海外のユーザーにリーチする際、中国は人口やマーケット規模から考えても、優先度は上位に入ってくるのではないでしょうか。今回は中国にローカライズする際に知っておいた方が良い情報をご紹介致します。
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
未だに高い?中国のネット規制「グレートファイアーウォール(金盾)」の脅威
金盾 と呼ばれる グレートファイアーウォール (※中国の万里の長城、グレートウォールをもじっている)は、中国の情報統制のために作られたネットの検閲システムです。その存在はユニコーンのような幻想ではなく、1998年にプロジェクトがスタートし、2003年にスタートし、実在しています。グレートファイアーウォールは、基本的には 中国政府にとって都合の悪いコンテンツを含むサイトへのアクセスを防ぐ ことなどを行っています。
Tech in Asiaというメディアの記事に分かりやすいインフォグラフィックがあったので、引用します。
参照:https://www.techinasia.com/great-firewall-china-works-infographic
重要なポイントを説明すると、
- 金盾は中国の政府に批判的な意見を防ぎ、中国国民が “EVIL(悪意に満ち溢れた)” 文化に触れることを防ごうとしている
- 金盾は 4つの壁 を設けていて、
- まずDNSでブロック
- 禁止されたIPアドレスにマッチしていたらブロック
- URLにNGワードが含まれていたらブロック
- サイトのコンテンツをスキャンして不都合なものがあればブロック
と、かなりの徹底ぶりです。
FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアを始め、Googleなどの検索エンジンもブロックの対象です。
ここで本題のローカライズの際に気をつけるという部分ですが、まずは、コンテンツの内容も中国政府にとって良くない情報ではないか気をつけないといけない ことです。また、盲点になりうるのが、FacebookログインやGoogleログインが実装されているようなウェブサイトは、ログインして中のコンテンツが見れなくなる可能性がある ので注意が必要です。
ICP登録は受けているか?
中国国内でウェブサイトを公開するには、ICP と呼ばれる許可証を得る必要があります。下記は中国のBaiduというサイトのフッター部分の画像です。
ICPの登録には
- 中国国内のサーバー情報・IPアドレス ←登録には国内にサーバーを置く必要あり。
- サイト管理者と運営者の情報
- コンテンツ内容
- ドメイン
などが必要になって来ます。
もちろんICPの登録がない場合、例えば国外にサーバーがあって、中国国内からアクセスする場合、中国政府にブロックされない限りはサイトにアクセスする事が可能です。ただし、中国からのアクセスが増えてくると、政府に目を付けられて、ICPの登録がないのを確認されるとブロックの対象となります。本格的に中国で展開する場合は、ICPの登録を検討する必要があるのではないでしょうか。
文字は繁体字、簡体字?
一概に中国といっても、中国本土もあれば、香港や台湾といった独立マーケットへの展開もあります。またそれぞれの地域で使われている言葉も少しづつ違ってくる(例えば、繁体字でも台湾と香港では少し違っています。)ので、ターゲットマーケットに合った言語を選択する必要があります。
まとめ:どこをターゲットとするかで対応が変わる
上記のように、中国は進出するために乗り越えないといけないハードルはたくさんあるように感じます。しかし、人口やマーケットを考えるとそれでも魅力的な進出対象なのではないでしょうか。
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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