”日本人に不人気”でもインバウンドには違った光景?鳥取県は目線を変えればこんなに完璧だった!アクセス良好&自然&歴史

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

国内最大級の外国人向け情報サイト「ガイジンポット(Gaijin Pot)」を運営するジープラスメディアが実施した「2019年に外国人が訪れるべき日本の観光地ランキングにおいて、鳥取県が第1位となりました。

日本国内では不人気な旅行先である一方で、外国人を対象としたランキングでは、第2位の福岡市と第3位の東京・代官山を抑えてトップにランクインしています。

今回は鳥取県訪日外国人観光客に人気の秘密について考え、今後のインバウンド誘客の展望を紹介します。

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる


【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】

会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。

ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。

日本人から不人気の鳥取県、理由はアクセス

鳥取砂丘のイメージが強い鳥取県ですが、ブランド総合研究所が毎年実施する「魅力度47都道府県ランキングにおいて、昨年は41位となりました。順位の低迷は数年間続いていることから、日本人の間では不人気の国内旅行先として定着してしまっていることがうかがえます。

県が国内向けにプロモーションは実施している一方で、誘客に苦戦している原因の1つとしては、アクセスの不便さが挙げられるでしょう。関東からは飛行機でのアクセスが一番早いですが、便数が少ないため利便性の低さが懸念されます。

鳥取県を訪れる人の割合も、鳥取県内・近畿中国地方からの人が87.3%を占めており、周辺地域外からの来訪はまだまだ少ないことは明らかです。

しかし「アクセスの良さ」で集客に成功?!

日本人の間で不人気が続く鳥取県ですが、2017年における外国人の延べ宿泊者数は14万人と、前年の10万人から40%も増加しており、訪日外国人観光客の需要の高まりが顕著です。

鳥取を訪れるインバウンド客の内訳としては、地理的にアクセスが良い韓国が39.6%、22.0%が香港、12.9%が台湾と、近隣の東アジアからのインバウンド客の増加が見受けられます。

鳥取県には『鳥取砂丘コナン空港』『米子鬼太郎空港』の2つの空港があり、2015年には米子〜ソウル便の就航を活用し、積極的にプロモーションを実施しました。

近年では、境港に寄港するクルーズ船の規模も拡大し、一度に4,000〜5,000人が乗船し鳥取を訪れることが可能です。このような交通網の充実により、東アジアインバウンド客にとっては、気軽に足を運べる訪日旅行先と言えるでしょう。

アニメの聖地『名探偵コナン』『ゲゲゲの鬼太郎』

地理的な利便性だけでなく、鳥取県アニメの聖地でもあることが、訪日アジア人観光客の注目を集めている理由の1つです。

『名探偵コナン』『ゲゲゲの鬼太郎』といった有名アニメの聖地として、コナン通りや青山剛昌ふるさと館、水木しげるロード、水木しげる記念館などが、訪日外国人観光客の間でも大人気となっています。

日本各地で話題となっている、インバウンドアニメツーリズムの成功例として、地方は参考にできるでしょう。

欧米豪の観光客にも魅力訴求:四季を問わない自然アクティビティが充実

現在は地理的な要因やクルーズ船の就航拡大により、韓国香港台湾といった東アジアからの訪日外国人観光客が多い傾向にありますが、今後は欧米豪からの訪日外国人観光客のさらなる誘客促進が期待されます。

ヨーロッパやアメリカオーストラリアからのインバウンド客の間では、自然アクティビティが人気の傾向にあります。季節を問わずさまざまなアウトドアアクティビティが楽しめる鳥取県は、観光コンテンツの認知を拡大することで需要の取り込みが見込めるでしょう。

夏は鳥取砂丘でパラグライダーやサイクリングが楽しめるほか、浦富海岸のシーカヤックなど、魅力的な観光コンテンツが特徴です。大山では、夏は登山、冬はスキーが楽しめるといった季節ならではの楽しみ方ができます。

東京を観光するインバウンドを誘客できるポテンシャル

山陰インバウンド機構は、「ゲートウェイ戦略」として、羽田空港成田空港に焦点を当て、東京から地方へ足を運ぶ欧米豪インバウンド客の取り込みを狙っています。

山陰インバウンド機構が行ったヒアリングによると、たたら製鉄の歴史文化などへの評価も非常に高い結果となりました。自然アクティビティと合わせて日本文化や歴史が感じられる観光スポットの効果的なプロモーションを図ることで、鳥取県の認知拡大が期待できるでしょう。

まとめ:インバウンドのさらなる誘客で地方活性化を目指す鳥取県

日本人には不人気な一方で、インバウンドの需要拡大が顕著な鳥取県では、東アジアからの訪日外国人観光客にはアクセスの利便性アニメ聖地巡礼欧米豪からのインバウンド客には自然アクティビティ歴史文化を感じるスポットが、人気の秘密と言えるでしょう。

今後もインバウンド市場別の旅行の嗜好を分析し、ターゲットごとに効果的なプロモーションを実施することで、さらなるインバウンド誘客の促進が期待されます。

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる

<参考>

・DIAMOND online:鳥取県が外国人に愛される理由、コナン・鬼太郎に充実の港湾も

・公益社団法人 日本観光振興協会:観光地域づくりの新しい潮流に学ぶ DMOなび

【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

  • 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
  • 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
  • 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
  • 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける

詳しくはこちらをご覧ください。

宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに