どんなビジネスであれ、顧客の消費行動について知ることは重要です。訪日韓国人観光客をターゲットにしているインバウンドビジネスや観光業のビジネスパーソンにとって、訪日韓国人観光客の日本での消費額はどれくらいか、何を買っていくのかといったことはぜひとも知っておきたいことでしょう。こちらの記事では、訪日韓国人観光客の買い物の傾向についてご紹介します。
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訪日韓国人観光客の消費額
訪日韓国人観光客の消費額はそこまで多くありません。日本をよく訪れる外国人の中でも消費額が少ないことが訪日香港人観光客の特徴で、一人あたり旅行支出は75,169円、買物代は22,195 円と低水準となっています。
消費額が少ない理由は?
消費額が少ない背景には、そもそも訪日韓国人観光客は日帰りや短期間旅行の人が多いという事実があります。
また、韓国では日本製品が手に入りやすく、わざわざ大量のお土産を買うために、買い物代を用意する必要がないのです。
訪日韓国人観光客の買い物代を分析
そんな訪日韓国人観光客がよく購入するのが、日本産お菓子をはじめとする菓子類です。菓子類の購入率は78.4%、消費額は平均5,568円で、買物代のおよそ1/4を菓子類の消費で占めています。
訪日韓国人観光客の購入率が高い菓子以外の食料品類・医薬品・化粧品
また、購入率が高いのが「その他食料品・飲料・酒・たばこ」です。その他食品類の購入率は57.9%で、訪日韓国人観光客の半数以上が購入していくほど人気で、菓子類と併せて日本の食料品、飲料類への関心の高さが伺えます。
というのも韓国では、日本製のものと”非常に酷似した”菓子類が流通しており、日本産と韓国産のものを食べ比べをして楽しめるということもあり、お土産として人気があるためです。
他にも、医薬品や化粧品類も次いで購入率が高く、訪日韓国人観光客のヘルス・ビューティーへの意識の高さが見て取れます。
<関連>
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訪日韓国人観光客がよく買うものはなに?:菓子類、医薬品など単価の低いものを購入する傾向
韓国は諸外国の中でも最も距離が近い国です。その近さもあって訪日韓国人観光客は大変多く、平成25年(2013年)までは訪日外客数が実は最も多かった国でした。中国・台湾からの訪日外客数の急激な増加で、平成27年には訪日外客数・消費額ともに第3位となりましたが、他の国と比較しても多いことに変わりありません。その訪日韓国人観光客が日本滞在中に買うものはなにでしょうか。訪日韓国人観光客の訪日旅行の特徴訪日韓国人観光客は日本滞在中になにを買うのでしょうか。それは「なにを目的にした訪日観光なのか」という...
訪日韓国人観光客には気軽に購入できるものが人気
訪日韓国人観光客は、気軽に買えるお土産の購入率が高いことも特徴です。例えば、文房具やアクセサリーをはじめとした、持ち帰りやすいものをよく購入していきます。短期旅行の人が多い訪日韓国人観光客にとって、かさばるお土産はあまり好まれないのでしょう。
ビールや日本酒も訪日韓国人観光客にとってはお土産の定番
また、ビールや日本酒、ミネラルウォーターなども訪日韓国人観光客には人気です。このようにスーパーで買い物していくかのような消費行動が訪日韓国人観光客の特徴です。集客する際にも意識しておきたいことでしょう。
まとめ:訪日韓国人観光客の消費行動
訪日韓国人観光客の消費行動には特徴があります。例えば、訪日韓国人観光客はお菓子や医薬品の購入率が高いことがその一つです。また、他にも訪日韓国人観光客は短期旅行の人が多く、買い物に費やす消費額はあまり多くありません。ビールや文房具などの手軽なおみやげが好まれます。
<参照>
訪日韓国人観光客インバウンドデータ集
データでわかる訪日韓国人観光客
2000年代から、日本語を学ぶ学生が増えています。その理由は、日韓交流の増加により日本語が就職に有利と判断され始めていること、日本文化に対する関心が高くなってきていることなどが挙げられます。実際に、韓国の日本語学習者数は約91万人(2006年)と世界の中でもトップで、世界の日本語学習者の約3割(30.6%)を占めていることになります。
訪日韓国人観光客の特徴
日本の製品やコンテンツに強い関心を持っており、距離的にも近い韓国はインバウンド消費を狙ううえで無視できない国のひとつです。リピーターが多く、自分の興味に合わせた旅行プランを練る傾向のある韓国人観光客は、東京都などの定番観光スポット以外にも足を運びます。
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