フランスで"本物"の日本文化発信!ジャポニスム2018「京都の宝ー琳派300年の創造」展【現地レポート】

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

2018年10月26日〜2019年1月27日まで、パリ市立チェルヌスキ美術館にて、「京都の宝ー琳派300年の創造」展が開催されました。"世界にまだ知られていない日本文化の魅力"を発信する、日仏友好160周年を記念した複合型文化芸術イベント「ジャポニスム2018」の公式企画として注目され、多くのフランス人が足を運びました。

日本文化への関心の高まりが顕著なフランス・パリで、"本物"の日本文化発信ならびに訪日旅行の需要喚起・認知拡大のきっかけとなり得るイベントとして、現地レポートを報告します。



【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】

会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。

ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。

全300万人を動員した「ジャポニスム2018」

▲Japonismes 2018:公式ウェブサイトより引用
2018年7月〜2019年2月までの8ヶ月間、さまざまな日本の芸術や文化を発信する祭典「ジャポニスム2018」が、パリを中心にフランス全土で開催されました。公式企画・特別企画は100以上、参加企画も200以上開催され、総動員数は300万人を超えています。

日本の美術の魅力を発信するイベントが多数企画され、伝統から現代まで一流の作品やアーティストが多種多様な分野から集結しました。フランス人はもちろん、フランスメディアによる注目度も高く、報道は1,700件以上にも上っています。

「京都の宝ー琳派300年の創造」展で知られざる日本美術を紹介

▲Japonismes 2018:公式ウェブサイトより引用
「京都の宝ー琳派300年の創造」展は、ヨーロッパで初公開となる国宝・風神雷神図屏風をはじめ、宗達や光琳など琳派の傑作が一挙に集結する展覧会となりました。本展覧会では、京都での創造に焦点を当て、日本国内でも観られる機会が少ない琳派の傑作を展示することで、豪華絢爛な琳派の様式美と現代の生活美術全般にも通じる世界観を紹介しています。

国際交流基金・京都国立近代美術館・細見美術館・パリ市立チェルヌスキ美術館などが主催し、関連イベントも複数開催されました。オープニング記念講演会やパリ日本文化会館での開幕記念シンポジウムでは、「琳派とは何か」「琳派と浮世絵」などさまざまなテーマに沿って講演を行い、より展示内容の理解が深まるような機会となりました。

フランスで世代を超え注目を集めた日本の美術の魅力

▲Japonismes 2018:公式ウェブサイトより引用
展覧会最終日は、あいにくの天気にも関わらず美術館の前には長蛇の列ができ、入場制限がかかるほどの人気ぶりでした。本展覧会は会場を4つの章に分け、桃山時代後期の京都から近代にむけた琳派の作品を、時系列で順に紹介しています。

写真撮影は禁止でしたが、会場内では展示ケースを食い入るように見つめ鑑賞しているフランス人の姿が多く見受けられました。美術作品そのものを目で楽しむだけでなく、作品の横に置かれた解説も熱心に読み込み、互いに感想を共有していたのも印象的です。

日本では琳派の知名度は高い一方で、フランスでは浮世絵に比べるとまだまだ知名度は高いとは言えません。本展覧会を通じ、フランスのアートファンに対し、知られざる日本の美術の魅力を発信する絶好の機会となりました。

まとめ:インバウンドのフランス市場で訪日旅行の需要喚起へ

「ジャポニスム2018」の開催で、フランスではインバウンド需要のさらなる高まりが期待されます。海外で本物の日本文化に触れることで日本への興味・関心が拡大し、訪日旅行の需要喚起のきっかけの1つになり得ると、本展覧会でのフランス人たちの反応を見て感じました。引き続きパリ日本文化会館を中心に、日本の文化ならびに訪日旅行の魅力発信が活発化するであろうインバウンドフランス市場の動向から、今後も目が離せません。

【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

  • 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
  • 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
  • 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
  • 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける

詳しくはこちらをご覧ください。

宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに