地域経済分析システムRESAS(リーサス)の「観光マップ」の中にある、「外国人移動相関分析」の使いかたを解説していきます。
- 「指定した時期」に
- 「指定した都道府県」の
- 「滞在直前に滞在した地域」「滞在直後に滞在した地域」
を表示出来る観光マップです。これによって 訪日外国人観光客の足取りを追う事が可能 となっています。
【無料で利用可】詳細なインバウンド分析が出来るすごいサービス 地域経済分析システムRESAS(リーサス)とは
地方自治体、インバウンド事業者の皆さん、 地域経済分析システムRESAS(リーサス)についてご存知でしょうか?これは人口急減・超高齢化という日本が直面する大きな課題に対し政府一体となって取り組み、各地域がそれぞれの特徴を活かした自律的で持続的な社会を創生できるようにということで、内閣に設置された「まち・ひと・しごと創生本部」が、平成27年4月1日より、地方自治体による様々な取り組みを情報面・データ面から支援するために供用を開始したものです。地域経済分析システムRESAS(リーサス)には、地...
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地域経済分析システムRESAS(リーサス)外国人移動相関分析の操作メニュー解説
操作メニューについて、
①の都道府県指定で詳細に見たい都道府県を指定します。
②で表示レベルを全国と都道府県単位で指定の切り替えが出来ます。
③で表示したい期間を選択しますが、現在は2015年1月〜2015年6月までの期間のみが選択出来るようになっています。
④の表示内容に関しては「指定地域の滞在直前に滞在した地域」と「指定地域の滞在直後に滞在した地域」の切り替えが可能です。これは①で指定した都道府県に滞在する前にどこにいたか=どこに行ったのか?ということと、①で指定した都道府県に滞在した後にどこにいたか=どこに行ったのか?ということを表しています。
⑤のグラフを表示をクリックすると、該当の円グラフを表示します。
地域経済分析システムRESAS(リーサス)外国人移動相関分析で北海道のインバウンドを分析する
それでは使い方を実際に見ていきましょう。今回は例ととして北海道のデータを見てみます。
まずは
①の都道府県選択から北海道を選択します。
②の表示レベルでは、視覚的にどこから来たのかを見たいので「全国を表示」を選択します。
③の表示期間に関しては、現時点では他の期間を選択することが出来ませんのでこのままです。
④で「指定地域の滞在直前に滞在した地域」を表示すると、北海道を訪れる直前に外国人がどこにいたのか?という情報がマップ上に表示され、その移動経路が赤線のアニメーションで表示されます。このマップを見るだけで、視覚的にどこから外国人が北海道に訪れているのかといった情報を把握出来ます。
④で「指定地域の滞在直後に滞在した地域」を選択すると、先程の内容とは逆に、北海道にいた外国人が、その後日本のどこに向かったのか?という情報が青線のアニメーションで表示されます。
こちらも先程の「指定地域の滞在直前に滞在した地域」と同様に、視覚的に外国人がどこに向かったのか?という内容を視覚的に把握することが出来ます。
それではこれらの画面で「グラフを表示」をクリックしてみましょう。そうすると、北海道を2015年1月〜2015年6月の間に訪れた外国人の足取りを円グラフで確認する事が出来ます。
全体的に言えることは、 北海道へと向かう訪日外国人観光客の殆どが、東京、千葉、大阪からやって来ている ということです。4位となっている青森県に関しては、恐らく空路ではなく電車など陸路で北海道へと向かったものと推測出来ますが、「北海道を日本国内から訪れる訪日外国人観光客は、ほぼ空港経由で北海道を訪れている」と言えそうです。
一方、北海道での観光を楽しんだ外国人がどこへ向かったのかという内容に関しては、やはり東京、千葉、大阪が多く、空港経由で北海道を後にする外国人が多いということが伺えます。
比較として、長野県に関して「指定地域の滞在直前に滞在した地域」を表示してみると、訪日外国人観光客は隣接した群馬、岐阜、山梨、新潟、富山、埼玉などから長野県を訪れており、こうした内容から、「 日本国内から長野を訪れる訪日外国人観光客は、電車、もしくは車を利用して長野を訪れている 」と言えるでしょう。
まとめ
地域経済分析システムRESAS(リーサス)の「観光マップ」の中にある、「外国人移動相関分析」の使い方について解説してきました。この機能は 指定した都道府県を訪れた外国人が、「どこから来たのか?」そして「どこに行ったのか?」を視覚的に把握する事が出来る 観光マップです。
自らの住む都道府県を訪れる外国人がどこの都道府県から来たのかを把握出来れば、 「◯◯県にはない特色を訪日外国人観光客にアピールしよう。」「◯◯県でのインバウンド成功事例が同様に使えるかもしれない」 などという考え方も出来ます。こうしたデータをインバウンドにしっかりと有効活用したいものですね。
<参考>
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