訪日外国人旅行客が選ぶ人気宿泊先BEST10|訪日米国人観光客が宿泊施設を選ぶ基準

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

平成27年度の訪日外国人観光客数は1973.7万人となり、2000万人の大台は目前となりました。多くの訪日外国人観光客が日本に来ていますが、それゆえに宿泊施設の求められる対応が厳しさを増しています。今回は、訪日米国人観光客の宿泊先の動向に絞ってご紹介します。

<関連>

訪日米国人観光客の宿泊事情:ホテル利用者は旅館の約6.6倍

訪日米国人観光客は平均して7.5日間日本に滞在していき、長期滞在傾向が強いこともあり、その旅行支出のうち宿泊費は40%を超えます。では、宿泊施設を選ぶ時、どのような要素を考慮して選んでいるのでしょうか。宿泊先の予約方法や滞在先、料金、立地、設備、言語など、様々な要素を検証します。インバウンド対策の第一歩 多言語対応についてより詳しい資料のダウンロードはこちら「翻訳・多言語化」に関する詳しい資料のダウンロードはこちら「多言語サイト制作」に関する詳しい資料のダウンロードはこちらバーコードやQR...

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる

<オススメ記事>
中国インバウンド 今後の動向は?【訪日ラボが徹底予測】

訪日外国人旅行客が選んだ人気の宿泊先BEST10

訪日米国人観光客にかぎらず、外国人旅行者は宿泊先を探す手段として、ネットでの検索やSNS、口コミなどを利用しています。人気口コミサイト「TripAdvisor」で発表された、訪日して宿泊施設を利用した外国人観光客による口コミでランキングされた人気の施設をご紹介します。

  • 1位・・・パークハイアット東京(ホテル・東京都新宿区)
  • 2位・・・料理旅館白梅(旅館・京都府京都市)
  • 3位・・・ホテルムメ(ホテル・京都府京都市)
  • 4位・・・ファミリーイン西向(ホテル・東京都豊島区)
  • 5位・・・フォーシーズンズホテル丸の内東京(ホテル・東京都千代田区)
  • 6位・・・シャングリラホテル(ホテル・東京都千代田区)
  • 7位・・・マンダリンオリエンタル(ホテル・東京都中央区)
  • 8位・・・京の宿しみず(旅館・京都府京都市)
  • 9位・・・宇野スロープハウス(ゲストハウス・岡山県玉野市)
  • 10位・・・小田急ホテルセンチュリーサザンタワー(ホテル・東京都渋谷区)

(2013年版)

訪日米国人観光客の旅行の形態について

訪日米国人観光客の同行者形態は、自分ひとりの割合が52.9%、夫婦・パートナーが16.1%、家族連れが11%となっています。また手配方法は、個人手配(FIT)の割合が92.3%と、他国に比べて個人手配で訪日する割合が高く、逆に団体旅行は5.0%、パーッケージツアーは2.8%となっています。そのため、自由な旅行を満喫する目的が強いと言えるでしょう。

訪日米国人観光客の目的と宿泊先利用日数

訪日米国人観光客の主な目的は日本食を楽しむことが76.5%と最も高く、続いて自然・景勝地観光が41.0%、ショッピングが37.7%、日本の酒を飲むことが37.2%、日本の歴史・伝統文化体験が36.6 %となっています。中国や台湾、香港と比べて、日本の文化を楽しむことを目的に訪日する人が多いのが特徴です。滞在期間は7~13日が40.2%と最も高く、この数字は2005年から統計を取り始めた時からほとんど変わっていません。

訪日米国人観光客が好む宿泊先の特徴とは

訪日米国人観光客は洋室中心のホテルを宿泊先として選択する割合が最も多く80.5%になります。対して、和室中心の旅館などの宿泊は12.2%にとどまります。またテレビ番組「YOUは何しに日本へ?」などでは、ユースホステルやゲストハウスを利用しているシーンが多く見られますが、全体では利用率6.4%にとどまり、圧倒的にホテルが利用されていることがわかります。

これは、訪日米国人観光客はビジネス割合が多いこと、また、慣れ親しんだホテル形式の方が安心して利用できることに、その理由があると思われます。

訪日米国人観光客は宿泊先に何を求めているか

訪日米国人観光客は宿泊施設に関しては、慣れ親しんだ形式であること、そしてコストパフォーマンスを重要視しているため、ビジネスホテルの利用率が高い傾向にあります。また、友人や親戚の家に宿泊した割合は15.6%となっており、訪日外国人観光客全体の7.2%に対して高水準となっています。

上位に入る宿泊先にはどのような特徴があるか

訪日外国人観光客の利用する宿泊施設は、ホテルが8割以上を占めているだけあって、京都の旅館2件以外はホテルとなっています。宿泊先の多い地域は当然、訪日旅行のゴールデンルートである東京に集中しています。

