの舞台となった土地を訪れる旅行スタイルは広く「コンテンツツーリズム」と呼ばれています。

映画の場合は「フィルムツーリズム」「シネマツーリズム」、アニメなら聖地巡礼という表現が下位分類として用いられます。

またコンテンツツーリズムに類似の表現として「メディア誘発型観光」「エンタメ観光」などが使われることもあり、表現は多種多様です。

なお、本記事ではドラマや映画を対象としたロケツーリズムに限定して取り扱います。これらは「ロケ地巡り」「ロケ地観光」などと呼ばれることもあります。

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ロケツーリズムの持続性

映画やドラマは放送後、しばらくすると忘れられることが大半ですが、ロケツーリズムにはどれくらいの持続性があるのでしょうか。

まず指摘できるのは、すべての観光地は目新しさが無くなると飽きられる傾向があるということです。これはロケ地に限らず避けられないことで、観光客の興味や関心をひくためには新しい観光資源の発掘、観光スタイルの提案が必要です。

しかし米国のある調査では、映画放映後、観光客が年々増加した地域が存在することが明らかになりました。作品の質が高い場合、月日とともに飽きられるどころか、次第に人気が増していき、定番観光地となることも期待できます。

公開してから対応を考えるのでは、効果が弱い

地域でロケが行われ作品の舞台になったとしても、ロケツーリズムとして観光客を呼びこむには、しっかりとした対応が必要です。

映画やドラマが公開された後では手遅れなこともあります。製作時点からプロモーション、観光商品の設計などを行っていくのが理想的でしょう。

地域ぐるみで撮影に協力するなどして、製作サイドと手を組むことが望ましいと言われています。地域の協力が無い場合、撮影交渉などの手間がかかるため、製作会社はコストが削減できるメリットがあります。

映画のロケ誘致、撮影支援を行う機関はフィルム・コミッション(FC)と呼ばれ、この組織が製作サイドに対応することになります。アメリカでは1940年代から存在し、現在では日本各地に設立されています。

ロケツーリズムの成功事例

観光庁は2014年4月1日、「ロケツーリズム事例集」を発表しました。

ロケツーリズムを効率的、効果的に推進するために作られたもので、「ロケ支援度の向上」、「ロケ地行楽度の向上」、「ロケ地との連携」、「観光客増加・リピーター確保」という4つの視点で、自治体や民間事業者の取り組みをまとめています。

この中からいくつか事例を解説します。

山形県のロケツーリズム成功事例

山形県でロケが行われた映画は、「スウィングガールズ」「おくりびと」「たそがれ清兵衛」「るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編」など。

藤沢周平氏の作品が映画化されたことをきっかけに、ロケ誘致を盛んに行うようになり、官民一体となってロケツーリズムの活性化に取り組んでいます。

一定の条件を満たせば制作費の支援をする制度も整えており、作品を作りやすい環境づくりを行っています。

観光客増加のための取り組みとして舞台となったローカル線に「ガールズ列車」(スウィングガールズ)が運行されました。また、観光もできるロケ地として庄内映画村をオープンしています。

富山県のロケツーリズム成功事例

富山県が配布する「富山アニメ観光MAP」

富山県が配布する「富山アニメ観光MAP」

富山県でロケが行われた映画は「春を背負って」「おおかみこどもの雨と雪」など。警察署、教育委員会などが協力的で、ロケの許可交渉が円滑に行え、製作サイドとの信頼関係の構築にも力を入れているそうです。

観光客増加のための取り組みとして、ロケ地マップの作成や配布を行っており、地域の名産品を使用したタイアップ商品も販売されています。

官民一体で撮影に協力して、ロケツーリズムを活性化させよう

ロケツーリズムとは、映画やドラマの撮影に使われた場所への訪問を目的とした観光スタイルのこと。エンタメ作品によって、新たな観光資源を作り出すことができるのが大きなメリットです。

しかしロケツーリズムの活性化を図るには早めに対応を行う必要があり、製作サイドとの協力が不可欠だと言われています。作品づくりを円滑に進められるよう官民一体で、誘致を行う必要があります。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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