こんにちは。ギアエイトです。
日本で注目され始めたグランピング。ラグジュアリーで超贅沢なキャンプ「グラマラス×キャンプ」=グランピングのスタイルが、タイ国内で広がり始めています。タイ人国内で人気なグランピング施設を見ながら、タイ人に刺さるポイントを考えたいと思います。
【訪日ラボは、インバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を8月5日に開催します】
「リゾート×自然」が最高のリラックス
主にバンコクに暮らすタイ人にとっては、毎日の渋滞や人の多さから、都会暮らしに疲れていて静かな地方へ旅行することが贅沢です。静かで、自然と一体化できるリゾート地でその場所でしかできない特別な体験をしたいと考えているため、タイ国内リゾート地もグランピング施設を充実させてきています。
コストパフォーマンス抜群の「カオヤイ」
バンコクから列車やバスで3〜4時間の距離にある避暑地「カオヤイ」。カオヤイ国立公園の近くにあるグランピングリゾート地は3、4年前からタイ人の間で人気になっています。
もちろん手ぶらで行くことができるテントリゾート、設備はホテル並みでテント内にエアコンも完備しています。一泊2食付きで1万円以下で楽しむことができるので、日本でのグランピング体験は価格だけで判断されないような工夫が必要です。そこから見える風景やその場所でしかできない経験をメインにプロモーションする必要があると言えます。
グランピングがタイ人に刺さる理由①:事前準備が必要ない
タイ国内でキャンプ用品を揃えようとすると、日本でキャンプ用品やアウトドアグッズを購入するよりも高額になり、ショップの数も多くはありません。よって、キャンプに憧れている人の多くは道具を持っていないという場合が多いです。その点事前準備がなくても体験できるという魅力がタイ人の性格にも合っているので、グランピングの人気が加速しています。
では、日本のキャンプ場もタイ人に人気が出るか、というと道具を揃えて持ち込む時点でハードルが高いことと、旅行先に多くの観光客が求めているのはリラックスと自然であり、サバイバル体験をすることが目的ではありません。いかに気軽な旅行感覚で楽しめるかが重要です。
グランピングがタイ人に刺さる理由②:コストパフォーマンスが良く感じられる
その他に現在タイ国内で人気なグランピングスポット特集のブログを見てみましょう。
<参考>https://www.sanook.com/travel/1400657/
どの施設もキャンプと言うよりリゾートホテルのような雰囲気で、設備が充実しています。
ちなみに、タイ人に好まれる料金表示として最低宿泊料金の表示(テントのみなどの素泊まり)を最初に表示の上、食事やオプションを追加し合計金額を確認する方がわかりやすく、納得した上で予約に進むことができるという印象です。ちなみにカオヤイの先ほど紹介したテントリゾートは、一泊2食付きで1万円以下の宿泊代金です。(1テントあたり)
このクオリティでタイ国内での価格を把握しておくと、日本でより高額なグランピングを体験したいと思ってもらうには単なる滞在ではないそこでしかできない体験の重要性が必要です。
グランピングがタイ人に刺さる理由③:外でご飯を食べること自体が好き!
<参考>https://pantip.com/topic/35778982
キャンプやグランピングに限らず、タイ国内では屋台やビアガーデンのような、屋外で食事をする文化が根付いています。バーベキュースタイルで肉やシーフードを焼いて食べるのが日常なので、好きなものを好きなように調理できるグランピングでのバーベキューが人気です。
グランピングがタイ人に刺さる理由④:フォトジェニックで写真を撮りたくなる
タイ人の写真好きは有名ですが、旅の目的が写真撮影になることも多くなってきています。Instagramやfacebookで見つけた写真の撮影場所を訪れるための旅が主流になっている今、滞在先もいかにフォトジェニックかどうかが選択の基準です。グランピングのテントリゾートはどこを切り取ってもフォトジェニックというポイントがタイ人の旅行ニーズと合致しています。
まとめ
タイ国内でメジャーになりつつあるグランピング。タイ人の好みや性格に合致したコンテンツとして訪日旅行でもニーズがあると言えます。しかし、タイ国内よりも高額になる場合の理由や魅力、特徴をしっかりタイ語で発信することが重要です。
新しくグランピングを初めた施設などは、タイ語での情報発信と具体的に何と比べてお得なのか、その町グランピング施設ならではの体験は何なのかを提示してプロモーションを行うとタイ人にも響くかもしれません。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
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この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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