「インバウンド」ひとまとめでイメージしてませんか?こんなに違う!国籍別、在留外国人が本当におすすめしたい観光名所

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2019年3月19日から31日まで、YOLO JAPAN在留外国人会員414名に訪日外国人にお勧めしたい観光地はどこ?」というテーマでアンケートを実施しました。

国籍別で見る人気の観光地も調査したところ、国籍による傾向の違いが明らかになりました。

今回は、YOLO JAPANの調査結果をふまえ、国別の訪日旅行コンテンツへの興味関心の傾向を探り、国別のインバウンド対策に重要な点をそれぞれ比較していきましょう。



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インバウンドにおすすめ観光地ランキング:全体ではテーマパークが上位に!?

▲PRTIMESプレスリリースより
▲PRTIMESプレスリリースより

全体で人気が高かった観光地は、以下のようなランキングになりました。

京都の有名観光地、伏見稲荷大社金閣寺などを抑え、テーマパークが1位となっています。

  1. ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
  2. 伏見稲荷大社
  3. 金閣寺
  4. スカイツリー
  5. お台場・浅草寺

一方で、カテゴリ別のランキングでは、神社仏閣が1位となり、テーマパークは4位と違った結果が見えてきます。日本ならではの四季折々の自然が感じられる庭園や公園、日本独自の体験である温泉が、上位にランクインしたのも特徴的です。

  1. 神社仏閣
  2. 自然
  3. 庭園・公園
  4. テーマパーク
  5. 温泉
  6. アウトドア・スポーツ
  7. 美術館・博物館
  8. 百貨店・ショッピングモール
  9. タワー・展望台
  10. 祭り等のイベント

1. アメリカ人&インド人:日本の自然や歴史文化に興味

神社仏閣を最もおすすめしているのはアメリカ、日本の自然への評価が高かったのがインドでした。

2018年1月のリクルートライフスタイルが実施した「訪日外国人に人気の観光体験ランキング」でも、アメリカインドはそれぞれ1位と2位は自然景観を楽しむ」と「神社仏閣」であったことから、実際に日本に旅行で訪れたアメリカ人やインド人の間でも、人気があるカテゴリーであると言えるでしょう。

2. イギリス人は落ち着いた日本文化を楽しみたい


イギリス人の傾向として、庭園や公園など落ち着いて日本文化に触れられる観光スポットが人気であることが明らかになりました。

兼六園のように伝統的な歴史的建造物と庭が楽しめる日本庭園から、奈良公園上野公園などののどかな公園など、多種多様な日本ならではの庭園や公園に魅力を感じるようです。

意外な結果に感じるかもしれませんが、今回の調査で最も温泉が人気なのがイギリスでした。調査で挙げられた温泉街も、伊豆などの定番の温泉地だけでなく、兵庫県有馬温泉群馬県の花敷温泉といった、地方も含めさまざまな温泉地に興味があることが伺えます。

ロンドンには、ヨーロッパの日本文化発信の拠点として「JAPAN HOUSE LONDON」があることから、イギリス人の間ではよりニッチな日本文化への認知度が高く、地方への訪問にも意欲的な傾向にあると言えるでしょう。

3. 体験アクティビティが人気のマレーシア人

マレーシア人がおすすめする日本の観光スポットとして、アウトドアスポーツ、酒屋・酒造・ワイナリー、体験プログラム・体験施設、工場見学と、4つのカテゴリーで1位となりました。自然が豊富な富士五湖付近でのキャンプや、白浜などでマリンスポーツを楽しみ、アクティブに過ごす旅行スタイルが人気のようです。

酒屋・酒造・ワイナリー見学や、各種工場見学といった、インバウンドで需要が高まるコト消費に注目が集まっています。横浜のカップヌードルミュージアムでのオリジナルカップヌードル作りや、さまざまなメーカーが実施しているビール工場見学での試飲など、珍しい体験マレーシア人を惹きつけています。

中でも富岡製糸場やサッポロビール博物館がおすすめとして挙げられており、今後も訪日マレーシア人観光客の工場見学需要の高まりが予想されるでしょう。

まとめ:国別の興味関心を把握し、効果的なインバウンドプロモーションを

YOLO JAPANの調査結果をふまえて、国籍別に興味を持つ訪日旅行のスタイルや人気観光地に大きな違いがあるということが、改めて明らかになりました。

今後さらにインバウンド対策に力を入れていきたい自治体観光施設等は、ターゲット層を明確にした上で、訪日旅行に対する興味関心を徹底的にリサーチするなど、国別のインバウンド対策を強化していく必要があるでしょう。


<参考>

・PR TIMES:在留外国人が訪日外国人におすすめしたい観光地ランキングを国別比較!

・リクルートライフスタイル:訪日外国人に人気の観光体験ランキング

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インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

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  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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