日本と韓国は地理的に距離が近いこともあり、日帰りや週末旅行で日本旅行をする訪日韓国人観光客も多くなっています。それは、2015年の観光庁 訪日外国人消費動向調査における、訪日旅行の滞在日数の数値から見ても明らかです。3日以内の訪日旅行をした人の割合は、訪日外国人全体が8.8%なのに対し、訪日韓国人観光客は34.8%となっています。
そんな訪日韓国人観光客がよく購入していくもの、人気のお土産は何なのでしょうか。今回は、訪日韓国人観光客の購買行動を解説します。
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日本のキャラクターグッズがお土産として訪日韓国人観光客に人気
訪日韓国人観光客に人気の商品として、日本のアニメ・漫画キャラを含むキャラクターグッズが挙げられます。ゆるキャラやご当地キャラクター、人気アニメ・漫画のキャラクターは、日本に来た際のお土産として訪日韓国人観光客には人気で、手軽さからよく購入されています。
特に、ジブリは絶大な人気を得ており、韓国ではジブリ作品はかならずと言っていいほど劇場公開されています。「千と千尋の神隠し」や「ハウルの動く城」は特に人気があり、「千と千尋の神隠し」のキャラクター「カオナシ」が『かわいい』と、今になって人気が急上昇しています。
訪日韓国人観光客に根強い人気のビール
訪日韓国人観光客には日本のビールもお土産として人気です。訪日韓国人観光客の半分以上の人が購入するほどです。日本のビールは韓国でもよく流通しており、安く買える日本で「本場の味」を大量購入していく訪日韓国人観光客が散見されます。
訪日韓国人観光客に人気のお菓子
他にもお土産として人気なのが日本製のお菓子です。上記で引用した電通報の調査においても39.2%の訪日韓国人観光客が購入しています。
また、観光庁の訪日外国人消費動向調査においては78.4%の訪日韓国人観光客がお菓子を購入しており、両調査からみるに、少なくとも半数以上の訪日韓国人観光客がお菓子をお土産などとして購入していることがわかります。
どんなお菓子がお土産として人気なのか
お土産として人気のお菓子はコンビニ菓子系のものです。特に、韓国で日本製のものと”非常に酷似した”ものが流通しているお菓子は、食べ比べをして楽しめるということもあり、お土産として人気があります。
また、菓子メーカー「ロッテ」製品も、創業者の出身国が韓国で、韓国内でもロッテ製お菓子が流通していることから、「日本語表記の自国でも売られているお菓子」として人気を博しているようです。
訪日韓国人観光客には、自国で流行している日本のアイテムをお土産にする傾向が
訪日韓国人観光客は、上記のビールの例のように、韓国自国内で流行している日本発祥のものをお土産として購入していく傾向があります。友人や親類に配るお土産としては「ハズレ」がないうえ、トレンドにのっとった商品を自国より安価に購入できるためです。そのため、どのようなお土産が人気になるかどうかは、韓国国内の流行をチェックしておくと推測ができます。
将来のお土産需要に備える
韓国では日本で流行ったものが少し遅れて流行ることが少なくありません。専従角そのため、日本で流行が終わってしまったアイテムをストックしておけば、数年後に韓国で流行った際に、訪日韓国人観光客にお土産として購入してもらえる可能性があります。
まとめ:訪日韓国人観光客に人気のお土産とは
訪日韓国人観光客に人気のあるお土産として、ゆるキャラ、アニメ、漫画などのキャラクターグッズやビールがあります。特にビールは訪日韓国人観光客の半分以上の人が購入していくほどです。他にもおみやげとしてはお菓子類も定番です。また、将来のお土産需要に備えるためにも、韓国国内でのトレンドを押さえる必要性についても知っておきましょう。
訪日韓国人観光客インバウンドデータ集
データでわかる訪日韓国人観光客
2000年代から、日本語を学ぶ学生が増えています。その理由は、日韓交流の増加により日本語が就職に有利と判断され始めていること、日本文化に対する関心が高くなってきていることなどが挙げられます。実際に、韓国の日本語学習者数は約91万人(2006年)と世界の中でもトップで、世界の日本語学習者の約3割(30.6%)を占めていることになります。
訪日韓国人観光客の特徴
日本の製品やコンテンツに強い関心を持っており、距離的にも近い韓国はインバウンド消費を狙ううえで無視できない国のひとつです。リピーターが多く、自分の興味に合わせた旅行プランを練る傾向のある韓国人観光客は、東京都などの定番観光スポット以外にも足を運びます。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
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