先日「Visit Japan FIT Travel Fair #9 2016 Summer」についてご紹介しました。FITの現地視察の他、周辺バンコク中心地の様子を見たり、タイ人にいろいろとヒアリングする機会があったりしたので、今回はその内容についてご紹介いたします。
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中間層〜富裕層の訪日旅行の目安は3万〜5万タイバーツ
日本でも「海外旅行に行くときの予算」の相場があると思います。日本では20〜30万円が平均予算に当たります。JTBの調査でも2016年GW中の海外旅行の平均費用は259,000円とのこと。
この予算感が訪日タイ人においては3万〜5万バーツ(日本円で10万〜17万程度)であるようです。また、旅程の組み方は先に予算を立て、その予算で行ける日数、観光先を探していくスタイルが一般的とのこと。
その他予算配分などの詳細はこちら(データでみる訪日タイ人のインバウンド:訪日ラボ)を参照下さい。
5万バーツは日本人における50万円の感覚
バンコクでの平均大卒初任給は1.8万バーツ程度です。日本では20万程度が大学卒の平均初任給ですので、物価感としては、1万バーツ≒10万円ぐらいの感覚となります。
そのため、前述の訪日旅行予算である3万〜5万バーツは、単純なレート換算では日本円で10万〜17万円程度であるものの、日本人の金銭感覚にして30万〜50万程度の出費感であるということです。
それでも訪日旅行人気が年々上昇しているのは
- ビザ緩和
- 日本行きのLCC(格安航空)便の就航
- 訪日旅行、ひいては「日本」のブランド化
があるようです。
都心では日本を感じるものが多数
FITが開催されたショッピングセンター「Central Plaza Grand Rama 9」でも日系のショップが沢山店鋪を構えています(詳細は公式HPを参照)。
ユニクロや無印良品をはじめとした日本のショッピングセンターでもお馴染みのお店や、タイ人に人気のオニツカタイガー、飲食店では吉野家や大戸屋などがあります。またDAISOもあり、日本と同じ
商品が全く同じ包装(日本語表記もそのまま!)で売られています。但し60タイバーツ均一で、レート換算200円程度、前述の物価感換算では600円均一ぐらいの価格帯です。
ショッピングセンターの他にも、街中のいたるところで日系のコンビニを見かけます。FamilyMartやセブン-イレブン、LAWSONなどが進出しており、店鋪を見かける頻度は日本の都内と同等ぐらいでした。
「日本」のブランド化
タイ現地では商品パッケージに日本語でキャッチフレーズを書いてあることが多くありました。日本における英語表記が格好良く見えるのと同じような感覚のようです。DAISOでは日本語のパッケージそのままで販売されていましたが、こちらはどちらかと言えばコストの問題かと思われます。
その他、化粧品やお菓子など、日本の製品が売られていることも多々ありました。
タイ人は地図が苦手
「タイ人は地図を読むのが苦手」との話を検証してみました。今回ヒアリングする機会があったのは20代のタイ人女性だったのですが、スマホの地図アプリが使えないレベルで地図が読めないとのこと。
例えば、駅から自分の家までは店などの目印で覚えている模様。一時期WEB上で話題になった右の画像に近い感覚のようです。
現地のガイドブックには地図がないことも!
他にも、現地で販売されている訪日旅行ガイドブックでは、観光スポットの地図情報が一切載っていないものもありました。
バンコクには鉄道5本しか走っていません。内1本はバンコク中心街から空港への直通なので、日常の足になっている鉄道は実質4本しかありません。それと比較すると日本の公共交通機関、特に都内の鉄道網は複雑すぎます。そのため、現地のガイドブックには地図が載っていない模様。
まとめ:今後もタイでの日本ブームはしばらく続きそう
バンコク中心街では、商品には日本語でキャッチフレーズが書いてあったり、日本の商品が当然のように販売されていたり、大手コンビニを始めとした日系企業が進出していたりと、日本文化が想像以上に浸透していました。FITの盛況も含めて、訪日タイ人観光客の訪日意欲は今後も上昇していくことを感じられました。
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