インスタグラムを中心に絶大な人気をほこる「柴犬まる」。その飼い主 小野慎二郎氏(以下、小野氏)がプロデュースするおもてなしアート空間「まるごとホテル(英語表記:marugott hotel)」が、インバウンド最前線でもある京都府は清水五条駅より徒歩5分にオープンします。
プレオープンを記念して1月30日にイベントが開かれ、部屋を監修したミニチュア写真家 田中達也氏(以下、田中氏)と謎のクリエイター パントビスコ氏(以下、パントビスコ氏)と小野氏の3名で対談を開催。今回はその模様をレポートします。
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「まるごとホテル」プレオープンイベント開催
おもてなし空間「まるごとホテル」とは?
インスタグラムを中心に外国人からも絶大な人気を集める動物インフルエンサー「柴犬まる」。その飼い主 小野氏がプロデュースし、京都府 清水五条駅より徒歩5分というインバウンドでも注目の場所にオープンしたのが「まるごとホテル(英語表記:marugott hotel)」です。
動物を主体としたアカウントでありながら、250万人ものフォロワーを持つ「柴犬まる」のアカウント運営をする小野氏。一風変わったインフルエンサーならではの「おもてなし」を発信すべく、「おもてなしアート空間」としてオープンに至ったとのこと。
「おもてなしアート空間」とは、SNS上でのフォロワーに対する「自分のアカウントに訪れてくれてありがとう。この世界観でお過ごしください」といったインフルエンサーならではの感覚を、現実に体現した空間です。
「まるごとホテル」プレオープンイベントの様子
この「まるごとホテル」プレオープンを記念して、2019年1月30日、部屋の一部公開とプロデュース陣による対談イベントが開催されました。イベントでは「まるごとホテル」のコンセプトなど説明や写真撮影会も行われました。
監修アーティストの対談には、「まるごとホテル」をプロデュースした小野氏に加え、監修アーティストのミニチュア写真家 田中氏と、マルチクリエイター パントビスコ氏が登壇しました。
部屋の一部公開
イベントでは、2パターンの部屋が公開されました。1つ目の部屋は、壁にかけられた絵など至る所に食べ物が描かれています。
カラフルで個性的な配色でありつつも、照明などの効果で落ち着いた印象を与えています。
2つ目の部屋は、1つ目とは打って変わってにぎやかなデザイン。
壁一面に描かれたイラストやメッセージひとつひとつを読んでみたくなります。
ベッドやソファに置かれたキャラクターのクッションもかわいらしい印象に。
「柴犬まる」の飼い主小野慎二郎氏と監修アーティスト対談
田中氏 パントビスコ氏2名の参加の経緯について、Instagramの中で遊んでいる感覚を疑似体験できる場所をつくりたいという思いに賛同してもらった、と小野氏より説明がありました。
パントビスコ氏は、SNSから出てきた人たちで面白いことをやりたいという小野氏の気持ちに賛同。そのうえで、“ちっちゃい個展会場を作ろう”というのをコンセプトに部屋作りを担当したといいます。「宿泊者の人には睡眠時間が削れるくらい見て楽しんでほしい」とコメントしました。
また田中達也氏は、小学校が一緒だった友達が面白い基地でも作ろうじゃないか、というノリで作ったと制作背景を解説。「普通のホテルというよりは友達の家に遊びに行ったような感じになればいいなと思っている」とコメント。
続いてホテルのコンセプトの「おもてなしアート空間」について小野氏から解説。アートでおもてなしをすることで言葉の壁を超えられるので、言葉が通じない人も楽しんでもらえれば、と呼びかけました。
「何を楽しんでもらいたいか?」という小野氏の問いかけに対し、パントビスコ氏は、アートに触れるために泊まる、という宿泊以外の目的を持った人にも楽しんでもらいたい、と返答。また田中氏は、展覧会では写真だけじゃなく、ミニチュアが見たいとよく言われるので、実物が見られる場所があったら、と思っていたからちょうどいい、と返答しました。
それを受けて、パントビスコ氏は、展覧会は見たかったのに逃すということもあるが、ホテルなら展覧会と違って常設であることが「まるごとホテル」のメリットだとして提示します。
小野氏は、インスタグラマーが世界観を表現したホテルは多分世界初だ、と太鼓判。田中氏も、外国の方にはぜひ京都観光ついでに見てもらおう、と応じました。
質疑応答では、どんな感じで宿泊できますか?の質問に対して、小野氏から、特別感のあるパッケージ、例えばまるとお散歩しながらインスタグラマーに写真を撮ってもらうなど、“体験”したいという人に泊まってもらおう、と回答。
また田中氏は、フィギュアの材料を置いて、実際に作って撮影してもらうセルフワークショップに言及。パントビスコ氏は、自分のキャラクターと絡んだものをプレゼントするのも良い、その場所に来ないとできないものが何かあれば、と回答しました。
最後に話題は地方創生や地方活性化に移ります。パントビスコ氏は、今回こういうパッケージでいろんな地方自治体をまわって地域を盛り上げたい、というのを小野さんから聞いてご一緒したいと思った、とコメント。
小野氏は、地方には魅力がたくさんあり、実際に行くと素晴らしいのになかなか伝わらないと嘆き、学校が統廃合でなくなっていると聞くので学校を(宿泊施設にするのは)いいかも、とコメント。地方自治体で学校が余ってるところがあれば、ぜひ声をかけてほしいと呼びかけました。
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