飲食店のための国籍別インバウンド対策・おもてなしポイント:訪日英国人観光客編

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日本政府観光局JNTO)の情報によると、2016年に日本を訪れたイギリス人は前年比13.2%増で292,500人。これはフランス、ドイツなどを含むヨーロッパの国の中では最多となっています。

イギリスというとあまり料理がおいしくないというイメージが強く、そこから食べ物への関心も低いと思いがちですが、実際はそうした事はありません。イギリス人観光客をおもてなしする上で、飲食店が気をつけるべきポイントはどのようなものなのでしょうか?

 

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イギリス人の食事に対する考え方

  • イギリス人の料理に関する関心は低いように思われているが、実際には長い食の歴史があり、異国の料理が大好きな国民性
  • 80年代以降から狂牛病、口蹄疫の流行などで食の価値観が変化してきている。
  • 国内ではベジタリアンが急増しており、自然食品、低脂肪、健康的な食事への注目が高まっている。

イギリス人の食事の際のマナー

  • 英国人にとって食事のマナーは非常に重要である。
  • ナイフとフォークを使って食事をする。
  • 音を立てて食事をすることはマナー違反。
  • 食事をする際にお皿は持ち上げない。
  • テーブル上の料理などを取る際に、他人の手前を横切って手をのばすのはマナー違反。他の人に取ってもらうのが一般的。
  • 食事中は肘はデーブルに乗せてはいけない。
  • 目上の人、女性と食事を取る場合は敬いながら食事をする。
  • 鼻をすする行為はマナー違反

イギリス人に好まれる日本食

  • 健康的で低カロリーとして日本食は浸透しており、寿司の人気が特に高い(サーモン、エビ、マグロなど)
  • 鉄板焼きや天ぷら、すき焼きの人気も高まっている。
  • 日本のビール、日本酒も非常に人気が高い。

イギリス人に嫌われる食事内容

  • 動物の原型が残る料理は嫌われる。
  • 臓物類は一般的に好まれない。
  • 肉、魚、卵に完全に火が通っていないと、調理されていないと感じる。
  • 動物愛護の観点から、クジラ料理、活き造り、踊り食いには嫌悪感を感じる人が多い。

訪日英国人観光客に喜んでもらうには?

  • 和風、コンチネンタル、アメリカンなど、バイキング形式などで異なるタイプの朝食を用意し、選択できるようにするとよい。
  • 日本特有の味付けなど調理方法などが喜ばれる。
  • 肉、魚、肉の火の通り具合には気をつける。
  • 多くの野菜を好むので、前菜に野菜を数品、メイン料理にも1品は野菜料理を用意しておく。
  • 食事中に水とパンを常に提供する(おかわり自由)と喜ばれる
  • 食後のデザートを好むが、あんこは食べ慣れていない人が多い。
  • 16時ころにお茶を飲む事が習慣となっている人が多い。
  • 愛想のある接客が好まれる。「どこから来たのか?」「食事を楽しんでいるか?」などある程度積極的に会話をしたほうが良い。
  • ベジタリアン、ユダヤ教徒、ヒンドゥー教徒が存在するため、食べられない食材や、アレルギーなどについて事前に確認を行う。
  • 分煙意識が高いため、店内での分煙、禁煙を徹底する。

訪日英国人観光客への情報提供の仕方

  • 日本料理を提供する場合は、食べ方、素材についてなどの説明をしてあげると喜ばれる。
  • メニューは英語表記のものがあったほうが良い。
  • 日本酒も好まれるので、産地や味の内容などを説明した日本酒メニューを英語で用意すると喜ばれる。

<参照>

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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