エリアによって変わる日本国内のインバウンド事情・需要
東京、大阪、京都など主要インバウンド都市にばかり注目が集まりますが、それぞれのエリアによってインバウンド事情や需要は大きく異なり、それぞれに合わせた対策も異なってきます。地域・地方・都道府県によって変わるインバウンド需要を抑えて施策に活かしていきましょう。
エリア別リンク
エリア別のインバウンド需要
北海道地方のインバウンド需要
北海道地方のインバウンド需要について解説していきます
2022年北海道地方のインバウンド需要・訪日外国人の訪問率は?
北海道地方は北海道が所属しており、スキー・スノーボードを中心に冬のアクティビティが人気の観光エリアです。2020年の訪問率が11.2%と国内で5番目の人気となっています。母国では雪の降らない地域の東南アジアからの訪日外国人やスノーアクティビティの好きな欧米圏の人たちに人気のエリアです。また一番訪日客数の多い中国では2008年公開の中国映画「非誠勿擾(邦題:狙った恋の落とし方。)」が大人気で、聖地巡礼としての旅行も人気の一つとなっています。東北地方のインバウンド需要
東北地方のインバウンド需要について解説していきます
2022年東北地方のインバウンド需要・訪日外国人の訪問率は?
東北地方は青森、岩手、秋田、宮城、山形、福島が所属しています。2020年の各県の訪問率は0.45%〜1.46%と全体的に低くなっており、日本人に人気の観光エリア「宮城」エリアでも1.46%となっています。その背景には2011年の「東日本大震災」の影響もあり、今後インバウンドで課題のある地方となっています。現在は、各自治体が東北エリアへの観光を盛り上げるため、新規海外就航と増便やプロモーション動画の作成、復興ツーリズムの立ち上げなど、インバウンド施策にも力を入れ始めてきています。関東地方のインバウンド需要
2022年関東地方のインバウンド需要・訪日外国人の訪問率は?
関東地方のインバウンド需要・訪日外国人の訪問率は?
関東地方は日本への玄関口である成田を有する千葉県をはじめ、東京、神奈川、埼玉、栃木、茨城、群馬などが所属しています。2020年の訪問率も高く、TOPの東京(47.54%)を筆頭に、2位の千葉(37.54%)、9位の神奈川(6.8%)と続いています。一方で、栃木・埼玉・群馬・茨城の北関東の県は首都圏からの日本人観光客には人気ですが、外国人への認知度が高くないためか訪問率が伸び悩んでいます。甲信越地方のインバウンド需要
甲信越地方のインバウンド需要について解説していきます
2022年甲信越地方のインバウンド需要・訪日外国人の訪問率は?
甲信越地方は新潟、長野、山梨が所属しており、2020年の訪問率は富士山観光を目的とした山梨県(4.92%)、スキー需要の多い長野県(4.97%)となっています。新潟は1.62%と低いものの、北陸新幹線の開通により、訪日外国人に人気の日本酒(SAKE)や越後三大花火大会など観光資源のプロモーションによって今後の盛り上がりが期待されるエリアとなっています。北陸地方のインバウンド需要
北陸地方のインバウンド需要について解説していきます
2022年北陸地方のインバウンド需要・訪日外国人の訪問率は?
北陸地方は石川、富山、福井が所属しており、訪問率は石川(2.02%)、富山(0.67%)、福井(0.2%)となっています。古い町並みを残す石川県など観光資源自体は多数存在しているため、北陸新幹線等のインフラや外国人観光案内所等の受け入れ態勢により、更なる観光客が見込めるエリアです。東海地方のインバウンド需要
東海地方のインバウンド需要について解説していきます
2022年東海地方のインバウンド需要・訪日外国人の訪問率は?
東海地方は愛知、静岡、三重、岐阜などが所属しており、訪問率は全国6位の愛知県(8.15%)を筆頭に、岐阜県(3.53%)、静岡県(3.07%)、三重県(0.66%)となっています。ゴールデンルートと呼ばれる訪日外国人のメインの観光ルートの影響のため、全体的に数値は高く、宿泊者が増えてきているエリアです。関西地方のインバウンド需要
関西地方のインバウンド需要について解説していきます
2022年関西地方のインバウンド需要・訪日外国人の訪問率は?
関西地方は大阪、京都、兵庫、和歌山、奈良、滋賀の6府県で構成され、大阪、京都などのメジャーな観光都市が集中しているため、全体的な訪問率が高いのが特徴です。全国3位の大阪(33.44%)、4位の京都(21.54%)、8位の奈良(7.61%)、兵庫(5.58%)、滋賀(0.86%)、和歌山(0.75%)となっています。京都・奈良の歴史観光地は、コロナにより欧米からの訪日外国人が激減したことの影響を強く受け、訪問率を低下させました。中国・四国地方のインバウンド需要
中国・四国地方のインバウンド需要について解説していきます
2022年中国・四国地方のインバウンド需要・訪日外国人の訪問率は?
中国、四国地方は広島、山口、岡山、鳥取、島根、愛媛、高知、香川、徳島が所属しており、訪問率では広島がトップで2.58%、次いで香川(0.91%)、岡山(0.75%)、山口(0.49%)、徳島(0.39%)、愛媛(0.34%)、鳥取(0.29%)、島根(0.2%)、高知(0.19%)となっています。2022年には現代アートの祭典である瀬戸内国際芸術祭が開催されることもあり、今後の動きや動向に注目の集まるエリアです。九州・沖縄地方のインバウンド需要
九州・沖縄地方のインバウンド需要について解説していきます
2022年九州・沖縄地方のインバウンド需要・訪日外国人の訪問率は?
九州・沖縄地方は福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄で構成されており、各県の訪問率は全国7位の福岡(8.02%)を筆頭に、沖縄(5.25%)、大分(2.55%)、熊本(1.74%)、長崎(1.25%)、鹿児島(0.97%)、佐賀(0.77%)、宮崎(0.55%)となっています。九州エリアは地理的に韓国と近いため韓国人観光客の比率が高いのが特徴ですが、日韓関係の悪化やコロナの影響で韓国からの訪問者数が激減しました。