海外旅行で余った外貨の両替を面倒だと感じている旅行者向けに「ポケットチェンジ」の導入が増えています。
特に、コインは銀行でも両替が利かないために不便を感じている人も多いでしょう。
そんな旅行者の不便を解消するのが、緑のボディが目印の「ポケットチェンジ」です。外貨を投入すると、電子マネーやポイントに交換してくれます。
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
空港に設置された緑の機械、その正体は?
ポケットチェンジは羽田空港や成田空港をはじめとする全国の国際空港、各地域のターミナル駅やショッピングビル、旅行会社の店頭などに設置されています。
東京都内であれば、渋谷のMEGAドン・キホーテや池袋サンシャイン60通りのBOOKOFF、新宿南口のタイトーステーションなど、外貨を持った利用客が多いとみられる施設にも展開されています。
また、東京大学の本郷キャンパスや慶応義塾大学の三田キャンパスにも設置されており、こうした場所に外貨を持つ人が多いということがわかります。
10種類の通貨に対応しているすぐれもの
2019年8月現在10種類の通貨に対応しています。対応通貨は日本円・米ドル・ユーロ・中国元・韓国ウォン、台湾ドル・シンガポールドル・ 香港ドル・タイバーツ・ベトナムドンですが、一部の通貨は紙幣のみの対応となります。
例えば余ってしまったアメリカドルのコインは、そのまま持っていても日本国内で使うことはできませんが、ポケットチェンジに投入すれば、Suicaや楽天Edyといった電子マネーの残高にチャージしたり、Amazonギフト券に交換できます。
ユーザーの声
実際に「ポケットチェンジ」を利用した人は、画期的な交換にかなり良い印象を抱いていることが分かります。

Twitter:成田空港のポケットチェンジに関する投稿(https://twitter.com/sazameki/status/1157187815064522752
<参考>
ポケットチェンジ
ハウス電子マネーを作れる「ポケペイ」の提供も開始

ポケットチェンジではオリジナル電子マネーを発行できる「ポケペイ」を開発し、2018年夏からサービスを展開しています。
ポケペイはポケットチェンジの端末と消費者のスマホにダウンロードしたアプリを利用することで、1円単位でチャージできる独自の電子マネーが作れるプラットフォームです。外貨によるチャージもできます。
アプリがベースになっているので、オリジナルのクーポン券を発行したり、会計時にポイントを付与したりすることもできます。
店舗向けのレジ端末は名刺サイズでとてもコンパクトなことも魅力です。
お客様のスマホに表示されたQRコードを読み取ったり、スマホで端末をタッチするだけで決済が可能です。
タブレット用のレジアプリが用意されていたり、既存レジとの連携ができるようになっており、お店のニーズに合わせたスタイルが選べる点も魅力です。
2019年3月には地域通貨「竈コイン(ガマコイン)」にポケペイが採用
商店街や地域など、特定のエリアで利用できる地域通貨は、地域活性化に効果があるとして期待されている施策のひとつです。地域通貨に有利な条件を付けることで、多くのお金を地元で使ってもらえる効果が見込めます。
宮城県塩竃(しおがま)市では、地域通貨「竈コイン(ガマコイン)」としてポケペイを採用し、塩竈市内の加盟店でお得にキャッシュレス決済(モバイル決済)ができる仕組みを構築しています。余った竈コインは1竈コイン=1円としてにチャージできるので、国内外からの観光客にとっての利便性も高まります。
旅行者の利便性向上で地域活性化にも
国内には交通系電子マネーのほかにWAONやnanacoといった特定のグループ店舗で使える電子マネーがたくさんあります。しかし、これらの電子マネーは基本的に互換性が乏しく、余った残高をほかの電子マネーに移動させることができません。この仕組みに不便を感じる消費者は少なくないでしょう。
ポケペイのシステムを利用した「竈(がま)コイン」は、ポケットチェンジでチャージできます。ポケットチェンジは外貨に対応しているので、訪日外国人観光客が「竈コイン」を購入する際に、自国の通貨で支払うことも可能です。
ポイントは余った「竈コイン」残高をSuicaにチャージできる点です。互換性という、他の電子マネーにはない利便性の高さを実現しています。「竈コイン」に入れた資金を別の土地に移動する資金に充てられます。もちろん、次回の訪問用に「竈コイン」を保有しておくこともできます。
こういったサービスは旅行者の利便性を向上させ、満足度の高いおもてなしとみなされるでしょう。
<参照>
ポケットチェンジ プレスリリース:JR仙台駅などにポケットチェンジ端末を新規設置! 外貨や日本円を交通系電子マネーや地域通貨「竈コイン」(ガマコイン)にチャージ!3月中は500円分の竈コインポイントをプレゼント中!
【7/9開催】消費額1.7兆円超!最新中国インバウンド市場の攻略ポイント
2024年、訪日外国人による旅行消費額は過去最高の約8兆1,257億円を記録。 そのうち中国は1.7兆円超(全体の約21%)と圧倒的な1位を占めており、宿泊日数や訪問者数でもトップクラスの存在感を示しています。
これだけ市場が大きく、経済インパクトのある中国インバウンド。 いま多くの企業が「中国向けに本格的な戦略を立てるべきではないか?」と検討を始めています。
しかし中国では、Googleをはじめとする多くのサービスに規制があり、中国現地のSNSや地図サービスを活用するなど、独自のカスタマイズされた対策が必要です。
本セミナーでは、インバウンド戦略の基本を押さえた上で、「中国市場の最新動向」と「具体的な対策」について、わかりやすく解説します。
<本セミナーのポイント>
- インバウンド戦略の基本が学べる!
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- 中国特有のSNS・地図アプリを踏まえた対応策を学べる!
詳しくはこちらをご覧ください。
→消費額1.7兆円超!最新中国インバウンド市場の攻略ポイント【7/9開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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