「手ぶら観光」がインバウンド消費をUPするワケ/外国人旅行者むけ手荷物配送サービス「LUGGAGE-FREE TRAVEL」とは?

JNTOの7月18日の発表によると、2018年6月の訪日外客数推計値が前年同月比15.3%増の270万5千人となりました。これは、前年2017年6月の234万6千人を35万人以上上回る結果で、上半期の累計も前年同期比15.6%増の1,589万9千人と過去最高になりました。2018年の訪日外客数は3,000万人を超えると予想されます。このように訪日外国人の勢いが止まりません。

しかしながら、訪日観光には課題が数多く見られます。その一つが、訪日外国人荷物問題です。日本ではバリアフリー化が遅れており、重い荷物を持ったまま、移動することに適してはいません。さらに、コインロッカーが不足しており、荷物を預ける場所が多くはありません。国土交通省では、「手ぶら観光」を推進しているものの、これらの要因により、まだまだ浸透していないのが現状です。

そこで産まれたのが、手ぶら観光を実現するサービスLUGGAGE-FREE TRAVEL」です。このサービスについて株式会社JTB綿石氏と株式会社JTBコミュニケーションデザインの滝川氏にお話をお伺いしてきました。

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訪日客の手ぶら観光を促進する荷物配送サービス「LUGGAGE-FREE TRAVEL」とは?

-「LUGGAGE-FREE TRAVEL」について教えていただけますか?

株式会社JTB法人事業本部 地域交流事業推進担当部長 綿石隆人氏(以下、綿石氏):
LUGGAGE-FREE TRAVEL」とは、外国人旅行者の大きな荷物を、オンライン手続きで簡単に全国の主要な宿泊施設や空港に配送することで、手ぶら観光を支援する全国対応のサービスです。

株式会社JTBから提供

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-「LUGGAGE-FREE TRAVEL」を活用すると外国人旅行者には、どのようなメリットがあるでしょうか?

綿石氏:
外国人旅行者にとって一番のメリットは、重い荷物を抱えながら移動しなくて済むということです。みなさんも外国人旅行者の方々を見たことがあると思うのですが、そのほとんどの方たちが、重い荷物を抱えながら、電車やバスで各地を旅行していると思います。

LUGGAGE-FREE TRAVEL」を活用すれば、荷物をホテルや空港に直接配送できます。さらに、今までは預ける際に、日本語で配送伝票を記載しなければいけませんでしたが、「LUGGAGE-FREE TRAVEL」では不要です。9カ国語に対応しているので、外国人旅行者の方々は、母国語でスマホ画面で事前予約をし、荷物を預ける手続きができます。

訪日客の消費額アップにも活用できる「LUGGAGE-FREE TRAVEL

-外国人旅行者が手ぶらで動けるようになると、行動範囲も広がり、消費額もアップするのでは?

綿石氏:
私達も、外国人旅行者の行動範囲が広がり、消費額が上がると考えています。「LUGGAGE-FREE TRAVEL」は株式会社JTB、パナソニック株式会社、ヤマトホールディングス株式会社、の3社が協力して行っている事業です。以前行ったアンケート調査によると、外国人旅行者が空港についてからホテルに荷物を直送すると、約3.5時間の空き時間が生まれるというデータがあります。

訪日外国人数自体は年々増えているのですが、一人あたりの消費額は、減少傾向にあります。「LUGGAGE-FREE TRAVEL」を外国人旅行者が活用すれば、重い荷物を一旦ホテルまで運ぶ手間、荷物を預ける場所を探す時間などが短縮され、3.5時間の余裕が生まれます。3.5時間あれば、買い物や観光スポットに訪れたり、アクティビティーにも参加できるかもしれません。おのずと消費額も上がると考えています。

さらに、「LUGGAGE-FREE TRAVEL」を小売店や家電量販店にも導入してもらうと、購入した商品を、その場からホテル、空港に配送することができます。そうすることにより、荷物を持たなくて済むので、さらに商品を購入したり、今まで荷物が邪魔で他のお店に行くのを断念していた方でも、足を運ぶことができます。

「LUGGAGE-FREE TRAVEL」を説明する綿石氏

「LUGGAGE-FREE TRAVEL」を説明する綿石氏

LUGGAGE-FREE TRAVEL」の活用事例とは?

株式会社 JTBコミュニケーションデザイン インバウンドプロモーション推進局 マネージャー滝川 貴志氏(以下、滝川氏):
空港、ホテル、観光案内所、駅周辺に店舗を持つ小売店など、外国人旅行者が訪れる様々な所に「LUGGAGE-FREE TRAVEL」を導入いただいています。

-具体的にはどのような事例があるのでしょうか?

滝川氏:
京都駅前のホテルの事例をご紹介します。欧米を中心にインバウンド比率が高い同ホテルでは、スーツケースを2個以上お持ちの方も多く、次の滞在ホテルへの配送をよく依頼されます。チェックアウトの混雑時に、配送先ホテルへ電話で予約が入ってるかの確認や、手書きでの伝票の代筆、現金の収受と、どうしても一人あたり10ー15分手続きに時間がかかっていました。これはお客様にとっても、ホテル側にとっても負担であり、課題でした。 そこで、荷物配送の問合せをフロントで受けた際に、まず現金払いかクレジットカード払いか希望をお聞きした上で、カード払いを希望されるお客様には「LUGGAGE-FREE TRAVEL」をご案内するようにしたところ、多くのお客様が利用され、ホテル側も手続き時間が数分に短縮されたようです。

