インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)
カナダのEC市場規模
pfsweb.comの調べによると、2015年のカナダのEC市場規模は270億ドルとなり、前年比16%の成長と遂げています。経済は安定しているものの、物流面で課題が大きいことから成長率は低めの市場となっています。また国内ECでの買い物よりも越境ECでの買い物のほうがメジャーとなっており、オンライン購入者の67%が海外(うちアメリカ62%、中国19%)から商品を購入しています。
カナダのインターネットインフラ
statista.comによると、カナダの2015年のインターネットユーザーは3100万人となり、人口3600万人に対して86%がインターネットを使用していることになります。人口の17%がオンラインで買い物をしており、ミレニアル世代(18〜34歳)の30%は週に一度は何らかのモバイルデバイスで買い物をしています。
人気の高い支払い方法
オンライン購入者のほとんど(93%)がクレジットカードによる支払いを選んでいますが、カナダ版のPaypalとも言えるInteracでの支払いが2番目となっています。(7%)
カナダの運送事情
カナダで一番ネックとなるのは運送網が整っていないということでしょう。他の先進国と比較した場合に、配送までの時間が長くかかる、配送料が高い、税金が高いなどの問題点が存在します。
カナダで人気のSNSは?
statista.comのデータによると、2015年第4四半期時点でカナダの中で持っとも利用者数の多いソーシャル・ネットワーキングサービスはFacebookで、続いてFacebook Messenger。3位がTwitter、4位Instagram、5位Google+、6位Skype、7位Pinterest、8位Linkedin、9位WhatsApp、10位SnapChatとなっています。アメリカと同様にマーケティングツールとしてはFacebook広告が効果を発揮しそうです。
カナダで人気のECサイトは?
Amazon.ca
アメリカのワシントン州シアトルに本拠地を構えるEC、Webサービス企業。1994年にジェフ・ベゾスによって創業され、2014年時点でアメリカ以外に13カ国でサービスを展開。カナダ版アマゾンから購入してもアメリカからの発送となる場合が多いため、配送に時間がかかる。
eBay.ca
1995年創業で、アメリカのカリフォルニア州サンノゼに本拠地を構える。インターネットオークションの世界最大手のサイトであり、月額費用を支払う事でebay内にストアを持つことが可能。こちらもアマゾンと同様にアメリカから発送となる事が多いため、配送に時間がかかる。
shop.ca
2011年創業のトロントをベースとする企業で、日用家電、家具、おもちゃ、ファッション用品、ジュエリーなど27のカテゴリーの商品を扱っています。2016年6月に一度破産申請をしています。
walmart.ca
アメリカのウォルマートのカナダ版サイト。家具、家電、ゲーム、ファッション、自動車用品など幅広い品揃えです。
bigmall.ca
およそ200のストアが集まったオンラインモール型サイト。アパレル、本、DVD、日用家電、ジュエリー、ペット用品など、殆どの商品がカナダの小売店が販売する商品となっている。
Ebates Canada
650ものストアが集まったオンラインモール型サイトで、アウトレット商品の販売が特徴。サイトトップにブランド一覧で何%引きで販売しているかなどの情報がでているのが特徴。
まとめ
カナダのEC事情としてはアマゾンやeBayがあるものの、配送がアメリカからとなる場合が多く消費者の利便性は低いようです。近年はカナダ市場での越境EC向けに、簡単にECサイトを始められるShopify、3dcart、WooCommerceなどが登場しています。
2011年にはアメリカから商品を発送する形で越境ECを行っていたザッポスが送料などの問題でカナダから撤退しており、中国の保税区を利用した越境ECのように、現地に在庫を抱えるなどの方法で配送時間を大幅に短縮するなど出来れば勝機があるかもしれません。
<参照>
- PFSweb, Inc.:2015 eCommerce Summary
- statista:Number of internet users in Canada from 2000 to 2016 (in millions)
- INSIDER MONKEY:The 10 Most Popular Social Media Websites in Canada
-
Canada Post:[We help Canadian e‑commerce thrive](https://www.canadapost.ca/web/en/pages/ecom/default.page?ecid=murl pdn nr 907) - 国土交通省:カナダの運輸事情
【4/3開催】最新調査から読み解く!訪日中国人の消費トレンドと今後の対策
訪日中国人の消費傾向は、ここ数年で大きく変化しています。
「どんな商品・サービスが求められているのか?」
「購買行動はどのように変化しているのか?」
最新の市場データをもとに、今後の戦略に役立つインサイトをお届けします。
本セミナーでは、訪日中国人市場を熟知した専門家が、最新の消費トレンドを分析し、今後のビジネスに活かせるポイントを解説。
データを元にしたリアルな現況を知ることで、競争が激化するインバウンド市場での成功へのヒントが得られます!
<本セミナーのポイント>
- 今後のインバウンド戦略に役立つ最新情報が学べる!
- 中国市場に精通した専門家による実践的な解説!
- 最新データをもとにしたリアルな市場状況が分かる!
詳しくはこちらをご覧ください。
→【4/3開催】最新調査から読み解く!訪日中国人の消費トレンドと今後の対策
【インバウンド情報まとめ 2025年3月後編】2月の訪日外客数300万人超え / 海外で売れる日本のアニメ商品ランキング ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に3月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→2月の訪日外客数300万人超え / 海外で売れる日本のアニメ商品ランキングほか:インバウンド情報まとめ【2025年3月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!