「外国人観光客に人気のホテルと旅館とはどこか」や「なぜ人気なのか」という点について、多くの観光事業者とって関心の高い内容です。
この記事では、世界最大の旅行サイト「TripAdvisor(R)」日本法人であるトリップアドバイザー株式会社が発表した「外国人に人気の日本のホテルと旅館ランキング2018」を参考に、ホテルと旅館で1位を獲得した宿泊施設の取り組みと評価をご紹介します。
また今後期待される宿泊施設のインバウンド対策について解説します。
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訪日外国人客の支持を集めたホテルと旅館の特徴とは?

2018年で5回目の実施となる本ランキングは、2017年10月から2018年9月の1年間に日本のホテルと旅館に投稿された日本語以外の口コミに対して、5段階評価と口コミの投稿数をもとにアルゴリズムで集計した結果から作られています。
〜外国人に人気の日本のホテル2018 トップ20〜
()内は昨年の順位で、(初)は今年初めてランクインしたことを指します。
- クラブメッド北海道 トマム/北海道占冠村(初)
- ザ・リッツ・カールトン東京/東京都港区(17)
- 大阪マリオット都ホテル/大阪府大阪市(6)
- インターコンチネンタルホテル大阪/大阪府大阪市(9)
- コンラッド大阪/大阪府大阪市(初)
- マンダリン・オリエンタル 東京/東京都中央区(8)
- シャングリラ ホテル 東京/東京都千代田区(7)
- ザ・リッツ・カールトン京都/京都府京都市(1)
- クラブメッド北海道サホロ/北海道新得町(初)
- ザ・リッツ・カールトン大阪/大阪府大阪市(12)
- パークハイアット 東京/東京都新宿区(4)
- 東京ステーションホテル/東京都千代田区(13)
- Mume/京都府京都市(5)
- コンラッド東京/東京都港区(3)
- パレスホテル東京/東京都千代田区(2)
- 湖のホテル/山梨県富士河口湖町(初)
- ヴィラ三条室町 京都/京都府京都市(初)
- アマン東京/東京都千代田区(初)
- ザ・キャピトルホテル東急/東京都千代田区(-)
- グランド ハイアット 東京/東京都港区(11)
トップ20のうち6施設が初のランクインとなっており、東京・京都・大阪・北海道といった訪日客にも人気の観光地を中心に選出されているのがわかります。
〜外国人に人気の日本の旅館2018 トップ10〜
()内は昨年の順位で、(初)は今年初めてランクインしたことを指します。
- 星のや東京/東京都千代田区(初)
- 日の出屋/静岡県伊東市(7)
- 料理旅館 白梅/京都府京都市(3)
- 嵐山 辨慶/京都府京都市(6)
- 島屋旅館/長野県山ノ内町(-)
- 旅館 藤乙/長野県南木曽町(12)
- みやじまの宿 岩惣/広島県廿日市市(初)
- 陽気館/静岡県伊東市(2)
- 四万温泉 柏屋旅館/群馬県中之条町(4)
- 京町家 楽遊 堀川五条/京都府京都市(1)
- 若草の宿 丸栄/山梨県富士河口湖町(初)
- お宿 山久/岐阜県高山市(9)
- 旅館 澤の屋/東京都台東区(5)
- 星野リゾート 青森屋/青森県三沢市(初)
- 亀清 旅館/長野県千曲市(初)
- 京屋旅館/愛知県名古屋市(-)
- 霧の郷たかはら/和歌山県田辺市(16)
- 京料理 京の宿 坂の上/京都府京都市(初)
- 京の宿 北海館 お花坊/京都府京都市(-)
- おやど 古都の夢/岐阜県高山市(-)
ホテルと同じく旅館も6施設が初めてランクインしました。旅館のランキングはホテルに比べて、全国各地の施設が幅広く選出されている傾向があります。青森や広島、和歌山、岐阜などの旅館も選ばれていることから、訪日客が都市部だけでなく日本全国に足を運んでいることがわかりました。
ホテル部門第1位:クラブメッド北海道トマム

「クラブメッド北海道トマム」は2017年12月にオープンしたばかりで、広大な敷地を誇る星野リゾートトマム内に位置するホテルです。客室は、日本の伝統や四季を感じられるデザインの中にモダンなインテリアを取り入れた、落ち着いた雰囲気が特徴です。
スタッフのおもてなしも非常に定評があります。ホテルの居心地の良さだけでなく、ウィンタースポーツはもちろん、星野リゾートトマムが運営する雲海テラスやファーム体験などのレジャーも充実しており、1年中滞在を楽しめる点が「クラブメッド北海道トマム」の大きな魅力の1つです。
トリップアドバイザーの口コミでは「優秀なスタッフ、常に温かいおもてなし、良いサービス、優秀なパフォーマンス、美味しい食事、様々なアクティビティなど、クラブメッド・トマムのすべてが好きです。機会があれば絶対に訪れるべきです。」と評価されています。
旅館部門第1位:星のや東京

各界にあるゲスト専用の「お茶の間ラウンジ」では、時間帯によって季節に合わせた軽食や甘味、お酒を提供しており、日本らしいおもてなしを体感できる空間として訪日客からの評判も高いです。
トリップアドバイザーの口コミでは「美しくデザインされた広々とした客室、行き届いたサービスと素晴らしい設備。東京の喧騒から離れられ静かな空間でした。」と評価されています。
まとめ:インバウンド誘客では行き届いたおもてなしと体験が重要
「外国人に人気の日本のホテルと旅館ランキング2018」を通じて、訪日客の関心は都市部だけでなく、旅館といった日本ならではの特別な体験を求めて全国各地を訪れているということが明らかになりました。第一位にランクインした両施設の口コミからもわかるように、日本らしい行き届いたおもてなしや地域ならではの体験などの提供が、訪日客を魅了する宿泊施設の特徴と言えるでしょう。
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<参考>
- トリップアドバイザー:外国人に人気の日本のホテルランキング2018
- トリップアドバイザー:外国人に人気の日本の旅館ランキング2018
- 時事ドットコムニュース:トリップアドバイザー「外国人に人気の日本のホテルと旅館2018」発表
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
- 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
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詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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