Google出資企業も!各国の「代替肉」メーカーまとめ:欧米のほか台湾、香港企業も続々登場、日本に進出中!

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食の多様化対応をサポートしているフードダイバーシティ株式会社の山崎です。

2020年になって以来、メディアでの露出機会が増えてきた「代替肉」。訪日外国人の中でも約5%を占めると言われるベジタリアン

「需要は感じつつも今ひとつ掴めていない...」というインバウンド担当者の方向けに代替肉ブームの背景や話題のメーカー情報についてまとめてみました。

過去記事
フードダイバーシティ対応、「無理、無駄、ムラ」無くしてスタンダード化へ
現地視察から読み解く各国のベジタリアンニーズ【ニューヨーク編】


【訪日ラボは、インバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を8月5日に開催します】

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代替肉ブームの背景

▲[肉を使わずに、肉料理を再現した商品]:フードダイバーシティ
▲[肉を使わずに、肉料理を再現した商品]:フードダイバーシティ

2019年に報告されたThe global vegan food market valueによるとヴィーガン食品市場は2026年に243億ドルに成長するといわれています(年間平均成長率9.1%)。

また2014年〜2017年の3年間で米国ヴィーガンは600%増加したという報告もあります。

なぜここまでの盛り上がりを見せているのか?一般的には4つの背景があると考えられています。

  • 健康:ダイエットや健康維持の観点でベジタリアンになる
  • 動物愛護:倫理的な観点でベジタリアンになる
  • 環境保護:畜産業が地球環境に影響を及ぼす事に異論を唱えベジタリアンになる
  • 宗教:仏教やジャイナ教など“不殺生”という観点からベジタリアンになる

昨今世界中で起きているベジタリアンムーブメントは、動物愛護や環境保護の文脈で語られることが多いです。

ベジタリアン対応で予想外の集客アップが見込める理由とは?親日「台湾」で人口比13%、訪日ベジタリアンにアンケート

食の多様化対応をサポートしているフードダイバーシティ株式会社の山崎です。昨今メディアでも「ベジタリアン」をテーマにした特集を見かける機会が増えてきました。飲食・ホテル業界の方であれば「ベジタリアン対応」に関する依頼を受けたことがある方も多いのではないでしょうか。今回は「訪日ベジタリアン市場の概況」と「対応メリット」について解説します。目次現状を知る〜訪日外国人の5%がベジタリアン、2020年には200万人〜背景を知る〜なぜ、ここまでの広がりを見せているのか?〜課題を知る〜訪日ベジタリアンの...


話題の代替肉メーカーまとめ

「明日からうちもベジタリアン・ヴィーガン対応を!」と言われた時のために、代替肉メーカーのポイントをまとめてみました。

今回は海外編をお送りいたします。合わせて、日本進出の状況についても整理しました。

1. ビヨンドミート (アメリカ) …日本の進出は未定

業界の草分け的存在。2019年5月に米株式市場で上場し話題を呼びました。

主なタンパク質源はえんどう豆、そら豆、緑豆、玄米で、日本の代替肉市場で一般的な大豆やグルテンは不使用です。

KFCやSubwayといったグローバルチェーンが導入。代替肉史上で初めてスーパーの肉売り場で売られた企業としても知られており、ビヨンドミートの購入者の93%が肉食者(ベジタリアンヴィーガン以外)というアンケート結果もあるようです。

▲[Beyond Meat]:公式サイト

2. インポッシッブルミート(アメリカ)…日本の進出は未定

アメリカではビヨンドミートに並ぶ存在であり、Googleなども出資しています。

昨年ミズーリ州のBurger Kingでテスト販売をした所大きな反響を呼び、その後アメリカ全土で導入が決定。

原材料には大豆や芋のタンパク質を使用し、特許技術で生産した大豆由来の「ヘム鉄」で肉汁感を演出しています。

ビヨンドミートよりも肉っぽいと言われることが多いですが、遺伝子組み換えの大豆使用や動物実験に関しては賛否両論があるようです。

これまで牛肉の代替食品として脚光を浴びてきましたが、先日豚肉の代替食品が完成したとの発表がありました。今後の動向から目が離せません。

▲[Impossible Burger]:Impossible Foods公式サイト
▲[Impossible Burger]:Impossible Foods公式サイト

3. ベジタリアンブッチャー(オランダ) …日本進出済み

世界初「ベジタリアン向けのお肉屋さん」。

インポッシブルミートにならび、BurgerKingとコラボしており、ヨーロッパ全土20ヵ国2,500店舗の販売が決定しています。

主な原料には大豆たんぱくを使用しています。

日本でもすでに導入が始まっており、Uber eatsでも購入可能です。

▲[ The Vegetarian Butcher Japan]:公式サイト
▲[ The Vegetarian Butcher Japan]:公式サイト

4. オムニポーク(香港) …日本へ近日進出予定

香港発の社会企業Green Mondayグループとカナダの研究チームの共同開発によって誕生したのがオムニポークです。

主な原材料は椎茸、えんどう豆、Non GMO大豆、米で、味・食感は豚肉そのものです。

世界のベジタリアンムーブメントと中国国内の豚コレラ騒動が重なり、現在破竹の勢いで市場を席巻しています。

上海のTaco Bellや香港の牛角で導入が始まっており、日本上陸も間近との情報も入っています。

▲[OMNIPORK]:公式サイト
▲[OMNIPORK]:公式サイト

5. ベジファーム(台湾)…日本進出済み

創業70年以上にわたる実績を誇る台湾の老舗メーカーです。

牛・豚・鳥などの畜肉類の代替食品に加えて、海老や烏賊などシーフードの代替食品の取り扱いがあります。

日本にはすでに進出済みです。

▲[べジファーム]:公式サイト
▲[べジファーム]:公式サイト

アジアにも広がる代替肉の波

代替肉の波は欧米に限らずアジアにも広がっているのをお分かりいただけましたでしょうか。

では国内メーカーはどうか?気になる所だと思います。

3月10日〜13日に開催される「国内最大級の食の展示会FOODEX」の現場レポートも交えながら、次回は国内メーカーの動向に迫ります。

<各社公式サイト>

https://www.beyondmeat.com/

https://impossiblefoods.com/

https://www.thevegetarian-butcher-jap.com/

https://omnipork.co/

https://www.vegefarmjp.com/


【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

  • 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
  • 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
  • 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
  • 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける

詳しくはこちらをご覧ください。

宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生

「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

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この記事の筆者

フードダイバーシティ株式会社

フードダイバーシティ株式会社

フードダイバーシティ株式会社 代表取締役 守護 彰浩。千葉大学卒。2007年楽天株式会社入社。2014年に日本国内のハラール情報を多言語で世界に発信するポータルサイトHALAL MEDIA JAPANをサービスイン。またハラールにおける国内最大級のトレードショーであるHALAL EXPO JAPANを4年連続で主催し、2万人以上動員。現在ではフードダイバーシティをコンセプトにハラールだけでなく、ベジタリアンヴィーガン、コーシャなどありとあらゆる食の禁忌に対応する講演やコンサルティングを行う。流通経済大学非常勤講師も務める。

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