【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
カナダのEC市場規模
pfsweb.comの調べによると、2015年のカナダのEC市場規模は270億ドルとなり、前年比16%の成長と遂げています。経済は安定しているものの、物流面で課題が大きいことから成長率は低めの市場となっています。また国内ECでの買い物よりも越境ECでの買い物のほうがメジャーとなっており、オンライン購入者の67%が海外(うちアメリカ62%、中国19%)から商品を購入しています。
カナダのインターネットインフラ
statista.comによると、カナダの2015年のインターネットユーザーは3100万人となり、人口3600万人に対して86%がインターネットを使用していることになります。人口の17%がオンラインで買い物をしており、ミレニアル世代(18〜34歳)の30%は週に一度は何らかのモバイルデバイスで買い物をしています。
人気の高い支払い方法
オンライン購入者のほとんど(93%)がクレジットカードによる支払いを選んでいますが、カナダ版のPaypalとも言えるInteracでの支払いが2番目となっています。(7%)
カナダの運送事情
カナダで一番ネックとなるのは運送網が整っていないということでしょう。他の先進国と比較した場合に、配送までの時間が長くかかる、配送料が高い、税金が高いなどの問題点が存在します。
カナダで人気のSNSは?
statista.comのデータによると、2015年第4四半期時点でカナダの中で持っとも利用者数の多いソーシャル・ネットワーキングサービスはFacebookで、続いてFacebook Messenger。3位がTwitter、4位Instagram、5位Google+、6位Skype、7位Pinterest、8位Linkedin、9位WhatsApp、10位SnapChatとなっています。アメリカと同様にマーケティングツールとしてはFacebook広告が効果を発揮しそうです。
カナダで人気のECサイトは?
Amazon.ca
アメリカのワシントン州シアトルに本拠地を構えるEC、Webサービス企業。1994年にジェフ・ベゾスによって創業され、2014年時点でアメリカ以外に13カ国でサービスを展開。カナダ版アマゾンから購入してもアメリカからの発送となる場合が多いため、配送に時間がかかる。
eBay.ca
1995年創業で、アメリカのカリフォルニア州サンノゼに本拠地を構える。インターネットオークションの世界最大手のサイトであり、月額費用を支払う事でebay内にストアを持つことが可能。こちらもアマゾンと同様にアメリカから発送となる事が多いため、配送に時間がかかる。
shop.ca
2011年創業のトロントをベースとする企業で、日用家電、家具、おもちゃ、ファッション用品、ジュエリーなど27のカテゴリーの商品を扱っています。2016年6月に一度破産申請をしています。
walmart.ca
アメリカのウォルマートのカナダ版サイト。家具、家電、ゲーム、ファッション、自動車用品など幅広い品揃えです。
bigmall.ca
およそ200のストアが集まったオンラインモール型サイト。アパレル、本、DVD、日用家電、ジュエリー、ペット用品など、殆どの商品がカナダの小売店が販売する商品となっている。
Ebates Canada
650ものストアが集まったオンラインモール型サイトで、アウトレット商品の販売が特徴。サイトトップにブランド一覧で何%引きで販売しているかなどの情報がでているのが特徴。
まとめ
カナダのEC事情としてはアマゾンやeBayがあるものの、配送がアメリカからとなる場合が多く消費者の利便性は低いようです。近年はカナダ市場での越境EC向けに、簡単にECサイトを始められるShopify、3dcart、WooCommerceなどが登場しています。
2011年にはアメリカから商品を発送する形で越境ECを行っていたザッポスが送料などの問題でカナダから撤退しており、中国の保税区を利用した越境ECのように、現地に在庫を抱えるなどの方法で配送時間を大幅に短縮するなど出来れば勝機があるかもしれません。
<参照>
- PFSweb, Inc.:2015 eCommerce Summary
- statista:Number of internet users in Canada from 2000 to 2016 (in millions)
- INSIDER MONKEY:The 10 Most Popular Social Media Websites in Canada
-
Canada Post:[We help Canadian e‑commerce thrive](https://www.canadapost.ca/web/en/pages/ecom/default.page?ecid=murl pdn nr 907) - 国土交通省:カナダの運輸事情
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インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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