7月19日の観光庁の訪日外国人消費動向調査によると、2017年前半期のインバウンド消費額は史上初めて2兆円を突破 しました。上半期で2兆円を突破するのは 史上初 であり、訪日外国人観光客数も毎月異例のペースで増え続けています。
好調に見える日本のインバウンド市場。加えて、日本には先数年で、オリンピックなど多くの訪日外国人観光客の集客が見込める スポーツイベントの開催 がいくつか決定しています。
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オリンピックなど世界的なスポーツイベントが先に控える日本:気になるのは「2020年後のインバウンド市場」?!
多数のインバウンド誘致が見込めるスポーツイベントの筆頭としてあげられるのが、2020年の東京オリンピック・パラリンピック です。以前の記事でもご紹介したように経済効果は 3兆円 と算出されており、日本のインバウンド市場にとっては一大イベントといえるでしょう。
また、2019年に開催される [ラグビーワールドカップ] (https://honichi.com/news/2017/10/11/howrugbywcinfluencesinboundmarket/)、2021年に開催される ワールドマスターズゲームズ なども予定されており、スポーツを通じて多くの外国人観光客の訪日が見込まれます。
東京五輪 経済効果は3兆円→30兆円にアップ? 東京都、2030年まで「レガシー効果」が続くと試算
約3年後に迫っている2020年東京オリンピック、パラリンピックは、国際的なスポーツイベントであるばかりか、日本の今後にも影響を及ぼす歴史的に大きな出来事です。以前、 東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会はその経済効果を約3兆円と試算 (2013~2020年までが対象)。しかし、東京都によれば、大会後の10年間に発生するレガシー効果などが大きく、 2030年までの経済効果は30兆円超にのぼる とのこと。大会自体よりも、実施準備のために行った大規模事業の経済効果のほうがはるかに大...
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2021年に20,000人のインバウンド誘致を目指すワールドマスターズゲームズ:日本・関西大会開催に向けてインバウンド受け入れ体制が進む関西
オリンピックやパラリンピック、サッカーワールドカップなど大規模なスポーツイベントは、多くの訪日外国人観光客の来訪も見込まれ、インバウンド業界にとって訪日外国人観光客誘致に絶好の機会といえます。先数年間で日本で開催される国際的なスポーツイベントといえば、2020年の東京オリンピックが頻繁にニュースに取り上げられますが、以前の訪日ラボでもご紹介したように2019年のラグビーワールドカップなど、その他にもインバウンドの集客が見込めるスポーツはいくつか存在しています。今回ご紹介する2021年に関西...
多くのインバウンド来訪が見込まれるスポーツイベントの開催を控えていることに加え、冒頭でもご紹介したように、2017年に入っても引き続き日本のインバウンド市場は好調をキープしています。
このような状況の中、インバウンド業界で度々に話題にあがるのが 「2020年東京オリンピック後のインバウンド市場」 に関することです。
実際に、国内のインバウンド誘致に関する施策では 「2020年に向けた」との表現が多々使われており、 インバウンド業界にとって東京オリンピック・パラリンピックが開催される 2020年は一つの区切りである といえるでしょう。
「2020年後にインバウンド市場は失速するのではないか」 との声は度々耳に入るものですが、ロンドンを本拠地とする会計事務所であるアーンスト・アンド・ヤング(Ernst & Young、略称EY) は、大規模なスポーツイベントとインバウンド市場に関して興味深いデータを発表しています。
スポーツイベントはインバウンド観光において好循環を生み出す?!観戦客の91%は開催国の再訪問を希望
上記の表は、2015年のラグビーワールドカップ・イングランド大会後に、アーンスト・アンド・ヤング社が、開催国であるイングランドに訪れた外国人観戦客にとったアンケート調査の結果をまとめたものです。(10が最高点、0が最低点)
「今回のラグビーワールドカップはどのくらい楽しかったですか?」との質問に、9-10の高評価をつけた人は全体の72% となりました。7-8の評価をつけた人は全体の24%、0-6を付けた人は全体のわずか4%となりました。
「いつか開催国(イングランド)に観光しに戻ってきたいですか?」との質問には、91%が7-10の高評価 、0-6と回答したのは全体のわずか9%にとどまりました。
また、「開催国(イングランド)を観光地として家族や友人におすすめしますか?」との質問には、7-10の高評価を付けた人は全体の87% となりました。0-6の評価をつけた人は全体の13%となりました。
上記の数字から把握できるように、オリンピックなどの世界的なスポーツイベントは、海外からの観戦客に、開催国に対するポジティブな印象を与えます。スポーツ観戦による感動や高揚感がその理由でしょう。
結果的に、「開催国=楽しい場所」とのイメージが観戦客の間で醸成され、自身の体験を開催国を訪問したことがない家族や友人にも情報を発信してくれます。また、開催国を訪問した外国人の中には、開催国の魅力に気づき、以降リピーターとして訪問を重ねる観光客も一定数いるでしょう。
インバウンド業界において「2020年の東京オリンピック後」に関する懸念は度々話題にあがりますが、大きなスポーツイベント後にこそ、大きなチャンスが眠っているかも しれません。上記のような好循環が生み出されることで、オリンピック後の日本のインバウンド市場はさらに活性化していくかもしれません。
まとめ:大規模なスポーツイベント後はリピーター&新規観光客が増えるかも
2020年の東京オリンピック・パラリンピックに限らず、2019年のラグビーワールドカップ、2021年のワールドマスターズゲームズなど、日本には多くのインバウンド来訪が見込まれるスポーツイベントが控えています。
好調の日本のインバウンド市場において度々議題にあがるのが「2020年東京オリンピック後のインバウンド市場」。「失速するのではないか」との声も聞かれますが、今回ご紹介したように 大規模なスポーツイベントの後にこそ、大きなチャンスが眠っているかもしれません。
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<参照>
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