日本では一般化したワードである 「クールジャパン(COOL JAPAN)」 。
日本の魅力を海外にわかりやすく伝えるためのキャッチフレーズであることは誰もが把握していると思いますが、このクールジャパンの具体的な意味合い、戦略とはどういったものなのでしょうか?
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クールジャパン(COOL JAPAN)とは
内閣府の説明によると、クールジャパンとは、外国人がクールととらえる日本の魅力(アニメ、マンガ、ゲーム等のコンテンツ、ファッション、食、伝統文化、デザイン、ロボットや環境技術など) の総称です。
これらクールジャパンについて、 1. クールジャパンの情報発信 2. クールジャパン関連商品・サービスの海外への展開 3. クールジャパンコンテンツのインバウンドの国内消費
の各段階をより効果的に展開し、世界の成長を取り込むことで、日本の経済成長につなげるという事を総称して、クールジャパン戦略 と呼んでいます。
クールジャパン戦略の5つの視点
1:デザイン視点で横串を刺し
クールジャパンに係る各種取組について、商品・サービスなどの「機能価値」(品性や特性など)に「感性価値」(意匠や質感など)を加えた設計・編集により横串を刺し、魅力を高める。
2:政策・事業を連携させる
クールジャパンに係る取り組みを、官民・業種間の垣根を超えて相互に連携させ、点ではなく面として展開させる。
3:人材ハブを構築する
クールジャパン関連分野の人材を世界中から日本に引きつけて創造性を集積・高度化し、情報発信するハブの構築が必要。
4:外国人の視点を取り入れる
クールジャパンの海外への発信・展開にあたり日本ファンの外国人や影響力のある外国人と協働し、外国人の目線で再編集することにより、日本の魅力の受容性を高める。
5:地方の魅力をプロデュースする
地域のクールジャパン資源を発掘し、日本全体の魅力として海外に訴求できるよう、集積・編集(キュレーション)して海外で受け入れられる「商品」となるようプロデュースする。
クールジャパン戦略を推進するための様々な取り組み
1:クールジャパン官民連携プラットフォーム
クールジャパン戦略の一層の推進を図るため、官民・業種の垣根を越えた連携を促進し、情報共有やビジネス・プロジェクト組成の後押しを目的とするもので、2017年7月には第1回クールジャパン・マッチングフォーラムが開催されています。
2:クールジャパン・アンバサダー
クールジャパン戦略においては、日本の魅力をクールジャパンとして海外に発信することが重要です。そのため、発信力のある世界で活躍する日本人や日本ファンの外国人の方々にクールジャパンのアンバサダーとなってもらい、情報発信及びフィードバックを依頼しています。
この「クールジャパン・アンバサダー」とは、クールジャパンの情報発信を強化するため昨年6月に取りまとめた「クールジャパン戦略官民協働イニシアティブ」に基づく新しい取組みです。アンバサダーは国際的に発信力のある食や観光等の分野の専門家であり、クールジャパン・アンバサダーをとおして、更なる日本ファンの拡大につなげています。
3:クールジャパン・地域プロデューサー
地方におけるクールジャパン資源を海外展開やインバウンド振興に結び付けていける専門知識・ノウハウを持った人材のリスト化を進め、地方に対して情報提供を行うとともに、日本全体としての視点を共有できるようにネットワーク化を行っています。
4:海外におけるクールジャパン発信イベント
日本の多様な魅力を海外の人々に発信するため、発信効果の高い海外の大規模国際イベント等を活用し、
- アニメの背景にある日本の地域の魅力や先端技術の発信
- 日本の優れたコンテンツを活用した日本の商品・サービスの海外展開事例
等をテーマにしたイベントを実施しています。2015年9月にはイタリアはミラノで、2016年11月にはシンガポールにおいてクールジャパン発信イベントを開催しています。
5:クールジャパン関連イベントカレンダー
クールジャパン関連イベントカレンダーとは、内閣府がホームページで紹介しているカレンダーです。各省庁・関係機関が主催もしくは後援しているクールジャパン関連イベントを紹介しています。
![▲[クールジャパン関連イベント実施カレンダー(2017年度)]:編集部スクリーンショット クールジャパン関連イベント実施カレンダー(2017年度)](https://honichi.com/images/2017-10/04-whatscooljapan/pic3-853121ad.jpg)
クールジャパン戦略による情報発信は今後も続いていく
内閣府は日本の文化・伝統の強みを産業化し、それを国際展開するための官民連携としてクールジャパン戦略を推進しています。引き続き各地でクールジャパンセミナーが開催されており、日本ならではの文化を活かして外国人に日本の魅力を発信する、訪日外国人を呼び込むための取り組みが続いていきます。
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