ジェイティービーは昨年末、「2016年の旅行動向見通し」を発表し、2016年の外国人旅行者総数を19.0%増の2350万人と予測しました。
ちなみに、2015年の訪日旅行者数について同社は当初、1500万人という控えめな見積りをしていました。
しかし、結果は前年比47.3%増の1975万と大幅な増加を見たことから、今回は強気の予測となったかたちです。国が掲げていた「2020年2000万人」というインバウンド目標が4年前倒しで実現するのは確実と見られています。
2016年において、海外旅行客の増加に大きな貢献をすると見られているのが、5月26日~27日に開催が予定されている「伊勢志摩サミット」です。
三重県津市を拠点に調査事業を行う百五経済研究所は伊勢志摩サミットの経済効果は1年で222億円、観光客数は年間73万人泊増となり、観光消費の直接効果も131億円増と試算しています。
一方で、今夏のリオデジャネイロ五輪開催により、東京五輪への動きもいよいよ本格化していくことが想定されます。 伊勢志摩は周知のとおり、日本人の心の故郷とも言われる「伊勢神宮」をはじめ、豊富な観光資源を有するエリアです。
風光明媚なリアス式海岸が続き、自然、歴史文化、海山の幸等々、さまざまなスタイルで観光を楽しむことができます。
そんな伊勢市の魅力を対外的に発信していくことをミッションとして、「伊勢市情報発信センター」がこのほど開設しました。
サミット開催に合わせて6月15日までの期間、東京に設置される東京広報事務所とJR伊勢市駅手荷物預かり所2階に開設される伊勢広報事務所が連携し、国内外のメディアに対応していくことになります。
伊勢広報事務所では、Wi-Fi環境も整えました。伊勢市を訪れたメディア対応拠点として窓口での情報提供や取材先のコーディネート、アテンドなどのサポートを行ないつつ、情報発信を積極的に行っていくことをミッションとしています。
伊勢志摩地域が国立公園に指定されて70周年。そんな節目の年にあり、関係者は素晴らしい伝統や歴史、観光資源が詰まっている伊勢のさらなるブランド化に尽力し、「“インバウンド”国際観光都市」への道を切り開いていきたいと気を吐いています。
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