これだけは知っておくべき訪日オーストラリア人 3つのポイント
- ハイシーズンは12~1月
- 20代の訪問数が多い
- 2週間以上の滞在者も多い
オーストラリアに関連するインバウンド年表
1951年 | 日本とオーストラリア連邦の国交が樹立 |
1962年 | JNTOシドニー事務所が開設 |
2019年 | 訪日オーストラリア人が史上最多となる62万人を達成 |
オーストラリア基本データ
人口 | 約2,498万人 |
面積 | 約769万平方キロメートル |
首都 | キャンベラ |
宗教 | キリスト教など |
公用語 | 英語 |
時差 | UTC+8~UTC+10(-1時間~+1時間) |
通貨 | オーストラリア・ドル |
名目GDP | 約1兆4,539億米ドル |
経済成長率 | 約2.9% |
一人当たりGDP | 約58,393米ドル |
平均月収 | 3,118.86米ドル |
ビッグマック指数(経済力) | 4.45米ドル |
(参照)THE WORLD BANK Population, total、United Nations National Accounts - Analysis of Main Aggregates (AMA)、外務省 国・地域基礎データ、Numbeo Rankings by Country of Average Monthly Net Salary(After Tax)(Salaries And Financing)、The Economist The Big Mac index
オーストラリア市場の訪日旅行(インバウンド)データ
訪日外客数推移(2014年~2022年):訪日オーストラリア人は何人来ているのか
コロナ前の2019年までは、訪日オーストラリア人客数は6年連続で増加し、ピークとなった2019年には62万1,771人を記録しました。コロナ後の2022年は8万8,648人と、欧米豪圏からの訪日客の中では標準的なペースで回復しています。
月別訪日外客数:訪日オーストラリア人に人気なのは何月?
コロナ前の2019年までの傾向では、訪日オーストラリア人が最も増加するのは12月から1月にかけての冬季でした。一方で、最も減少するのは5月から8月にかけての夏季でした。オーストラリアは南半球に位置しているため、欧米諸国とは逆に、日本の冬にハイシーズンが来る形となっています。
インバウンド消費額推移(2014年~2022年):オーストラリア市場全体の規模は?
コロナ前の2019年までの6年間、訪日オーストラリア人のインバウンド消費額は伸び続けていました。ピークとなった2019年には1,541億円を記録しましたが、パンデミックの影響で直近3年間は大きな落ち込みをみせました。
一人当たりインバウンド消費額推移(2014年~2022年):訪日オーストラリア人は1人いくら使う?
訪日オーストラリア人の一人当たりインバウンド消費額は、コロナ前は22~24万円台で増減を繰り返していました。コロナ明けの2022年には、旅行者層の変化に伴い32万8,001円へと大幅な増加をみせました。
旅行支出内訳:訪日オーストラリア人には何を買い、消費している?
訪日オーストラリア人の支出において、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で、14万9,292円でした。2番目に大きな割合を占めたのは飲食費で、7万8,215円でした。長期滞在する人が多いため、宿泊費が占める割合が大きくなっていることが特徴です。
人気のお土産ものランキング:訪日オーストラリア人は何をお土産に買っていく?
費目 | 購入率 | 購入者単価 | |
---|---|---|---|
1位 | 菓子類 | 42.1% | 6,647円 |
2位 | 衣類 | 41.8% | 16,770円 |
3位 | その他食料品・飲料・たばこ | 37.9% | 11,109円 |
4位 | 酒類 | 36.5% | 14,813円 |
5位 | 民芸品・伝統工芸品 | 21.9% | 10,321円 |
6位 | 靴・かばん・革製品 | 18.1% | 13,101円 |
7位 | その他買物代 | 12.6% | 11,982円 |
8位 | 化粧品・香水 | 10.7% | 12,738円 |
(参照)観光庁 訪日外国人消費動向調査 2019年より
訪日オーストラリア人に最も人気のある品目は「菓子類」で、一人あたり平均6,647円分購入されています。購入率順に並べると、「菓子類」を筆頭に、「衣類」「その他食料品・飲料・たばこ」「酒類」「民芸品・伝統工芸品」の順で続いています。
買い物場所ランキング:訪日オーストラリア人はどこで買い物をしている?
買い物場所 | 購入率 | |
---|---|---|
1位 | コンビニエンスストア | 71% |
2位 | 百貨店・デパート | 54.9% |
3位 | スーパーマーケット | 50.2% |
(参照)観光庁 訪日外国人消費動向調査 2019年より
訪日オーストラリア人に最も人気の買い物場所は「コンビニエンスストア」で、71%が買い物をしました。続けて「百貨店・デパート(54.9%)」と「スーパーマーケット(50.2%)」がランキング上位に入っています。
年齢・性別構成比:訪日オーストラリア人で最も多い属性は?
訪日オーストラリア人の69.4%が男性、30.6%が女性です。また、男性で最も多い年齢層は20〜29歳で全体の30.6%を占め、女性で最も多い年齢層は20〜29歳で全体の14.6%を占めます。
滞在日数:訪日オーストラリア人は何日間訪日旅行する?
訪日オーストラリア人の滞在日数は、全体の場合と観光・レジャー目的の場合、どちらも14~20日間が最多です。欧米豪圏の他国と比較しても、2週間以上の滞在の割合が高くなっているのが特徴です。
訪日経験:訪日オーストラリア人は初訪日・リピーターどちらが多い?
2023年第1四半期の訪日オーストラリア人は、初来日が45.4%、リピーターが54.6%でした。
旅行形態:訪日オーストラリア人は団体旅行と個別旅行どちらが多い?
訪日オーストラリア人の旅行形態は、全目的の場合と観光・レジャー目的の場合、どちらも個別手配が最多です。どちらの場合でも個別手配の割合が9割を超えています。
日本の観光情報の収集:訪日オーストラリア人の訪日旅行の情報手段は?
訪日オーストラリア人が旅マエに情報収集をする際、最も役に立ったのは「日本政府観光局ホームページ(30.9%)」でした。合わせて「自国の親族・知人(28.8%)」「動画サイト(YouTube/愛奇芸等)(26.2%)」と続いています。また、旅ナカで最も役に立った情報は「交通手段(79.9%)」でした。合わせて「飲食店(72.4%)」「観光施設(41.1%)」と続いています。
オーストラリア市場のアウトバウンド(海外旅行)データ
オーストラリア人の海外旅行者数の推移(2012年~2020年):オーストラリア人の海外旅行需要は?
コロナ前の2019年までの6年間、オーストラリア人の海外旅行者数は伸び続けており、ピークであった2019年には1,131万人を記録しました。しかし2020年には、パンデミックの影響を受け283万人まで激減しました。
オーストラリアで人気の海外観光地ランキング:訪日旅行の競合となる国は?
国名 | 過去五年間で最多の外客数 | |
---|---|---|
1位 | ニュージーランド | 1,537,988人(2019年) |
2位 | インドネシア | 1,386,803人(2019年) |
3位 | アメリカ | 1,362,431人(2018年) |
4位 | シンガポール | 1,143,336人(2019年) |
5位 | イギリス | 1,119,753人(2017年) |
(参照)日本政府観光局(JNTO) 訪日旅行データハンドブック 2022年より
オーストラリア人に人気の海外旅行先は、ニュージーランド、インドネシア、アメリカ、シンガポール、イギリスとなっています。インドネシアを除いた4か国は英語圏であり、特にニュージーランドはオーストラリアに隣接していることから多くのオーストラリア人が渡航しています。