これだけは知っておくべき訪日韓国人 3つのポイント
- 訪日韓国人のハイシーズンは1月、全体の1割が1月に訪日
- 訪日韓国人の約79%がリピーター、高いリピーター率が特徴
- 3日以内の滞在が多く、長期滞在者は少ない
韓国に関連するインバウンド年表
1965年 | 日本と大韓民国の国交が樹立 |
1985年 | JNTOソウル事務所が開設 |
2018年 | 訪日韓国人数が史上最多となる753万人を達成 |
韓国基本データ
人口 | 約5,161万人 |
面積 | 約10万平方キロメートル |
首都 | ソウル |
宗教 | 仏教、キリスト教など |
公用語 | 韓国語 |
時差 | UTC+9(時差なし) |
通貨 | 韓国ウォン |
名目GDP | 約1兆7,205億米ドル |
経済成長率 | 0.031 |
一人当たりGDP | 約33,622米ドル |
平均月収 | 2,225.26米ドル |
物価 | 3.89米ドル |
韓国市場の訪日旅行(インバウンド)データ
訪日外客数推移(2014年~2019年):訪日韓国人は何人来ているのか
2014年から2018年にかけて訪日韓国人観光客数は、2018年においては7,358,952人だった訪日観光客数は、日韓関係悪化により、2019年には約177万人減の5,584,597人に落ち込みました。
月別訪日外客数:訪日韓国人に人気なのは何月?
ここ6年間、訪日韓国人が最も増加するのは1月です。ただし、日韓関係悪化の影響を受け、例年若干増加傾向だった7月から大きく落ち込み、9月〜12月は2014年の水準に届いていなかったです。
インバウンド消費額推移(2014年~2019年):韓国市場全体の規模は?
2015年から2018年にかけて訪日韓国人のインバウンド消費額は上昇を見せたものの、2018年においては5,887億円だった訪日韓国人のインバウンド消費額は、2019年には1,635億円減となる4,252億円を記録しています。
一人当たりインバウンド消費額推移(2014年~2019年):訪日韓国人は1人いくら使う?
2016年から2018年にかけて訪日韓国人の一人当たりインバウンド消費額は伸び続けており、2018年の78,084円をピークにしたものの、2019には76,138円まで減少しています。
旅行支出内訳:訪日韓国人には何を買い、消費している?
訪日韓国人の支出において、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で、25,412円でした。2番目に大きな割合を占めたのは飲食費で、21,132円でした。宿泊と飲食への支出が大きく、買物よりは旅行そのものに重点を置いていることが分かります。
人気のお土産ものランキング:訪日韓国人は何をお土産に買っていく?
費目 | 購入率 | 購入者単価 | |
---|---|---|---|
1位 | 化粧品・香水 | 81.9% | 52,142円 |
2位 | 菓子類 | 76.6% | 9,639円 |
3位 | 医薬品 | 50.8% | 21,760円 |
4位 | 衣類 | 38.5% | 28,512円 |
5位 | その他食料品・飲料・たばこ | 37.1% | 10,440円 |
6位 | 靴・かばん・革製品 | 25% | 49,810円 |
7位 | 健康グッズ・トイレタリー | 22.2% | 20,203円 |
8位 | 電気製品(デジタルカメラ/PC/家電等) | 14.7% | 33,110円 |
(参照)観光庁 訪日外国人消費動向調査 2019年より
訪日韓国人に最も人気のある品目は「菓子類」で、一人あたり平均5,495円分購入されています。購入率順に並べると、「菓子類」を筆頭に、「その他食料品・飲料・たばこ」「医薬品」「化粧品・香水」「酒類」の順で続いています。
買い物場所ランキング:訪日韓国人はどこで買い物をしている?
買い物場所 | 購入率 | |
---|---|---|
1位 | コンビニエンスストア | 69.7% |
2位 | 空港の免税店 | 58.5% |
3位 | ドラッグストア | 42.7% |
訪日韓国人に最も人気の買い物場所は「コンビニエンスストア」で、69.7%が買い物をしました。続けて「空港の免税店(58.5%)」と「ドラッグストア(42.7%)」がランキング上位に入っています。免税店を利用する傾向も大きいようです。
年齢・性別構成比:訪日韓国人で最も多い属性は?
訪日韓国人の59.0%が男性、41.0%が女性です。また、男性で最も多い年齢層は20〜29歳で全体の21.3%を占め、女性で最も多い年齢層は20〜29歳で全体の17.7%を占めます。
滞在日数:訪日韓国人は何日間訪日旅行する?
訪日韓国人の滞在日数は、観光・レジャー目的の場合の場合、4〜6日間が最多です。また業務目的の場合、4〜6日間が最多です。業務目的では3日間以内の滞在も多く見受けられます。距離が近いことから、全体的に3日以内の滞在も多く見受けられます。
訪日経験:訪日韓国人は初訪日・リピーターどちらが多い?
2019年の訪日韓国人は、初来日が20.76%、リピーターが79.24%でした。
旅行形態:訪日韓国人は団体旅行と個別旅行どちらが多い?
訪日韓国人の旅行形態は、観光・レジャー目的の場合と業務目的の場合、どちらも個別手配が最多です。観光・レジャー目的では団体ツアーも13%を占めており、観光・レジャー目的で訪日する韓国人の一部には団体ツアーを使う人も見られます。しかし、全体的に個別手配が多く団体ツアーはあまり使われていないようです。
日本の観光情報の収集:訪日韓国人の訪日旅行の情報手段は?
訪日韓国人が旅マエに情報収集をする際、最も役に立ったのは「個人のブログ(43.7%)」でした。合わせて「SNS(30.9%)」「特になし(17.8%)」と続いています。また、旅ナカで最も役に立った情報は「交通手段(35.3%)」でした。合わせて「飲食店(29.0%)」「特になし(28.7%)」と続いています。
韓国市場のアウトバウンド(海外旅行)データ
韓国人の海外旅行者数の推移(2012年〜2018年):韓国人の海外旅行需要は?
ここ7年間、韓国人の海外旅行者数は伸び続けており、2012年には1,374万人だった海外旅行者数は、2018年には約2倍となる2,870万人を記録しています。
韓国で人気の海外観光地ランキング:訪日旅行の競合となる国は?
国名 | 過去五年間で最多の外客数 | |
---|---|---|
1位 | 日本 | 7,140,438人(2017年) |
2位 | 中国 | 4,762,163人(2016年) |
3位 | ベトナム | 2,415,245人(2017年) |
4位 | アメリカ | 2,334,839人(2017年) |
5位 | タイ | 1,709,265人(2017年) |
韓国人に人気の海外旅行先は、日本、中国、ベトナム、アメリカ、タイ と、5つのうち4つがアジア諸国となっています。日本と中国は距離が近いため飛行機代が安いことが人気の理由となっており、日帰り旅行を楽しむ韓国人も存在します。ベトナムやタイ は物価が安く庶民にも人気のようです。日本には2017年時点で約714万人の韓国人が訪れています。