訪日韓国人観光客が泊まりたいと思っている宿泊先には、どういったものがあるのでしょうか。この記事ではそんな訪日韓国人観光客の宿泊動向についてデータを踏まえながら解説していきます。
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訪日韓国人観光客が泊まりたい宿泊先
日本旅行をしたいと思っている訪日韓国人観光客の多くが泊まりたいと思っているのが日本旅館です。
日本政策銀行が行った調査によると、訪日韓国人観光客は豪華な高級ホテルよりも日本旅館に泊まりたいと考えており、訪日経験がない場合は61%、経験者の場合55%が旅館での宿泊を希望しています。
日本旅館の人気の高さ
宿泊先としての日本旅館の人気の高さには、訪日韓国人観光客にも親しまれている温泉や日本料理などが関係しているものと見られます。
一般ホテルも人気が高い
訪日韓国人観光客には宿泊先として安価なホテルも人気です。前掲の表のとおり、訪日経験がない場合は52%、経験者の場合61%の訪日韓国人観光客が、安価で基本的な設備がそなわっているホテルを希望しています。
訪日韓国人観光客に人気がない高級ホテル
その反面、他の日本旅行をしたいと考えている訪日外国人に比べて人気がないのが高級ホテルです。高級ホテルに泊まりたいと考えている訪日韓国人観光客は訪日経験がない場合は26%、経験者の場合35%にとどまっており、中国と比較しても、その人気の低さがみてとれます。
希望する宿泊先と実際の宿泊先
このように訪日韓国人観光客が泊まりたい宿泊先として人気なのは旅館ですが、実際に日本に来た際に訪日韓国人観光客がよく利用する宿泊先はホテルが圧倒的で80.8%にのぼります。
対して旅館の利用は11.2%にとどまっており、希望する宿泊先と実際の宿泊先の乖離が見て取れます。
訪日韓国人観光客の宿泊事情
前掲の表でわかるように、訪日経験のあるなしで日本旅館と安価なホテルの人気度は逆転します。訪日経験がある場合は日本旅館61%、安価なホテル52%、日本旅館55%、安価なホテル61%となります。
この背景にあるのが訪日韓国人観光客のリピーター率の高さでしょう。訪日経験がない場合は、訪日旅行らしい体験を望むため、旅館が人気になるものの、リピート回数が増えるに連れ、訪日旅行にもこなれて来た場合には、コストパフォーマンスの良い安価なホテルに泊まるようになるものと考えられます。
また、訪日韓国人観光客は旅行消費額が少ないことが特徴で、日本旅館の価格の高さも、旅館の宿泊率がいまひとつである理由のひとつだと思われます。
訪日韓国人観光客の買い物の傾向:消費額は少なく、お菓子やビール、医療品、化粧品を購入する
どんなビジネスであれ、顧客の消費行動について知ることは重要です。訪日韓国人観光客をターゲットにしているインバウンドビジネスや観光業のビジネスパーソンにとって、訪日韓国人観光客の日本での消費額はどれくらいか、何を買っていくのかといったことはぜひとも知っておきたいことでしょう。こちらの記事では、訪日韓国人観光客の買い物の傾向についてご紹介します。 目次訪日韓国人観光客の消費額消費額が少ない理由は?訪日韓国人観光客の買い物代を分析訪日韓国人観光客の購入率が高い菓子以外の食料品類・医薬品・化粧品訪...
まとめ:訪日韓国人観光客には旅館が人気であるものの、実際に利用するのはホテル
訪日韓国人観光客が泊まりたいと考えている人気の宿泊先が日本旅館です。また、ホテルもその次に人気です。高級ホテルの人気は低いこともポイントです。とはいえ、実際に日本に来た訪日韓国人観光客の宿泊先はホテルが圧倒的です。これには訪日韓国人観光客のリピート率の高さや、旅行消費額の少なさが影響していると考えられます。
<参照>
訪日韓国人観光客インバウンドデータ集
データでわかる訪日韓国人観光客
2000年代から、日本語を学ぶ学生が増えています。その理由は、日韓交流の増加により日本語が就職に有利と判断され始めていること、日本文化に対する関心が高くなってきていることなどが挙げられます。実際に、韓国の日本語学習者数は約91万人(2006年)と世界の中でもトップで、世界の日本語学習者の約3割(30.6%)を占めていることになります。
訪日韓国人観光客の特徴
日本の製品やコンテンツに強い関心を持っており、距離的にも近い韓国はインバウンド消費を狙ううえで無視できない国のひとつです。リピーターが多く、自分の興味に合わせた旅行プランを練る傾向のある韓国人観光客は、東京都などの定番観光スポット以外にも足を運びます。
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