訪日外国人観光客のインターネット接続手段といえば、無料Wi-Fiが真っ先に頭に浮かぶでしょう。しかし、以前の訪日ラボの記事でもご紹介したように、アジア圏出身の海外旅行者の約40％は旅行先でSIMカードを利用してインターネットに接続に接続している というデータもあり、SIMカードは販売拡充は、無料Wi-Fiスポットの増設と同じように今後のインバウンド業界の発展に欠かせないものとなってくるでしょう。羽田空港を沿線にもつことから訪日外国人観光客の利用が多い京浜急行電鉄でも、インバウンド向けにSIMカードの販売を開始するようです。
【Wi
孫氏の「訪日客向け無料Wi-Fiなくすべき」との発言が昨年インバウンド市場をにぎわせたように、近年訪日外国人観光客の間でネットの接続手段は多様化しています。Wi-Fiのみならず国際ローミングやSIMカードも通信接続手段として注目されており、インバウンド誘致に無料でSIMカードを配布する自治体まで出てきています。では、実際に日本のインバウンド市場において最大のターゲットとなっているアジア・オセアニア出身の観光客は海外旅行時にどのようにインターネットに接続しているのでしょうか。Amadeusの...
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京急グループがインバウンド向けSIMカードを販売開始：羽田空港を沿線にもつ鉄道会社がインバウンド対策をすすめる
京浜急行電鉄株式会社では、2018年2月7日より インバウンド向けSIMカード「KEIKYU TRAVEL SIM（KEIKYU TRAVEL SIM Japan Travel SIM Special Edition powered by IIJmio）」の販売を開始します。 この取り組みは、多くの訪日外国人観光客が利用する羽田空港を沿線にもつ京浜急行が推進するインバウンド対策の一環として行われます。
販売箇所に関しては、羽田空港国際線ターミナル駅の中にあるセブンイレブン、京浜グループが運営する訪日外国人観光客に人気のホテル「京急EXイン」となっています。京急グループは「KEIKYU TRAVEL SIM（KEIKYU TRAVEL SIM Japan Travel SIM Special Edition powered by IIJmio）」の販売拠点を今後順次拡大していくとのこと。販売価格は1GBの場合2,700円（税込み）、2GBの場合4,200円（税込み）となっています。NTTドコモのLTE及び3Gが利用可能なエリアでインターネットに接続することができます。
近年、京急グループのようにSIMカードを利用したインバウンド対応が国内で増えています。大手通信キャリアのNTTドコモでもつい先日、インバウンド向けに新たなSIMプランのサービス開始を開始しています。
SIMの使い方は多種多様？国内で広がるインバウンドSIMサービスの拡充
①ドコモでは「無料SIM」と「広告サービス」とかけあわせた新たなサービスを開始
NTTドコモでは、インバウンド向けの有料プリペイドSIMサービス「Japan Welcome SIM」を展開しています。このサービスに2017年12月26日から新規プラン「Plan 0」が追加されています。これは、訪日外国人観光客が旅マエに訪日旅行に関する特定の広告などを閲覧することで、無料で「Japan Welcome SIM」を利用できるようになるプラン です。SIMサービスとインバウンド向け広告サービスをかけあわせる ことで、訪日外国人観光客にとっては 無料でインターネットに接続 でき、インバウンド集客・誘致を検討する企業、観光協会にとっては 広告を通じて旅マエの訪日外国人観光客に情報を配信 することができます。
ドコモが開始したインバウンド向け無料SIM「Plan
訪日外国人観光客の通信接続手段は多様化してきています。 以前であれば無料Wi-Fiを経由してインターネットに接続する訪日外国人観光客がほとんどでしたが、最近であれば 無料SIMや国際ローミングなども訪日外国人観光客にとって主要な通信接続手段 となっています。こうした背景から NTTドコモではインバウンド向けプリペイドSIMサービスのプランを拡充した とのこと。インバウンド受け入れ環境整備の資料を無料でダウンロードする「翻訳・多言語化」の資料を無料でダウンロードする「多言語サイト制作」の資料...
