今年のインバウンド数はどのように展開する?
JTBは、1月8日、「インバウンド市場動向2020 訪日需要短期予測」を発表しました。
なお、この短期予測は、中国、韓国、台湾、香港、欧米豪市場が対象。2019年11月末までのデータをもとにしています。

欧米豪市場は高い伸び率を維持
中国市場の2019年第3四半期時点におけるインバウンド数は、最盛期を過ぎ、減速感が強まりつつあります。
2019年第3四半期における地域別にみた宿泊需要に関しては、北海道と東北では伸び率が低く、2019年第3四半期から2020年第1四半期にかけての見通しとしては、北海道は伸び率が上昇したとしても、東北については減少に転じる可能性があります。
韓国市場については、インバウンド数の直近10月の前年比は、マイナス65.5%と過去にない下げ幅。2020年第1四半期のマイナス幅は、ある程度縮小するものと考えられますが、政治要素が影響しているため、先行きは不透明です。
台湾市場では、2018年秋の自然災害以降、勢いが減速したものの、2019年第3四半期はプラスに転じ、2019年第4四半期から2020年第1四半期についても、プラスで推移すると考えられます。
2019年第3四半期における地域別にみた宿泊需要に関しては、北海道と関東、近畿、九州はマイナス、中国もプラスマイナスゼロに近い水準。2019年第4四半期から2020年第1四半期については、関東と近畿、中国は横ばい、もしくはマイナスが続く見込みです。
香港市場の2019年第4四半期から2020年第1四半期にかけての見通しは、香港の政情次第。横ばいで推移すると考えられます。
2019年第3四半期における地域別にみた宿泊需要に関しては、北海道、関東、東海、近畿、九州がマイナス。2019年第4四半期から2020年第1四半期にかけての見通しは、北海道と九州が増加に転じる可能性が考えられます。
欧米豪市場の2019年第3四半期は、ラグビーワールドカップの日本開催で、9月の前年比が28.0%まで上昇。2020年第1四半期も成長を維持する見通しです。
2019年第3四半期における地域別にみた宿泊需要に関しては、九州以外の全ての地域でプラス。ゲートウェイとなっている関東、東海、近畿については、2019年第4四半期から2020年第1四半期にかけても増加を続けると考えられます。
(画像はプレスリリースより)
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JTB プレスリリース
https://www.jtb.co.jp/
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