訪日オーストラリア人は、2016年の訪日外客数で前年比18.4%増となる 445,200人 となりました。2012年が206,404人でしたので、オーストラリア市場のインバウンド需要は 4年前の 約2.16倍まで成長 しています。また、2016年インバウンド消費はオーストラリア市場総額で 約1,099億円 ほどです。訪日オーストラリア人1人当たり旅行支出で見ると、全国籍平均155,896円に対し58.35%高い246,866円となっており、訪日旅行における消費意欲や消費力は、平均と比較して非常に高い傾向に あります。
訪日ラボでもご紹介しているように訪日オーストラリア人のインバウンド市場は他国と比較しても 好調な状態をキープ しており、日本のインバウンド市場において注視するべきターゲットといえるでしょう。一般的なオーストラリア人の海外旅行に関してどのように考えているのでしょうか。Expedia Media Solutionsの資料を基に オーストラリア人がどのように旅行先を選んでいるのか について解説していきます。
インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいインバウンドデータ知るには?
データでわかる訪日オーストラリア人観光客
とにかく好調な豪州市場:訪日客数は5年間で倍増&1人あたりの旅行支出も増加中!20代のオーストラリア人に訪日旅行は人気!3人に1人が20代の若者オーストラリア人は滞在環境にこだわる!?宿泊費だけで約10万円を出費する傾向に
訪日オーストラリア人市場の特徴
2016年の訪日オーストラリア人は44万人を記録し、2012年と比較すると倍以上に増加しています。2016年、訪日オーストラリア人は一人当たり246,866円を訪日旅行時に使いました。
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[豪州人はどんな観光地に行きたい?] 旅行先で重視するのは「アクティビティの質」と「価格」
Expedia Media Solutionsの海外旅行市場レポートによると、オーストラリア人は旅行先を選ぶ際、「旅行中にできるアクティビティの質」と「価格」を重視 しているようです。オーストラリア人が旅行先を決める際に重視することとしてトップ3にランクインにした選択肢は、「旅行中にできるアクティビティ」「価格の安さ」「お得さ(セールなど)」となっています。
オーストラリア人を集客・誘致する場合には、訪日旅行中にそのようなアクティビティができるのか や 価格がどのくらい安いのか、またお得なのか に重点を置いてプロモーションをかけるのが得策でしょう。
[豪州人は旅行先を選ぶにあたって何に影響されやすい?] 「価格・安さ」「口コミ」などの有益な情報に影響されやすい模様
オーストラリア人は、旅行先を決める際、どのようなものに影響されやすいのでしょうか。Expedia Media Solutionsの同調査によると、オーストラリア人が旅行先決定時にもっとも影響を受けやすいとされている項目は 「価格・値段(88%)」 でした。同選択肢は、同じく調査対象国となった中国(88%)、日本(80%)でも高い結果になりました。また、オーストラリア人は 「TripAdvisorなどのレビュー・評価」「観光地から配信される有益な情報」 にも旅行先選ぶ際に大きな影響を受けるようです。全体の約8割が同選択肢を回答しています。
広告に関しても過半数が、影響されると回答 しています。オーストラリア人向けにプロモーションをかける際には、いかにお得さをアピールした有益な情報を届けるかがキーポイントに なってきそうです。
[豪州人はどんな広告が好き?] 低価格を打ち出すのが得策か 画像や動画なども効果がありそう
オーストラリア人は、実際にどのような情報・広告に影響を受けやすいのでしょうか。Expedia Media Solutionsの同調査によると、オーストラリア人は、旅行先をを決める際、広告内に 「低価格・お得さ」が反映されているものが役に立つと感じている ようです。調査対象になったオーストラリア人の 54% が同選択肢を回答しています。
日本と中国においても「低価格・お得さ」を伝える広告は役に立つと考えられているようですが、オーストラリアと比較するとその割合は小さいものになっています。また、画像や・動画などが盛り込んであり、ビジュアル的に魅力的な広告も、オーストラリア人観光客を誘致するうえで一定の効果がありそうです。
まとめ:ポイントは「低価格・お得さ」 訪日オーストラリア人を誘致する際には上記のデータを参考に
今回は、Expedia Media Solutionsの海外旅行動向レポートをもとに、オーストラリア人がどのように旅行先を選んでいるのかについて解説してきました。覚えておくべき点は以下の点です。
- オーストラリア人が旅行先で重視するものは「アクティビティの質」と「安さ」
- 旅行先を選ぶ際に「お得さ」「口コミ」に影響されやすい
- 実際の広告でも「低価格」を前面に売り出すのが得策:クリエイティブの活用もあり
次回はオーストラリア人が どのように観光地を選んでいるか に力点を置いて、オーストラリア人のアウトバウンド市場を解説していきます。
インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいインバウンドデータ知るには?
<参照>
- Expedia Media Solutions:ASIA PACIFIC TRAVEL TRENDS 2017
- Expedia Media Solutions:ASIA PACIFIC TRAVEL TRENDS 2017
- Expedia Media Solutions:ASIA PACIFIC TRAVEL TRENDS 2017
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インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
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<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
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この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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