面接は、企業にとって、新たなチームの一員となり、将来の成長を手助けしてくれるであろう人材を見極める重要な機会です。いっぽう、候補者にとっても、自身の今後の人生を左右する貴重な場です。候補者と企業のミスマッチを防ぎ、また候補者に入社への動機づけをするため面接でどのようなコミュニケーションをとるべきか、また気をつけるべき点を解説します。
訪日ラボのメールマガジン登録はこちら>(無料)面接は「お互いを知る場」であるということを意識する
面接の基本的な流れとしては、候補者の自己紹介から始まり、候補者への質問・候補者への企業紹介となりますが、多くの企業が候補者への企業紹介の部分について 情報提供・説明が不足しがち です。
日本語を話せる人材の中には、日本留学経験があり日本文化をよく知る候補者ばかりではありませんし、日本オリジナルな就職活動方法にも慣れていない候補者が大半です。そのため面接は、企業が候補者を一方的に知るための場ではなく、「お互いを知る場」であるということを意識し、企業紹介・仕事内容・労働条件を丁寧に伝えることが重要 です。
また、東南アジア現地の就業者が、仕事で重視していることとして多く挙がっているのが、「高い賃金・充実した福利厚生」、「明確なキャリアパス」、「教育研修の機会」です(アジアの 「働 く」を 解析する - リクルートワークス研究所 P12)。多くの東南アジア現地の就業者が、働くうえで自己の成長機会を重視していることになります。そのため面接では、入社してから任せたいこと・この会社でどのように成長していけるのか、などのキャリアパスを伝え、動機形成を行うことも大切になってきます。
候補者への情報提供は詳細に
では候補者とのミスマッチを防ぐため、どのように面接を進めていけばいいでしょうか。もちろんどの候補者にも同じように求人ポジションを説明するのではなく、項目によっては候補者に合わせた説明が重要ですが、下記では一般的に面接で企業紹介を行うにあたり留意すべき点を紹介します。
候補者へ提供すべき情報その①:企業のプロファイル(名前、業界、規模、歴史、製品やサービスなど)
→異なる業界の企業からの転職者も少なくはありません。また日本で就職活動経験のある候補者は、企業規模や企業知名度などで応募先企業を選ぶこともしばしばです。そのため自社のビジネスや日本(または海外)での業界・商品シェアについて説明し、候補者へ企業の魅力を伝えてください。
候補者へ提供すべき情報その②:具体的な役職や職責
→役職、職務上の責任、業務内容などについて、6W2H(Who/Why/What/When/Where/How/Whom/How much)を意識して具体的に説明します。
候補者へ提供すべき情報その③:企業の特色、業界の他企業との違い
→同じ業界で複数の企業を受けている候補者もしばしばいます。他企業と差別化できるポイントをアピールすれば、候補者が自社を選ぶ動機付けにもなり得ます。
候補者へ提供すべき情報その④:レポートラインと組織について
→求人ポジションのレポートラインと事業部や会社の大まかな組織構造についても説明しておきましょう。
候補者へ提供すべき情報その⑤:キャリアパス
→どのようなキャリアパスがあるかを解説することで、候補者にとっては長期的な勤務をイメージしやすくなるでしょう。また前述したように、東南アジア現地の就業者においては自己成長における意識が高い傾向にあります。社内でのキャリアパスや成長の可能性がイメージできれば入社動機にも繋がり、入社後のミスマッチも防げるでしょう。
候補者へ提供すべき情報その⑥:給与・手当など
→候補者にとって一番気になる要素の1つでしょう。福利厚生や手当などプラスアルファでアピールできるポイントもしっかり説明しましょう。
有望な候補者にはしっかりと動機付けを
ぜひとも採用したい有望な候補者には、入社後のイメージをしっかり持ってもらえるよう説明を尽くすことで動機付けしましょう。具体的には、社内の雰囲気、上司や同僚の人柄、通常期・繁忙期の仕事の忙しさなどの環境面、候補者の持つスキルや経験が仕事でどのように活用できそうかなどの実際の業務面の両方を伝えておくと候補者にとって入社後のイメージを膨らませやすくなります。
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