〇国内旅行人数は前年並み 〇ボーナスは増加も旅行への支出は控えめ〇国内は家族で帰省 海外はハワイ・近場アジアが人気*調査比較できる2000年以降
[株式会社JTB]
JTBは、「夏休み(7月15日~8月31日)に、1泊以上の旅行に出かける人」の旅行動向の見通しをまとめました。
この調査は、1,200人から回答を得た旅行動向アンケート、経済指標、業界動向や航空会社の予約状況、JTBグループの販売状況などから推計したもので、1969年に調査を開始して以来、今年で50回目となります。
調査結果は以下のとおりです。

旅行人数は、延べ人数数値。平均費用は一人1回あたりの費用
国内旅行人数は宿泊を伴う旅行者の人数(観光および帰省目的の旅行に限る)
海外旅行人数は出国者数(業務目的の旅行を含む)
国内旅行平均費用は、交通費・宿泊費・土産代・食費等の旅行中の諸費用を含む
海外旅行平均費用は、燃油サーチャージ含む。旅行先での土産代等の現地支払費用は除く
対前年比は小数点第二位以下を四捨五入
<社会経済環境と生活者の動き>
1.旅行やレジャー消費をとりまく社会や経済の環境
夏休みの旅行に影響する今夏のボーナスは、多くの企業が過去最高を更新した前期の好調な業績を反映し、大手企業の平均額で前年比+6.71%の96万7,386円(6月14日日本経済団体連合会発表)と、1959年の調査開始以来最高を見込んでいます。また5月の完全失業率(季節調整値)は2.2%と前月から0.3ポイント低下と改善し、足元の経済環境は安定しています(6月29日総務省発表)。
しかしながら、5月の内閣府の景気ウォッチャー指数(注1)は、前月から1.9ポイント減少し、また日経平均株価も7月に入って2か月半ぶりの安値をつけるなどこの先の景気の不透明感はぬぐえません(図1、図2)。4月以降、生活者にとって身近な商品の値上げが続き、特にガソリン代はここ2年上昇が続いています(図3)。前期の企業業績は個人の所得上昇につながりましたが、物価の上昇や、世界経済の不確実性、現実味を帯びてきた来年秋に予定されている消費増税など、今後の生活への消費者の不安は継続するとみられます。
旅行消費に関しても、当社が実施した旅行動向アンケートで「今後の旅行支出に対する意向」を聞いたところ、「支出を増やしたい(14.4%)」が前年より3.8ポイント減少し、「支出を減らしたい(27.5%)」は3.3ポイント増加しました。「同程度(54.6%)」は1.5ポイント増加し、この先の旅行支出に関しては慎重な様子がうかがえ、手放しで消費に走れない状況であると言えるでしょう(表2)。
(注1)タクシー運転手、小売店の店長など景気に敏感な人への調査結果を指数(DI)化したもの




2.この夏の旅行を取り巻く環境と生活者の旅行意向
今年の夏休み期間は、暦上では7月16日の「海の日」を含む3連休が一回、8月11日の「山の日」は土曜に重なり、昨年より3連休は1回少なくなります。しかしながら企業によってはお盆休みが8月11日から16日までの6連休、あるいは19日までの9連休など、一律に決まっている場合も多いと考えられます。昨今の働き方改革推進や労働環境の見直しが進められていることから、連続休暇取得への後押しが広がっていそうです。
同アンケートで今年の夏の生活や旅行について聞いたところ、収入に関しては、「昨年より収入が減った」と回答した人は21.3%と前年より2.0ポイント減少し、「昨年より収入が増えた」と回答した人は15.8%と前年より0.6ポイント増加しました。ボーナスに関しては、「今年の夏はボーナスが減りそうだ」と回答した人は6.3%で前年より1.3ポイント減少しています。「今年の夏はボーナスが増えそうだ」は4.6%で前年より0.1ポイントの減少で、減少幅は「減りそうだ」と回答した人より少なくなっています。
支出に関しては、「先行きがわからないので大きな支出は控えておきたい」は43.3%と前年より1.3ポイント増加しています。収入減と回答した人が減ったにもかかわらず、大きな支出を控えたいという今の慎重な心理を反映する結果となりました。夏休みについては、「昨年の夏と休みの長さは変わらない」と回答した人が36.7%(同+5.6ポイント)となりました(表3)。

<2018年夏休み旅行動向予測>
1.海外旅行人数は、283万人(前年比+4.1%)、一人あたりの旅行平均費用は 214,500円(前年比▲0.7%)。 出発日のピークは8月11日(土)、8月12日(日)
5月の日本人出国者数(推計値)は、前年比5.0%増加の138万3,800人で1月から5月までの累計は736万1,800人と前年比3.9%増加となり好調に推移しています(日本政府観光局(JNTO)6月20日発表)。旅行代金や旅行心理に影響する為替の大きな変動が、ここ最近見られないことからも、引き続きこの夏も海外旅行の意向は高い水準にあると考えられます。また、近年、アジア各国と日本の都市を結ぶLCC路線が増加したことは訪日外国人だけではなく、日本人の旅行者にも新しい交通手段として選択肢を増やしており、アジア方面は、韓国、中国、台湾などの近場アジアが人気で前年比5.5%増加の見込みです。ハワイ方面はハワイ島の火山噴火の影響が心配されましたが、前年比5.0%増加と堅調に推移しています。ヨーロッパ方面は東欧諸国やフランスが好調で、前年比2.5%増加する予測です。以上から、この夏休み期間中の海外旅行人数は、283万人(前年比+4.1%)、一人あたりの旅行平均費用は214,500円(前年比▲0.7%)と推計します。海外旅行人数に関しては、これまで最高だった2012年の276万人を超え、過去最高となります。
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