海外旅行で余った外貨の両替を面倒だと感じている旅行者向けに「ポケットチェンジ」の導入が増えています。
特に、コインは銀行でも両替が利かないために不便を感じている人も多いでしょう。
そんな旅行者の不便を解消するのが、緑のボディが目印の「ポケットチェンジ」です。外貨を投入すると、電子マネーやポイントに交換してくれます。
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空港に設置された緑の機械、その正体は?
ポケットチェンジは羽田空港や成田空港をはじめとする全国の国際空港、各地域のターミナル駅やショッピングビル、旅行会社の店頭などに設置されています。
東京都内であれば、渋谷のMEGAドン・キホーテや池袋サンシャイン60通りのBOOKOFF、新宿南口のタイトーステーションなど、外貨を持った利用客が多いとみられる施設にも展開されています。
また、東京大学の本郷キャンパスや慶応義塾大学の三田キャンパスにも設置されており、こうした場所に外貨を持つ人が多いということがわかります。
10種類の通貨に対応しているすぐれもの
2019年8月現在10種類の通貨に対応しています。対応通貨は日本円・米ドル・ユーロ・中国元・韓国ウォン、台湾ドル・シンガポールドル・ 香港ドル・タイバーツ・ベトナムドンですが、一部の通貨は紙幣のみの対応となります。
例えば余ってしまったアメリカドルのコインは、そのまま持っていても日本国内で使うことはできませんが、ポケットチェンジに投入すれば、Suicaや楽天Edyといった電子マネーの残高にチャージしたり、Amazonギフト券に交換できます。
ユーザーの声
実際に「ポケットチェンジ」を利用した人は、画期的な交換にかなり良い印象を抱いていることが分かります。

Twitter:成田空港のポケットチェンジに関する投稿(https://twitter.com/sazameki/status/1157187815064522752
<参考>
ポケットチェンジ
ハウス電子マネーを作れる「ポケペイ」の提供も開始

ポケットチェンジではオリジナル電子マネーを発行できる「ポケペイ」を開発し、2018年夏からサービスを展開しています。
ポケペイはポケットチェンジの端末と消費者のスマホにダウンロードしたアプリを利用することで、1円単位でチャージできる独自の電子マネーが作れるプラットフォームです。外貨によるチャージもできます。
アプリがベースになっているので、オリジナルのクーポン券を発行したり、会計時にポイントを付与したりすることもできます。
店舗向けのレジ端末は名刺サイズでとてもコンパクトなことも魅力です。
お客様のスマホに表示されたQRコードを読み取ったり、スマホで端末をタッチするだけで決済が可能です。
タブレット用のレジアプリが用意されていたり、既存レジとの連携ができるようになっており、お店のニーズに合わせたスタイルが選べる点も魅力です。
2019年3月には地域通貨「竈コイン(ガマコイン)」にポケペイが採用
商店街や地域など、特定のエリアで利用できる地域通貨は、地域活性化に効果があるとして期待されている施策のひとつです。地域通貨に有利な条件を付けることで、多くのお金を地元で使ってもらえる効果が見込めます。
宮城県塩竃(しおがま)市では、地域通貨「竈コイン(ガマコイン)」としてポケペイを採用し、塩竈市内の加盟店でお得にキャッシュレス決済(モバイル決済)ができる仕組みを構築しています。余った竈コインは1竈コイン=1円としてにチャージできるので、国内外からの観光客にとっての利便性も高まります。
旅行者の利便性向上で地域活性化にも
国内には交通系電子マネーのほかにWAONやnanacoといった特定のグループ店舗で使える電子マネーがたくさんあります。しかし、これらの電子マネーは基本的に互換性が乏しく、余った残高をほかの電子マネーに移動させることができません。この仕組みに不便を感じる消費者は少なくないでしょう。
ポケペイのシステムを利用した「竈(がま)コイン」は、ポケットチェンジでチャージできます。ポケットチェンジは外貨に対応しているので、訪日外国人観光客が「竈コイン」を購入する際に、自国の通貨で支払うことも可能です。
ポイントは余った「竈コイン」残高をSuicaにチャージできる点です。互換性という、他の電子マネーにはない利便性の高さを実現しています。「竈コイン」に入れた資金を別の土地に移動する資金に充てられます。もちろん、次回の訪問用に「竈コイン」を保有しておくこともできます。
こういったサービスは旅行者の利便性を向上させ、満足度の高いおもてなしとみなされるでしょう。
<参照>
ポケットチェンジ プレスリリース:JR仙台駅などにポケットチェンジ端末を新規設置! 外貨や日本円を交通系電子マネーや地域通貨「竈コイン」(ガマコイン)にチャージ!3月中は500円分の竈コインポイントをプレゼント中!
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