はじめまして、Voyaginの須多と申します。
今回からインバウンドにおけるタビナカ、特にツアー&アクティビティに関する記事をお届けさせていただきます。第一回目は、弊社が運営するWEBサービス「Voyagin」のご紹介とVoyaginが持つ過去実績データをもとに、訪日外国人のコト消費に対する国籍別の傾向をご紹介していきます。
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
国内最大級の訪日外国人向け、観光ツアー・体験販売サイト「Voyagin」とは?
Voyaginは訪日外国人に向け3,000件以上の体験・ツアーを販売するWEBサービスです。月間150〜200万PV、過去100万人以上のユーザーが体験・ツアーを予約しています。お客様は欧米系顧客が7割で、富裕層も多く、365日対応の多言語カスタマーサポート提供を提供しております。
国籍別で見る体験・ツアーを購入しているユーザー動向
それでは、実際にVoyaginユーザーの動向について、国籍別に分析していきましょう。
国別の趣向「日本の文化体験に強い興味を示す欧米」
Voyaginの販売データから大きく欧米豪とアジアで傾向を見て見ると、ざっくり欧米豪は日本の文化体験、アジアの旅行者はテーマパークチケットに強い興味を持っていることがわかります。
体験ツアーの購入タイミング「欧米は旅中、アジアは旅前に体験・ツアーを購入する傾向が高い」
欧米とアジアで体験・ツアーを購入するタイミングを比較した場合、欧米は旅中で体験を購入する比率が高く、アジアは旅前で購入する比率が高いことがわかります。近場で頻繁にこれる東アジア諸国の方が予定を立てないのではないかと思われがちですが、データでは予想外の結果となりました。
考えられる理由としては、滞在日数の長さが影響しているかもしれません。滞在日数の長い欧米豪は、日程に余裕を持ってスケジュールを柔軟に組んでおり、訪日してから体験・ツアーを探すため「旅中で体験を購入」する方も多いのではと見られます。
一方、滞在日数の短いアジアは事前にスケジュールをしっかり計画してから訪日するため、「旅前に体験を購入」するのかもしれません。
年齢分布「体験を購入する年齢層は若い人が多い!?」
Voyaginで体験を購入するユーザーは、35歳以下で過半数を占め、25-34歳と若い世代が最も多いです。
平均消費額「1予約あたりの平均消費額が最も高いのはフィリピン!?」
国籍別に一予約あたりの平均消費額を比べた場合、最も高いのはフィリピンで30,000円を超えています(Voyagin全体の平均消費額は約20,000円)。
その理由は、フィリピン人一予約あたりの参加人数が平均3.6人と非常に多いからです。Voyagin全体の一予約あたりの参加人数は2.4人なので平均1人以上参加者が多いことになります。家族単位、親族単位で旅行することが一般的な旅行スタイルであることがデータから見えてきました。
参考)北海道事例「北海道でアメリカ人に最も人気な体験コンテンツは野球ナイターの観戦!?」
Voyaginでは販売実績データを活用し、国籍別にどんな体験が売れているかを日々分析しています。
例えば、北海道で国籍別に人気の体験を見ていくと、シンガポール人には、富良野のチーズ工場見学が売れており、日本食への関心や本場で本物を食べたい、製造工程を見てみたいという関心が読み取れます。
フィリピン人には雪道の犬ぞり体験が最も売れています。雪がない地域で特別な冬の体験、ここでしかない体験をしたいという傾向が読み取れます。
アメリカ人には野球のナイター観戦チケットが最も売れています。北海道である必要がない体験が人気であるのは意外ですが、ナイトタイムに「楽しめる・遊べる」エンターテイメント性の高いコンテンツを求めた結果、野球に行き着いたのではないかと推測できます。
まとめ
このようにVoyaginでは過去の販売実績データを活用し、訪日外国人に向けたツアー・体験を造成しております。インバウンド対策で体験造成を検討している自治体・企業さまははぜひお気軽にVoyaginまでご相談頂ければと思います。
次回は、Voyaginで訪日外国人の集客に成功している企業様の実例を交えながらインバウンドで成功する事業者とその秘訣を紐解いていきたいと思います。
【7/23開催】育成だけではガイドは増えない!地域の魅力を最大化させる『ローカルガイド』を増やす打ち手とは
本セミナーでは、インバウンド観光における地方誘客や地域消費拡大の鍵として、「ローカルガイド」の可能性に焦点を当てます。
観光地では今なお、多言語で地域の歴史や文化を伝えられるガイドが不足しており、「訪日外国人の受け入れ体制が十分とはいえない」と感じている自治体も多いのではないでしょうか。
そこで注目されているのが、地域に根ざした人々が観光客を案内する「ローカルガイド」です。
2018年の法改正により、国家資格がなくても有償でガイドができるようになり、地域住民や移住者など、さまざまな人がローカルガイドとして活躍できる時代となりました
誰もがガイドになれる今だからこそ、地域の魅力を正しく伝え、訪日外国人に満足してもらえるガイド人材がこれまで以上に重要になっています。質の高いローカルガイドを増やせば、インバウンドの消費を促進し、地域経済への波及効果も大きく期待できます。
本セミナーでは、株式会社羅針盤と株式会社movが共催し、インバウンドを地域でどう受け入れ、地域の魅力をどう伝えるか。そのために欠かせないローカルガイドを増やすための具体的な打ち手や、現場での実践例を詳しくご紹介します。
<セミナーのポイント>
- いま注目のローカルガイドについて学べる!
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詳しくはこちらをご覧ください。
→育成だけではガイドは増えない!地域の魅力を最大化させる『ローカルガイド』を増やす打ち手とは【7/23開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年7月前編】「予言」の日7/5終了で訪日需要戻るか、6月の香港からの訪日客は33%減 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に7月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
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→「予言」の日7/5終了で訪日需要戻るか、6月の香港からの訪日客は33%減 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年7月前編】
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