他にも、荷物をフロントで預かっていたため、保管にスペースを取られていましたが、「LUGGAGE-FREE TRAVEL」を活用し、荷物を次の目的地や空港に送る人が増加することにより、保管するスペースにも、余裕ができた様です。

「LUGGAGE-FREE TRAVEL」の 画面

「LUGGAGE-FREE TRAVEL」の 画面

-他にも訪日外国人がショッピングで訪れるような所に「LUGGAGE-FREE TRAVEL」があると、便利になりそうですね。

綿石氏:
おっしゃる通りですね。先ほどもお話ししましたが、家電量販店や免税店、百貨店などに「LUGGAGE-FREE TRAVEL」を導入いただければ、空港やホテルにとても簡単に荷物を運べるようになります。外国人旅行者は買い物した物を運ぶ負担が無くなりますので、さらに商品を購入することができると考えられます。

他にも、ある免税店から導入について相談を受けています。その免税店は、顧客満足度向上もあるのですが、顧客層を広げていくために、「LUGGAGE-FREE TRAVEL」を活用したいと考えています。今までメインの客層が中華系の外国人旅行者でしたが、欧米系にもシフトをしていきたいとのことでした。

そこで、全国の主要な駅周辺にある店舗を、 新たに ”外国人旅行者の旅の拠点” と位置づけて、スーツケースや買い物をした荷物を次の滞在先ホテルや空港に配送できるということが、外国人旅行者に認知されれば、その免税店を訪れて、何かしら購入につながる可能性があります。そうすることにより、消費が増えると考えられています。

このように私達も、ホテルや観光案内所以外の業種の方とも積極的に接点を持ち、手ぶら観光を日本全土で実施できるようにしていきたいと考えています。そのため、様々な業種の方々に「LUGGAGE-FREE TRAVEL」を導入いただき、取次店になっていただきたいと考えています。

-取次店になるメリットはどのようなところにありますか?

綿石氏:
大きく分けて3つあります。1つ目は外国人旅行者の満足度を向上させることができます。 「LUGGAGE-FREE TRAVEL」の画面は、9カ国語に対応しているので、スムーズに荷物配送の手続きができます。また従来の宅配便は現金払いが原則で、キャッシュレスが主流の外国人旅行者にとっては不便です。「LUGGAGE-FREE TRAVEL」はクレジットカード払い、多言語での対応、荷物を預ける時もスムーズ、というメリットがありますので、外国人旅行者の満足度が上がると考えられます。

2つ目は荷物対応にかかっていた時間を短縮することができます。今までホテルや旅館では、荷物を預かり、配送伝票を作成し、配送料金を調べたり、外国人旅行者への対応に15分以上はかかっていましたが、「LUGGAGE-FREE TRAVEL」を活用するとわずか2分程度で荷物配送の手続きが完了します。

3つ目は「LUGGAGE-FREE TRAVEL」を導入する際に初期費用やランニングコストは一切いただいていません。さらに、荷物を配送するごとに少しではありますが、手数料をお渡しさせていただいています。

訪日旅行の新しいスタイルを作る:「LUGGAGE-FREE TRAVEL」の今後の展開とは?

滝川氏:
私達、JTBでは「LUGGAGE-FREE TRAVEL」で訪日旅行の新しいスタイルを作りたいと考えています。

「LUGGAGE-FREE TRAVEL」の今後の展開を語る滝川氏

「LUGGAGE-FREE TRAVEL」の今後の展開を語る滝川氏

-訪日旅行の新しいスタイルを作るとは?

滝川氏:
日本で旅行すること=手ぶらで観光する」ということをスタンダードにして行きたいと考えています。

日本で例えるとゴルフへ行く際に、以前であれば、自分でゴルフバックを持っていくのが主流でした。しかし、最近では、ゴルフ宅急便で先にゴルフバックを送るのが当たり前になっています。そのようなイメージで「日本は手ぶら観光をするもの」ということをスタンダードにしていきたいと考えています。Wi-Fiや旅行保険の様な「旅の必需品」を目指しています。

そのためには、様々な業種の方々に取次店になっていただき、ホテルや旅館あるいは、家電量販店やコンビニ、駅など日本中どこからでも荷物を配送できるインフラを構築していきたいと考えています。

いつでも、どこでも、誰でも」 預けて送れることが目標の姿ですね。

-今後の展望は?

「LUGGAGE-FREE TRAVEL」ロゴ

「LUGGAGE-FREE TRAVEL」ロゴ

綿石氏:
2020年まであと1年と数ヶ月になりました。2020年までには、取次店を2,500拠点にまで増やし、外国人旅行者の「LUGGAGE-FREE TRAVEL」の年間利用者を100万人まで伸ばしていきたいと考えています。

外国人旅行者は日本で旅行中に荷物を送るという発想自体がまだ殆どないため、10月以降はグローバル・オンライン・エージェント数社とも連携して、サービスの認知促進と販売を行っていきます。B2Cの利用に加えて、海外の旅行会社がこの仕組みを使って荷物配送を組み込んだパッケージツアーを企画販売したり、荷物配送の手配が簡単に出来るようにしていきます。

そのために、積極的に「LUGGAGE-FREE TRAVEL」を広めていきます。例えば、今月であれば「ツーリズムEXPOジャパン2018」内の「インバウンド・観光ビジネス総合展」9/20(木)-21(金)に出展いたします。JTBブース内の「LUGGAGE-FREE TRAVEL」コーナーにも是非、遊びに来てください。

そして、インバウンド業界に携わる様々なプレイヤーと一緒に連携をして、新たな観光と物流インフラ構築を進めています。もし、取次店にご興味いただけましたら気軽にお問い合わせください。

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