体験者数11万人・開催1000回以上!外国人向け伝統文化プログラム「アーツカウンシル東京」の2020年に向けた取り組みとは

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アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据え、東京都と協力し文化的側面から日本の魅力を発信しています。

中でも「外国人向け伝統文化体験事業」では、総計1,000回以上の伝統文化体験プログラムを開催し、2015年度から延べ約11万人が参加しました。インバウンドコト消費需要を満たす、訪日外国人観光客対応の一例として、アーツカウンシルの取り組みと効果を見ていきましょう。



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アーツカウンシル東京が目指す東京都の多様な魅力発信

▲「アーツカウンシル東京」:伝統文化事業より引用

アーツカウンシル東京は、以下の3点の趣旨から設立されました。

  1. 芸術団体や民間団体、NPO等と協力し、東京における芸術文化創造のさらなる促進と東京の魅力向上
  2. 国際都市東京にふさわしい個性豊かな芸術文化創造・創造性に満ちた潤いのある地域社会の構築に貢献
  3. 芸術文化の自主性と創造性を尊重し、専門的かつ長期的な視点から、新たな芸術文化創造の仕組み・環境を整備

以上の目標を掲げ、世界的な芸術文化都市である東京の魅力を高めることを軸とし、さまざまな文化プログラムを展開しています。東京芸術文化評議会での政策提言や東京都の芸術文化政策をもとに事業を実施しているほか、東京都への事業提案等も行っているのが特徴です。

訪日外国人観光客に好評の伝統文化体験事業とは?

▲「アーツカウンシル東京」:伝統文化事業より引用

アーツカウンシル東京では、「伝統にふれる、東京に感動する。」「 Approaching Tokyo Tradition」をテーマに、2015年度より「外国人向け伝統文化体験事業」を実施しています。プログラムは大きく分けて以下の4種類です。

  1. フェスティバル
  2. 伝統芸能公演
  3. 外国人向け体験
  4. 子供向け体験

フェスティバルでは、江戸東京たてもの園や浜離宮恩賜庭園での東京大茶会や、神楽坂まち舞台・大江戸めぐりを開催しており、伝統芸能公演では、国立劇場で大江戸寄席を披露するなど、東京都の文化施設を活用した伝統文化体験を実施しています。

外国人向け体験では、訪日外国人観光客を中心に都内の観光拠点で、日本舞踊・長唄三味線・華道・着物着付け体験など、日本の伝統文化・芸能を短時間で気軽に体験できるプログラムが人気を集めているとのことです。本格的な実演鑑賞を組み合わせたプログラムも展開しており、より深く日本文化体験できる内容となっています。

子供向け体験は、日本人はもちろん、各種学校として認可された外国人学校の生徒にも、伝統文化・芸能体験の機会を提供しています。

アーツカウンシル東京の文化体験が訪日外国人観光客に人気の秘密

▲「アーツカウンシル東京」:伝統文化事業より引用

すでに1,000回以上のプログラムを開催してきたアーツカウンシル東京では、本物の日本の文化に触れる機会を増やすことが大切だと考えています。訪日外国人観光客には特に浅草江戸東京博物館のプログラムが人気とのことです。

伝統文化体験の講師は、浴衣の着付け体験において、体験者一人ひとりに丁寧に着付けをし、ただ着るだけでなく浴衣の美しさもしっかり伝えられていることが、人気の理由の1つと述べています。写真や映像の世界でしか触れてこなかった浴衣や日本舞踊を、実際に体験できたことに感動する参加者が多く、初めての文化体験こそ本物に触れることでより大きな満足度に繋がると言えるでしょう。

参加者の声として、「子どもにプロのパフォーマンスを見せることができて満足」といった感想があり、家族連れを含め幅広い年齢層が楽しめるプログラムということがわかります。「日本舞踊は堅苦しいというイメージだったが、実際体験したら楽しく踊れた」「浴衣を初めて着たが、思ったより苦しくなく着心地がよかった」という声もあり、本物の文化体験をしたからこそ、よりポジティブな印象に繋げることができたと言えます。

まとめ:本物の日本文化体験で訪日客の心を掴む

インバウンドコト消費需要が高まる中で、本物の日本文化体験が、訪日客の満足度向上において重要であると言えます。2020年はオリンピックをきっかけに初めて日本を訪れる人が増えることが予想されるため、本物の日本文化体験を提供することは、リピーター獲得はもちろん、口コミによる新たなインバウンド需要の獲得にも効果的でしょう。アーツカウンシル東京の取り組みをはじめ、訪日外国人観光客向けの日本文化体験の活発化による、訪日旅行の満足度向上が期待されます。


<参考>

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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生

「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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