親日派が多いことで知られる台湾には日本旅行に対する興味や関心が高い人も多く、訪日台湾人市場は注目市場の1つです。
訪日台湾人の旅行スタイルにはどのような特徴があるのか、さまざまなデータをもとに訪日台湾人の国民性、リピーター率、観光客の訪日目的、観光客に人気のお土産などを解説します。
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台湾人の日本旅行データ
台湾人の日本旅行に関するデータをもとに、訪日台湾人観光客数やリピーター、旅行スタイルについて紹介します。
データでわかる訪日台湾人観光客
インバウンド施策をしていく上ではターゲットとなる方々がどのような特性や国民性を持っているのかを知るのは非常に重要です。このページでは台湾人は国として国民性としてどのような特徴や特性を持っているのか、訪日台湾人は日本国内でどのような行動を取っているのかを実際のデータを元に紐解いていきたいと思います。
訪日台湾人の増加
訪日外国人客数の増加に伴ってインバウンド市場が過去最大レベルで拡大しており、訪日台湾人市場も同様の動きを見せています。
日本から距離が近い中国や韓国といった東アジア圏諸国からの訪日客は、訪日外国人客全体の多くの割合を占めており、台湾では総人口のうち5人に1人は訪日経験があるといわれています。
今後もインバウンド市場における大規模マーケットとして拡大していく可能性が高いでしょう。
リピーターの割合
ネオマーケティングが訪日経験のある台湾の男女400名を対象として行った調査によれば、訪日旅行に2回以上行っているリピーターが8割という結果が出ています。5回以上の訪日経験がある人も3割強を占めており、訪日台湾人におけるリピーター率は非常に高いといえるでしょう。
多くの台湾人にとって日本は満足度の高い旅行先であることがわかります。
旅行の形式
旅行には大きく分けて団体旅行と個人旅行がありますが、台湾人の旅行形式についてのデータでは個人旅行が6割とわずかに多数派となっています。
また2018年のデータによれば4〜6日間の滞在が最も多いとされています。日本と台湾は距離が近く、短期滞在もしやすい環境ではありますが、業務目的での訪日台湾人を除けば、3日間以内の短期滞在で日本を訪れる人は少ないようです。
訪日台湾人の特徴
訪日旅行のリピーターも多い台湾人には、どのような特徴があるのでしょうか。データをもとに国民性、食生活、情報収集手段などを紹介します。
訪日台湾人観光客の特徴
親日家が多いことで知られる台湾は、中国に次いで世界で2番目に日本観光が盛んな地域です。訪日台湾人観光客はテレビ番組などから日本の最新情報を入手していることが多く、人気のエンターテイメントや話題の商品についてよく知っています。
台湾人の国民性
台湾は中国の一部ではありますが、中国本土の人々とは異なる国民性を持っています。
南国ということもあり中国本土よりも大らかでマイペースな性格の人が多い傾向があります。
家庭の内外において女性の地位が高くレディーファースト文化が根付いており、母親をいたわり守るという家庭が多いようです。男性が交際中の女性や妻に対して日常的な経費を支払ったり、家事や送迎をしたりということも少なくありません。
台湾人の食生活
共働き家庭が多いため自炊はほとんどせず外食やテイクアウトで済ませることが多く、都会では特に顕著です。
カレーやとんかつなどの日本食は台湾でもよく食されており、日本料理に興味を持っている人は少なくありません。しかし生食文化がないため、刺身や寿司には苦手意識を持つ人もいるようです。
台湾人も日本人と同様に食事の際には箸を用いますが、床に座る文化がないため、座敷よりもテーブル席を好む傾向にあります。
ブログが人気!インターネットでの情報収集
訪日旅行前の情報収集にはSNSやブログを利用する人が多いようです。特にブログを活用するユーザーが多く、個人ブログに寄せる信頼は高いといえるでしょう。
中国本土のネット検閲システム「グレートファイアウォール」は台湾では導入されていないため、Facebookなど、日本でも馴染みのあるSNSが使われています。特にLINEが人気で、アジア圏でメジャーなWhatsAppはあまり使われていません。SNSは投稿よりも、情報収集のための閲覧に使う傾向があります。
日本旅行の特徴
前述のネオマーケティングの調査をもとに、台湾人の訪日目的や人気の旅行先、お土産について解説します。
訪日の目的
「風景・景色の観光」が「訪日目的の1つ」であると回答した訪日台湾人は約92%で、「最大の目的」であると回答した人は59%にのぼりました。
次いで「飲食」が「訪日目的の1つ」であった人は約75%、「最大の目的」と答えた人は約17%となっており、台湾人の日本食に対する興味や関心の高さがうかがえます。
観光、飲食の次に訪日目的として多かったのは「ショッピング」で、「訪日目的の1つ」としていた人は約64%、「最大の目的」としていた人は約13%でした。
訪問先は大都市圏が多数、地方誘客が課題か
訪日台湾人の都道府県別の訪問地域ランキングでは以下の通りです。
- 東京都 28.0%
- 千葉県 26.3%
- 大阪府 26.3%
- 京都府 19.5%
- 沖縄県 16.4%
- 北海道 12.0%
- 奈良県 9.1%
- 兵庫県 8.4%
- 福岡県 8.2%
- 長野県 6.7%
7位奈良、8位兵庫県がランクインしているのは、3位の大阪と4位の京都巡る際に一緒に訪れる訪日台湾人が多いようです。
5位沖縄、6位は北海道には、台北からのLCC直行便が就航していることもあり、人気の旅行先となっているようです。
ランキングをみると訪日台湾人の人気は都心部とその周辺地域となっています。
人気のお土産はドラッグストアで
台湾人は訪日旅行のお土産をドラッグストアで購入することが多いようです。
総合感冒薬(かぜ薬)をはじめ、ビタミン剤や栄養剤なども台湾人からの人気が高い商品です。中には「台湾で販売されているものと日本のものは成分が違う」という噂を信じて、台湾でも購入できる商品を買っていく人もいるようです。
食品は特に地域限定のものが人気で、北海道のスナック菓子「じゃがポックル」や沖縄の「石垣島ラー油」など、現地でしか購入できない商品をお土産に選ぶ台湾人は少なくありません。東京のバターサンド専門店「プレスバターサンド」やチーズ菓子専門店「ニューヨークパーフェクトチーズ」などが人気を集めているようです。
台湾人が日本旅行に期待していることを念頭に
台湾は訪日客が多い国の1つです。台湾人向けの集客対策はインバウンドにおいて重要なポイントとなるでしょう。
誘客のためにも台湾人の旅行スタイルや訪日目的、人気のお土産などの情報からニーズを把握し、それに応える対策を講じていくことが大切です。
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<参照>
観光庁:訪日外国人消費動向調査 2018年(平成30年) 暦年 【確報】
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