【福岡県】豚骨ラーメン×SNSのエッジの効いた事例 約1万人が参加&招待旅行を実施/福岡県のユニークな認知拡大インバウンド対策とは

【福岡県】豚骨ラーメン×SNSのエッジの効いた事例 約1万人が参加&招待旅行を実施/福岡県のユニークな認知拡大インバウンド対策とは

2017年9月〜11月にかけて、福岡県は認知度の向上と訪日客誘致を目的とし、とんこつラーメンをキーワードにSNSを活用したキャンペーンを実施しました。

海外でとんこつラーメンを食べた写真をInstagramに投稿すると、福岡への招待旅行が当たるといった内容で、応募者は約1万人にのぼりました。2018年1月には、4ヵ国から当選者を招き、福岡の魅力をPRしました。2018年も事業の継続が決定され、同様のキャンペーンを開催しました。

福岡県の成功例を通じて、SNSを活用したインバウンドの地方誘客の可能性について見ていきましょう。


海外で認知度が高いとんこつラーメンを活用したインバウンドのSNSキャンペーン

▲Instagram(#fukuoka_tonkotsu)検索結果
▲Instagram(#fukuoka_tonkotsu)検索結果

福岡県が実施する観光事業「『福岡』ブランド構築プロモーション事業」の1つとして、委託を受けた株式会社Fun Japan Communicationsは、福岡の認知拡大と訪日客の誘致促進を目的としたSNSキャンペーンを実施しました。元々県は「とんこつラーメン発祥地」として福岡をPRしていましたが、成果が振るわなかったため、新しい取り組みとして提案・実施されました。

対象地域は、インドネシア、台湾、タイ、香港、米国、英国、フランス、オーストラリアの8つです。

キャンペーンに参加するには、指定とんこつラーメン店の海外店舗にて撮影した写真または動画を、Instagram上で指定のハッシュタグ「#fukuoka_tonkotsu」を付けて投稿します。選ばれた当選者4組8名に福岡招待旅行をプレゼントするといった内容で、SNSと特設ページで大々的に告知しました。海外でも親しまれているとんこつラーメンの知名度を活かし発祥の地としてSNSで福岡の認知度拡大と魅力のPRが狙いです。

SNSキャンペーンを実施する上で、特設サイトもより多くのユーザーへリーチするよう工夫がされています。

8つの対象地域への多言語対策はもちろん、日本好きの現地消費者たちが好むようなデザインや文体を意識して製作されました。定期的に特設ページにアクセスしたくなるような、ユーザーが楽しめるコンテンツも特徴的です。リアルタイムでランキングが更新される「ラーメンマイレージポイント」は、食べた回数に応じて増えていく仕組みで、SNSを中心にキャンペーン参加者の間で話題となりました。

とんこつラーメンの詳しい説明も記載することで、発祥地としての福岡県の認知向上にも取り組んでいます。

さまざまな工夫や取り組みを実施した結果、特設サイトは約38万PVを記録しています。キャンペーンの応募者も1万人を超え、目標数をはるかに上回る結果となりました。

訪日旅行への招待で福岡の魅力をPR

▲「WIN A TRIP JAPAN!」:キャンペーン特設サイトより引用
▲「WIN A TRIP JAPAN!」:キャンペーン特設サイトより引用

2018年1月に当選者による訪日旅行のツアーが実施されました。イギリス・フランス・オーストラリア・インドネシアから4組8名が参加し、4泊5日の日程で滞在し福岡県内を周遊しました。東峰村での小石原焼の窯元見学や、久留米市でのイチゴ狩り体験などを楽しみました。

アジア圏の参加者は”SNS映え”欧米豪圏の参加者は”歴史や風景”に興味を持っていたようでした。日程の最後には福岡市で座談会を開催し、参加者からは「田園風景が素晴らしく忘れられない体験となった」「想像していた以上にきれいな街。また訪れたい。」などの声があがったとのことです。旅行の様子は福岡県の現地メディアにも取り上げられ、国内でも福岡県のインバウンド対策を発信できました。

Facebookで継続的にファンを獲得しインバウンドの地方誘客を促進

▲福岡県による公式Facebookページより引用
▲福岡県による公式Facebookページより引用

キャンペーンによる成果を一過性のもので終わらせないために、福岡県のインバウンド誘客用の公式Facebookページを開設し、観光資源を継続的に発信するプラットフォームとして活用しています。

とんこつラーメンをきっかけに福岡県のファンとなったユーザーとの繋がりをキャンペーン終了後も大切にする上で、今後のインバウンド誘客における重要な役割を果たすと言えるでしょう。キャンペーン実施後にはFacebook投稿数が180本に達し、5ヶ月で約5万人のFacebookファンを獲得することに成功しました。

2018年11月現在では、”いいね!”と”フォロー”が8万人を超えており、第二回のキャンペーンのPRにおいても効果を発揮していると言えます。現在は、キャンペーンの告知以外にも、福岡の伝統工芸や伝統的建造物、季節ごとの自然景観の魅力などを、写真と文章で詳しく解説しています。

まとめ:SNSを利用し持続可能なインバウンド対策を

海外でも親しまれている地域ならではの特産品などをキーワードに、SNSを通じて地域の魅力発信と認知拡大を目指す取り組みは、他の自治体でも応用できる効果的なインバウンド対策と言えるでしょう。キャンペーンによる成果を一過性のものにするのではなく、継続してファンを獲得し惹きつけるプラットフォームの構築も重要です。

福岡県は2017年に引き続き、2018年も同様のキャンペーンを9月〜11月に実施しました。招待旅行は2月を予定しており、新たなインバウンドの地方誘客に対する効果やツアー参加者の反応に目が離せません。


<参考>

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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