2017年12月15日、京都市産業観光局は「観光消費額に係る京都市域への経済波及効果等について」を発表しました。これは、2016年に観光産業によって産み出された消費額の京都市域への経済波及効果などをまとめたもの です。多くの世界遺産や四季折々の豊かな自然など多くの観光資材をもつ京都には2016年、観光産業によってどれほどの経済効果がもたらされたのでしょうか。キーとなる数値をいくつかご紹介します。
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2016年の京都の観光産業の規模を知るうえでキーワードになる3つの数字
1兆862億円:2016年の京都市の観光消費額
2016年、京都を旅行した旅行者の消費額をすべて合わせると 1兆862億円 になります。
1兆1,772億円:観光消費額によって生まれた経済波及効果
京都市の観光消費額(1兆862億円)によって生まれた経済波及効果は 1兆1,772億円 となります。
13万人1,000人:観光産業によって生まれた雇用数
2016年の京都の観光産業により 13万人1,000人の雇用 を産みました。
古都・京都の観光産業は巨大なものであることが把握できます。近年では訪日外国人観光客も急激に増加している京都。訪日外国人観光客からの満足度はどのくらいのものなのでしょうか?
京都観光した訪日外国人はどれくらい満足しているのだろうか?
ポイントはインバウンド満足度は驚異の98%:訪日客の75%は京都観光に不満がなかったと回答
京都市では「平成27年度 京都観光総合調査」を発表しています。これは、観光客が京都観光時に満足したことや不満だったことなどに関して調査を行ったものです。
同調査によると、京都観光に満足した訪日外国人観光客は全体の98.1%を記録 しています。満足した内容に関しては、「街の清潔さ」という回答が最も多く、「寺院・神社・名所」などに関する満足度、「治安」に関する満足度も高い一方、「物価」の高さ、「ナイトライフ」に関しては満足度が低いという結果となりました。また、同調査によると訪日外国人観光客のうち 4人に3人は「京都観光時に困ったことや改善してほしいことはなかった」と感じています。 加えて、京都を訪れた訪日外国人観光客のうち、92.2%は再び京都を訪れたい と考えており、97.5%が地位人に京都観光をおすすめしたい と考えています。京都の並外れた観光産業規模は、訪日外国人観光客からの満足度に支えられているという見方もできるでしょう。
京都のインバウンド満足度 脅威の98.1%、不満点は「観光名所全部見きれない」:京都観光総合調査から見る京都のインバウンド 前編
日本人だけでなくインバウンドからも人気の高いのが春...
インバウンド満足度98.1%の京都 意外にも「着物・浴衣体験」は欧米圏に不人気・中華圏に人気:京都観光総合調査から見る京都のインバウンド
訪日外国人観光客からも人気が高い春の京都。前回は京都を訪れる訪日外国人観光客について、京都市がまとめている「平成27年度 京都観光総合調査」から「外国人観光客の満足度」について見ていきました。2回目の今回は訪日外国人観光客の実際の行動について「外国人観光客の実態調査」について見ていきます。<前編>インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいインバウンドデータ知るには?調査・リサーチについてより詳しい資料のダウンロードはこちらインバウンドデータについてより詳しい資料のダウンロ...
まとめ:訪日旅行のメインコンテンツはやはり京都に?! 並外れた市場規模は極めて高いインバウンド満足度が要因の1つに
京都では2016年、観光産業により1兆862億円が消費され、1兆1,772億円の経済波及効果がありました。また、観光産業によって13万人以上の雇用を生み出されており、京都の観光産業の規模の大きさが改めて確認できる結果に なりました。
この日本屈指ともいえる巨大観光市場は、日本人旅行者のみならず 訪日外国人観光客からの満足度の高さに支えられているものである ことが予測できます。訪日外国人観光客の98.1%は京都観光に満足しており、再び京都旅行を希望する人、京都観光を知人や家族におすすめしたいひとの割合も9割を超えています。その市場規模の大きさ、訪日外国人観光客からの満足度の高さから、京都は訪日旅行のメインコンテンツと呼ぶにふさわしい観光地といえるでしょう。
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<参照>
- 京都市産業観光局:観光消費額に係る京都市域への経済波及効果等について
- 京都市:平成27年度 京都観光総合調査
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