日本の旅に求めるのは「記念に残るような体験」—アイルランドで最大規模の旅イベント「Dublin Holiday World Show 2018」【現地レポート】

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1月26日から28日に渡って開催されたDublin Holiday World Showは2018年に開催15回目を迎えた、アイルランドで最大規模の旅好きのための祭典です。会場となったRDS Simmonscourtはダブリン市街からバスで15分ほどに位置しており、年中さまざまなイベントが開催されています。駐車場は500台が駐車できるので、家族連れもアクセスしやすい場所です。

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出展ブースは多様なニーズをおさえたラインナップ

55カ国から1,000人以上の出展者が参加する本イベントでは、代理店やホテルなどの旅行業界、全米観光団体、航空会社、クルーズ会社、テーマパークやキャンプ場などの娯楽施設からアクセサリー販売の個人出展者まで、さまざまなジャンルのプロモーションが展開されていました。 来場者の客層はカップルからファミリーと幅広く、訪れたのが最終日の日曜日だったこともあり、子供連れが目立ちました。

▲最終日だけあって常に混雑

▲最終日だけあって常に混雑

日本の旅に求める目的とは

Dublin Holiday World Show 2018には日本のブースもあり、ANA、JNTO(日本観光協会)、ジャパンレールパス、ユニークジャパンツアーの4社が参加していました。

▲日本のブースを見て回る来場者

▲日本のブースを見て回る来場者

長年アイルランドで旅行代理店に勤務している担当者によると、近年は日本に求める旅のニーズが変化しているそうです。

これまでは京都の寺社仏閣や大阪などの有名観光地、アニメなどのオタク文化が浸透している秋葉原などが人気でしたが、近年ではフライト時間の長さや費用の高さから日本旅行は高級な買い物と捉えられています。そのため観光地を回るだけではなく、築地や料亭での本格的な日本食作り体験や、ハネムーンと一緒に日本式の結婚式を挙げるプランなどの記念に残るような体験を求める傾向があるようです。

▲ハネムーンや小グループ用のツアーをまとめたパンフレット

▲ハネムーンや小グループ用のツアーをまとめたパンフレット

パンフレットには5泊6日の富士山周遊や登頂プラン、出雲大社での挙式、沖縄や北海道へのハネムーン旅行などが掲載されていました。

また、アイルランドではラグビー人気が高いこともあり、2019年に日本で開催されるラグビーW杯での訪日を考えている人も多いそうです。

子供連れの来場者に日本旅行について話を聞いたところ、日本はアイルランドから遠くはなれているため移動時間の長さなどが懸念され、子供がいる家族には難しいとの意見もありました。

安心して旅行に出るためのパスポートチェックサービス

100を超えるブースの中でも特に目立っていたのは、自分のパスポートが目的の旅行に必要な条件を満たしているかチェックしてくれるブースでした。日本人にはあまり馴染みがありませんが、国籍と目的地によっては事前に観光ビザの取得が必要な場合や、有効期限の残存期間も関係します。

あわせてパスポート用の写真を取るスペースも併設されており、旅行者の手間を省き旅行への障害を軽減してくれる画期的なサービスでした。こういった面倒な確認をしてくれるサービスは他になく、珍しさもあり多くの人が訪れていました。

▲パスポートチェックをしてくれるブース

▲パスポートチェックをしてくれるブース

国内旅行を意識したPRも盛況

海外旅行を扱う出展者が多い中、アイルランド国内の旅行を扱うブースも多くありました。特に注目されていたのはキャンピングカーとキャンプ用品でした。アイルランドでは春から夏にかけて長い休暇を取ることが多く、家族でアウトドアを楽しむ習慣があります。特に国内でアウトドアを楽しむ人は家族でキャンピングカーを利用するため、次の休暇プランを考えるために熱心に見て回る来場者が多かったです。

▲キャンピングカーの展示販売

▲キャンピングカーの展示販売

▲キャンプ用品の販売ブース

▲キャンプ用品の販売ブース

観光に人気のある地方都市のPRも行っており、アイルランド東部のゴールウェイという街のブースでは特産品のオイルやチーズの販売が行われていました。

▲ゴールウェイのPRブース

▲ゴールウェイのPRブース

パンフレットで気になった内容はその場で検討

会場内にはカフェやベンチがたくさん設置されており、休憩しながら全体を見て回れるように設計されています。中には貰ったパンフレットを開き、内容を吟味する来場者の姿も。気に入れば会場内で申し込みができるなど、アイルランド人はその場で考え決断する傾向が強いように感じました。

▲テーブルにパンフレットを広げながら熱心に話し合う人々

▲テーブルにパンフレットを広げながら熱心に話し合う人々

▲会場にはたくさんの休憩スペースが設けられている

▲会場にはたくさんの休憩スペースが設けられている

まとめ:Dublin Holiday World Showでは視覚で興味を引くPRが主流

Dublin Holiday World Showは他のイベントとは違い試食によるPRがほぼありませんでした。その代わりに各ブースの豊富なアイディアにより来場者の興味を引いていました。

また、Dublin Holiday World Showは海外旅行を主に扱いながらアイルランド国内旅行を考える人のニーズも満たしています。さらに多様化する客層の変化に敏感な出展者が多く集まり、これまで定番とされていた旅行から現在需要が高まっているオリジナル性を重視した商品が揃っていました。ここに来れば探していた旅行が見つけられると言えるイベントでした。

「Dublin Holiday World Show 2018」イベント情報

イベント名 Dublin Holiday World Show 2018
開催国・都市 アイルランド・ダブリン
開催日 2018年1月26日〜28日
会場 RDS Simmonscourt
対象 一般消費者、業界関係者
来場者数 4万人超(2017年実績)

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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