岡山県のゲストハウスが9位に入っていますが、ここホストであるマックスさんは映画監督で、岡山の観光名所についての案内や深い経験に基づく面白い話を聞かせてくれるそうです。数多くの訪日外国人観光客が口コミの情報でこのゲストハウスを選び、満足しているようです。清潔な施設においしい料理、そして、ホストのホスピタリティの高さが数ある宿泊施設の中から10位以内に選ばれる要因となっています。

<関連記事>

日本観光の王道?ゴールデンルートとは

みなさんは日本横断ゴールデンルートという言葉を聞いた事がありますか?今回は訪日旅行客向け日本観光の王道、ゴールデンルートについて解説します。インバウンド対策にお困りですか?「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!訪日ラボに相談してみる目次インバウンドの王道観光ルート「ゴールデンルート」とは?その他インバウンドで人気の観光地まとめ:インバウンドの王道観光ルート「ゴールデンルート」とは?ゴールデンルートとは東京、箱根、富士山、...

各都道府県別インバウンド消費額を推計してみました:現状ゴールデンルート外、首都圏以外は苦戦の模様

先日国籍別訪問率のヒートマップをご紹介しましたが、それぞれの都道府県で見たときのインバウンド消費額は、現状どうなっているのでしょうか?今回は、観光庁「訪日外国人消費動向調査平成27年の年間値の推計(暦年)」観光庁「宿泊旅行統計調査平成27年1月~12月分(年の確定値)」ジャパンガイド「外国人が興味を持っている都道府県ランキング」の数値を利用して、各都道府県のインバウンド消費額を推計してみました。インバウンド対策にお困りですか?「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウン...

まとめ:訪日米国人観光客宿泊先は基本ホテル ゲストハウスや旅館はこれから伸びていくか

日本古来からの文化や新しい文化、酒蔵などの観光体験を重視する訪日米国人観光客は、イメージとは相反して、その宿泊先は基本ホテルとなっています。

しかしながら、ホテルが選ばれる理由は慣れ親しんでいるから、つまり文化的差異を嫌っての選択となっています。ある調査では2回目以降は旅館を選択する、という結果もあるので、今後訪日リピーターが増えるに連れ、旅館利用者が増える可能性もあります。また、インバウンド需要により都市部のホテル稼働率がほぼピークの85%を超える事態となっているため、消去法的に旅館やゲストハウス民泊などの選択が増えてくる可能性もあります。

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる

<参考>

訪日米国人観光客インバウンドデータ集

データでわかる訪日アメリカ人観光客

ニューヨーク人口密度は1,800人/km2(日本でいうと東京の1/3くらい。埼玉と同じくらいの人口密度)。国全体の人口密度は33.7人/km2(日本でいうと東京の1/200くらい。北海道の1/2くらいの人口密度)

訪日ラボセミナーレポートのご紹介&最新版インバウンド情報まとめ

訪日ラボでは、インバウンド対策に課題を抱えるご担当者様向けに、お悩み・課題解決を支援すべく、最新レポートの公開や無料のオンラインセミナーを実施しています。

【セミナーレポート】「桜シーズン」に向けたインバウンド施策のポイント


2023年は2,500万人の外国人旅行者が訪れた日本のインバウンド市場。コロナ前の2019年に迫る勢いの回復をみせており、2024年の訪日外国人数は3,000万人を上回るとの予想もあります。

日本を訪れる外国人旅行者の間で、特に人気が高いアクティビティが「桜の鑑賞」です。桜の開花時期に合わせて日本を訪れる外国人も多く、日本の重要な観光資源の一つとなっています。

そこで訪日ラボでは、「『桜シーズン』に向けたインバウンド施策のポイント」と題したセミナーを開催しました。
登壇者としては、インバウンドの動向に詳しい訪日ラボ インバウンド事業部長 川西哲平に加え、台湾に本社を置くビッグデータカンパニーVpon JAPAN株式会社営業本部 会田健介氏をお呼びし、「桜」に関するインバウンドデータをもとに、訪日外国人旅行者の最新動向と、「桜のシーズン」に集客を向上させるためのポイントを解説しました。

本セミナーは大好評につきアーカイブ配信を行っておりますので、ぜひご覧ください。

詳しくはこちらをご覧ください。

「桜シーズン」に向けたインバウンド施策のポイント【セミナーレポート】


【インバウンド情報まとめ 2024年3月】2023年年間宿泊者数 1位は韓国 他

訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。

この記事では、2024年3月版レポートから、2月〜3月のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。

最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください!

インバウンド情報まとめ 2024年3月

本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。
 訪日客向け“相撲エンタメショーホール” 大阪にオープン / 2023年年間宿泊者数 1位は韓国【インバウンド情報まとめ 2024年3月】


今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」


スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに