日本航空(JAL)とトリップアドバイザーが協業し、訪日外国人観光客の国内旅行需要を喚起すると発表 しました。今回の協業によって、海外に日本の魅力を広くアピールするウェブサイト 「Untold Stories of Japan」を10月中旬に公開する としています。航空会社と旅行の口コミサイトの協業にはどのような意味があるのでしょうか?
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日本航空(JAL)とトリップアドバイザーが訪日旅客の国内旅行需要喚起で協業
日本航空株式会社とトリップアドバイザーは東京オリンピック開幕となる2020年に向けて訪日外国人観光客の増加、インバウンド市場の拡大が見込まれることから、トリップアドバイザーのサイト上に新たなウェブサイト 「Untold Stories of Japan(知られざる日本)」 を展開します。
「Untold Stories of Japan(知られざる日本)」の狙いはインバウンドの地方誘客・国内周遊
この日本特集サイトで日本の知られざる魅力を発信することで、訪日外国人観光客の国内線を利用した国内旅行を喚起する ことを狙っています。トリップアドバイザーのユニークセッションデータによると、世界の旅行者の日本への関心は年々高まっており、日本関連ページの閲覧者は過去4年間に、毎年平均30%の増加を見せている といいます。
しかし、その閲覧先は既に認知度の高い日本の観光のゴールデンルートと言われる東京・大阪・京都といった都市圏に偏っています。そこで今回新たに構築する日本特集サイト「Untold Stories of Japan(知られざる日本)」では、まだあまり知られていない日本の魅力的な各地域、都市、施設に焦点を当て、日本政府も課題としている地方へのインバウンドの誘致に力を入れる方針 です。
「Untold Stories of Japan(知られざる日本)」の特徴とは:映像コンテンツをフックに、知られざる地方の魅力を展開
同サイトは、2017年10月中旬以降の公開を予定しており、まずは東北地方、九州地方、沖縄、東京近郊の都市に焦点をあてた 映像コンテンツを中心に展開 する予定です。観光スポット、グルメ、アクティビティ、行事など、地域に根ざしたものを 映像コンテンツ等 で紹介し、登場するスポットに関しての 口コミやお勧め情報が画面内で掲載 され、クリックするとさらなる詳細情報を得られる作りになるようです。
第1弾としては日本三景の松島(宮城)、石垣島の川平湾(沖縄)などが候補に挙がっており、新サイトは閲覧者の利便性を考慮し、デスクトップ、タブレット、モバイルからの閲覧が可能で、英語、中国語(繁体字)、タイ語をはじめとする多言語に対応予定とのこと。なお、新サイトは月間ユーザー数1000万人を目標としているとのことです。
トリップアドバイザーの狙い
トリップアドバイザーは、現在49の国と地域でサイトを展開し、月間来訪者数は約4億1500万人にのぼる世界最大の旅行情報サイト です。今回の協業による新サイトで、サイト上に日本特集サイトを展開することで、これまで観光庁などが課題としてきた 「世界への発信力」を牽引する強力なプラットフォームとなることを目指しています。
トリップアドバイザー上においても、外国人がイメージする日本の観光は東京、大阪、京都と言ったゴールデンルートであり、実際に集まっている口コミもゴールデンルートが中心となっています。トリップアドバイザーによれば、検索、閲覧されるのは東京が約34%、大阪が約11%、京都が9%で、それ以外の都市は1~2%ずつ となっているとのこと。
今後、日本政府がインバウンドの地方誘致を狙っていることからも、トリップアドバイザーにとっても地方の口コミ情報の充実 が課題でした。そのため、トリップアドバイザー側としては、今回の新サイトを通じて多くの訪日外国人観光客が地方を訪れることによる、地方の口コミ増加を狙っています。
日本航空(JAL)の狙い
日本航空(JAL)によると、国際線利用客の外国人比率は現在約4割。 しかし、外国人の国内線利用比率は現在約2% ということで、日本航空(JAL)の二宮秀生常務は、東京五輪が開かれる2020年までに、外国人の国内線利用比率を倍の4%にしたい とのこと。また訪日外国人観光客の国内線利用比率の向上、訪日旅客専用運賃である「JAL Japan Explore Pass」を紹介することで国内線事業収益力の強化し、数十億円の増収を狙っている とのことです。
日本には魅力的な都市や地方がたくさんありますが、海外に向けた情報発信が十分ではなく 、そうした影響もあって地方への誘客が十分ではないとの課題感から、グローバルパートナーとしてトリップアドバイザーとの協業に至ったということです。
今回の新サイト「Untold Stories of Japan(知られざる日本)」によって、海外の日本に興味がある人の訪日を促し、観光を楽しんでもらい、帰国後には口コミを書き込んでもらい、新しい需要を喚起するという循環を作っていきたいとしています。
サービスの今後
日本航空(JAL)は独自の日本コンテンツの提供ならびに情報支援等を行い、トリップアドバイザーは主にサイトの構築・運営ならびに映像コンテンツの制作を担う形となります。両社は協力しながら2020年までにコンテンツを拡充。さらには地方自治体・企業・観光施設等とも連携し、特集サイトの充実を図っていくとのこと。
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<参考>
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2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
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