地方誘致にSIMの無料配布をおこなう自治体も：石巻市ではSNSでの情報拡散を目的に無料SIMを訪日客に配布
宮城県石巻市では、今年の1月より 宮城県石巻市を訪れる訪日外国人観光客に無料でSIMカードを配布しています。 「ISHINOMAKI TRAVEL SIM」と名付けられたこの取り組みは、宮城県石巻市を訪れた訪日外国人観光客にインターネットの接続環境を無料で提供することで、宮城県石巻市の観光スポットや美しい風景などをSNSに投稿してもらうことが目的 です。SNS上に写真や動画を通じて宮城県石巻市の魅力をアップロードしてもらうことで、知人・友人などにも宮城県石巻市をアピールすることでができます。
石巻市 訪日客のSNS拡散狙い無料SIMを配布：SIMカード配布は地方創生・地方誘致の新たなインバウンド対策になりうるのか
増え続ける訪日外国人観光客の通信手段を整備するために日本国内では、無料Wi-Fiの増設が進められてきました。しかし、ソフトバンクの孫正義氏が無料Wi-Fiではなく国際ローミングに注目しているように、最近では訪日外国人観光客の通信手段は無料Wi-Fi一択ではなく、国際ローミングやプリペイドSIMの利用も人気になってきています。そんな状況の中、宮城県石巻市では、インバウンドの通信環境整備へ来年1月から新たな試みを開始します。目次石巻市 インバウンド向けにSIM無料配布へネット環境整備を通じてS...
いつでもどこでもネットに接続できるSIMカード：訪日客の利便性の向上と地域の観光情報の拡散が期待できる
無料Wi-Fiの最大の欠点は、インターネットに接続する場合 「時間」と「場所」 が選べない点です。無料Wi-Fiスポット付近でないとインターネットに接続できないため、訪日外国人観光客にとって、オフライン中は行動が制限 されてしまいます。また、SNSなどで共有したいと思ったものがあっても、無料Wi-Fiスポット付近でなければ投稿できないので、インバウンド誘致を狙う観光協会・自治体にとって 情報拡散の機会を失う ことにつながります。
一方、SIMカードの場合、通信環境が安定していることに加え、訪日外国人観光客は 場所・時間問わず、インターネットの接続環境を確保 することができます。訪日外国人観光客にとって 快適に観光地を周遊することができる ことに加え、観光協会・自治体にとってSNSなどを通じて 地域の魅力を配信 してもらうことができます。コスト面では多少高くつきますが、インバウンド向けSIMカードの販売は、訪日外国人観光客、日本のインバウンド業界双方にとって良いことづくし ともいえるでしょう。
まとめ：SIMカードによるインバウンド対応は良いことづくし？
羽田空港を沿線にもつ京浜グループでも、インバウンド向けSIMカード「KEIKYU TRAVEL SIM（KEIKYU TRAVEL SIM Japan Travel SIM Special Edition powered by IIJmio）」の販売を開始します。SIMカードを広告ビジネスとかけあわせたり、インバウンド地方誘致に活用したりと、SIMカードの使い道は多岐にわたります。 訪日外国人観光客のネット接続手段が多様化しているということも踏まえると、インバウンド業界において今後SIMカードは注目の存在 となりそうです。
孫氏「訪日客向け無料Wi
2020年の訪日外国人観光客数4,000万人を目指して国内ではインバウンド誘致への取り組みが加速しています。訪日外国人観光客向けのネット環境の不整備 は、日本のインバウンド市場が長年直面している課題であり、無料Wi-Fiの増設やプリペイドSIMの販売拡充などさまざまな対策が講じられています。そのような状況の中、ソフトバンクグループ株式会社代表取締役会長兼社長である孫正義氏は、少し意外な発言で日本のインバウンド市場をにぎわせています。目次「訪日客向けの無料Wi-Fiはなくすべき」 孫氏が発言...
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＜参照＞
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