タイ人にヒアリング&タイ現地視察してみました:訪日旅行の予算感は10〜17万程度

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

先日「Visit Japan FIT Travel Fair #9 2016 Summer」についてご紹介しました。FITの現地視察の他、周辺バンコク中心地の様子を見たり、タイ人にいろいろとヒアリングする機会があったりしたので、今回はその内容についてご紹介いたします。

 


【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】

会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。

ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。

中間層〜富裕層の訪日旅行の目安は3万〜5万タイバーツ

日本でも「海外旅行に行くときの予算」の相場があると思います。日本では20〜30万円が平均予算に当たります。JTBの調査でも2016年GW中の海外旅行の平均費用は259,000円とのこと。

この予算感が訪日タイ人においては3万〜5万バーツ(日本円で10万〜17万程度)であるようです。また、旅程の組み方は先に予算を立て、その予算で行ける日数、観光先を探していくスタイルが一般的とのこと。

その他予算配分などの詳細はこちら(データでみる訪日タイ人のインバウンド:訪日ラボ)を参照下さい。

5万バーツは日本人における50万円の感覚

バンコクでの平均大卒初任給は1.8万バーツ程度です。日本では20万程度が大学卒の平均初任給ですので、物価感としては、1万バーツ≒10万円ぐらいの感覚となります。

そのため、前述の訪日旅行予算である3万〜5万バーツは、単純なレート換算では日本円で10万〜17万円程度であるものの、日本人の金銭感覚にして30万〜50万程度の出費感であるということです。

それでも訪日旅行人気が年々上昇しているのは

  • ビザ緩和
  • 日本行きのLCC(格安航空)便の就航
  • 訪日旅行、ひいては「日本」のブランド化

があるようです。

 

都心では日本を感じるものが多数

ショッピングセンターには日系店鋪が立ち並ぶ

ショッピングセンターには日系店鋪が立ち並ぶ

FITが開催されたショッピングセンター「Central Plaza Grand Rama 9」でも日系のショップが沢山店鋪を構えています(詳細は公式HPを参照)。

ユニクロや無印良品をはじめとした日本のショッピングセンターでもお馴染みのお店や、タイ人に人気のオニツカタイガー、飲食店では吉野家や大戸屋などがあります。またDAISOもあり、日本と同じ

街中では日系コンビニが多数

街中では日系コンビニが多数

商品が全く同じ包装(日本語表記もそのまま!)で売られています。但し60タイバーツ均一で、レート換算200円程度、前述の物価感換算では600円均一ぐらいの価格帯です。

ショッピングセンターの他にも、街中のいたるところで日系のコンビニを見かけます。FamilyMartやセブン-イレブン、LAWSONなどが進出しており、店鋪を見かける頻度は日本の都内と同等ぐらいでした。

「日本」のブランド化

ドラッグストアには日本の製品が並ぶ

ドラッグストアには日本の製品が並ぶ

タイ現地では商品パッケージに日本語でキャッチフレーズを書いてあることが多くありました。日本における英語表記が格好良く見えるのと同じような感覚のようです。DAISOでは日本語のパッケージそのままで販売されていましたが、こちらはどちらかと言えばコストの問題かと思われます。

その他、化粧品お菓子など、日本の製品が売られていることも多々ありました。

 

タイ人は地図が苦手

地図が読めない人の空間イメージ

地図が読めない人の空間イメージ

タイ人は地図を読むのが苦手」との話を検証してみました。今回ヒアリングする機会があったのは20代のタイ人女性だったのですが、スマホの地図アプリが使えないレベルで地図が読めないとのこと。

例えば、駅から自分の家までは店などの目印で覚えている模様。一時期WEB上で話題になった右の画像に近い感覚のようです。

現地のガイドブックには地図がないことも!

他にも、現地で販売されている訪日旅行ガイドブックでは、観光スポットの地図情報が一切載っていないものもありました。

バンコクには鉄道5本しか走っていません。内1本はバンコク中心街から空港への直通なので、日常の足になっている鉄道は実質4本しかありません。それと比較すると日本の公共交通機関、特に都内の鉄道網は複雑すぎます。そのため、現地のガイドブックには地図が載っていない模様。

 

まとめ:今後もタイでの日本ブームはしばらく続きそう

バンコク中心街では、商品には日本語でキャッチフレーズが書いてあったり、日本の商品が当然のように販売されていたり、大手コンビニを始めとした日系企業が進出していたりと、日本文化が想像以上に浸透していました。FITの盛況も含めて、訪日タイ人観光客の訪日意欲は今後も上昇していくことを感じられました。

【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

  • 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
  • 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
  • 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
  • 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける

詳しくはこちらをご覧ください。

宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに