※新型コロナウイルスのパンデミックを受け、東京オリンピック(五輪)・パラリンピックは1年程度の延期が決定しました。詳細な日程、選考基準などは、公式情報が発表され次第、順次更新します。
2019年東京で開催されたラグビーワールドカップをきっかけに、日本ではラグビーの人気が高まっています。
東京オリンピックは2021年の夏に延期することになりましたが、来年のラグビーの試合でも大きな盛り上がりをみせることでしょう。
オリンピックのラグビーは、ワールドカップとは人数が異なるうえ、女子チームも出場するなど、さまざまな違いがあります。
この記事では、オリンピックラグビーの特徴、日程や出場国、開催中の会場周辺の様子を紹介します。
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W杯ラグビーとは違うオリンピックラグビー、違いは?
東京オリンピックのラグビーと、ワールドカップのラグビーには、いくつかの違いがあります。
たとえば、ワールドカップは、男子大会と女子大会の開催年度がずれているため、2019年の東京大会に出場したのは男子チームのみでしたが、オリンピックでは男女それぞれのチームが出場します。
以下では、ワールドカップとオリンピックのラグビーの違いを解説します。
人数の違い
ワールドカップでは、それぞれのチームが15人ずつ選手を出場させる「15人制ラグビー」でしたが、オリンピックでは「7人制ラグビー」が採用されます。
「セブンズ」とも呼ばれており、グラウンドは15人制と同じものを使用します。
各チームは、3人のフォワード、4人のバックスから構成され、試合時間は前半7分、後半7分の14分間です。
決勝戦は、前後半が10分ずつ、計20分と試合時間が長くなるものの、15人制の40分ずつ、計80分に比べると、非常に短いことがわかります。
出場選手が少ないため、3人ずつでスクラムを組むことも7人制ならではの特徴です。
また、トライ後にゲームを再開する際に、15人制ではトライされたチームのキックから始めるのに対し、7人制ではトライしたチームのキックから始める点も異なります。
7人制ならではの見ごたえ
試合時間の短い7人制ラグビーは、15人制よりもスピーディーに展開されます。
パワーとスピードを兼ね備えた試合運びをより楽しめるでしょう。
また、グラウンドの広さは変わらず人数が少なくなるため、パスやキックの際にはボールが大きく動きます。
選手一人ひとりの運動量も多く、ハードな試合になると予想されます。
密集した状態でのプレーが多く、選手どうしのぶつかり合う姿が魅力の15人制ラグビーとは一転して、広いグラウンドをフルに使って、スピーディーにボールを運ぶ姿が7人制ラグビーの見どころです。
2020年の日程、出場国は?
2019年11月時点で、開催国の日本をはじめ、男女それぞれ10チームずつが東京オリンピックへ出場することが確定しています。
以下では、東京オリンピックのラグビーの試合会場と日程、出場国、日本代表の注目選手を紹介します。
※以下は全て大会延期決定前の情報です。
会場と日程
オリンピックのラグビーの試合会場は、東京スタジアムです。
試合は、7月27日(月)から8月1日(土)までの6日間にわたって開催される予定でした。
前半3日間は男子チーム、後半3日間は女子チームが試合をするというスケジュールでした。
男女別で出場国を紹介
オリンピックのラグビーの出場国は男女別で決定されます。
以下では、2019年11月時点で東京オリンピックへの出場が確定していたチームを紹介します。
男子
- 日本(開催国)
- フィジー(ワールドラグビーセブンズシリーズ)
- アメリカ(ワールドラグビーセブンズシリーズ)
- ニュージーランド(ワールドラグビーセブンズシリーズ)
- 南アフリカ(ワールドラグビーセブンズシリーズ)
- アルゼンチン(南米)
- カナダ(北中米)
- イングランド(ヨーロッパ)
- オーストラリア(オセアニア)
- ケニア(アフリカ)
女子
- 日本(開催国)
- アメリカ(ワールドラグビーセブンズシリーズ)
- ニュージーランド(ワールドラグビーセブンズシリーズ)
- カナダ(ワールドラグビーセブンズシリーズ)
- オーストラリア(ワールドラグビーセブンズシリーズ)
- ブラジル(南米)
- イングランド(ヨーロッパ)
- ケニア(アフリカ)
- フィジー(オセアニア)
- 中国(アジア)
注目選手を紹介
東京オリンピックの開催を目前に控え、ラグビー界でもさまざまな選手が注目されています。
以下では、活躍が期待されている四人の選手を紹介します。
男子
- 福岡堅樹(ふくおかけんき)
パナソニックワイルドナイツに所属するウィングの選手です。
2016年のリオオリンピック、2019年のワールドカップで代表に選出されており、東京大会でも期待されています。
- 副島亀里(そえじまかめり)
コカ・コーラレッドスパークスに所属するウィングの選手です。
1983年生まれと、代表選手の中でもベテランに位置し、リオオリンピックではエースとして活躍しています。
女子
- 中村知春(なかむらちはる)
ARUKAS QUEEN KUMAGAYAに所属するフォワードの選手です。
リオオリンピックでは主将を務め、ワールドカップの運動量ランキングでは幾度も上位にランクインしています。
- 大竹風美子(おおたけふみこ)
日本体育大学に所属するフォワードの選手です。
ナイジェリア人の父を持ち、高校時代には陸上七種競技で総体に出場するなど、卓越した身体能力を備えています。
ラグビー会場周辺のオリンピック期間中の影響は?
オリンピック期間中、競技会場の周辺は、混雑や宿泊施設の価格高騰が予想されており、ラグビーも例外ではありません。
運営側は、通常の交通ルートとは異なるアクセスを用意しており、スタジアムへ向かう観客の分散を図っています。
以下では、大会期間中の影響を解説します。
混雑や通常の交通ルートとの違いも
ラグビーの試合会場の東京スタジアムは、京王線「飛田給駅」から徒歩で約5分ほどの位置にあります。
大会期間中は、公共交通機関の混雑が見込まれるため、京王線「西調布駅」、西武多摩川線「多磨駅」からの徒歩も検討すると良いでしょう。
また、下記の駅からスタジアムまでシャトルバスの運行が予定されています。
- 小田急小田原線「狛江駅」
- JR中央線、西武多摩川線「武蔵境駅」
- 京王線「調布駅」
今後、シャトルバスの運行駅が追加・変更される可能性もあるため、観戦予定の方は最新の情報をチェックしておくと安心です。
ホテルは値段高騰の可能性
一般的に、宿泊施設は、時期ごとの繁閑に応じて価格が変動するため、大会期間中は多くのホテルで宿泊料金が高騰するでしょう。
ホテル不足も懸念されており、チケットの第一次抽選があった2019年5月頃には、ホテルがとれないとの声もあがっていました。
しかし、これは大会組織委員会の仮押さえや、開催期間中の予約受付を開始していないホテルが多かったことが要因のようです。
各会場へアクセスしやすい、都心のホテルは、受付開始と同時に予約が殺到するため、観戦予定の方は、事前に予約開始日を把握しておくとスムーズに対応できるでしょう。
大会まで情報はこまめに確認
2019年のラグビーワールドカップで、人々が熱狂したことは記憶に新しく、2021年の東京オリンピックでもラグビーが注目されています。
15人制の男子チームのみが出場したワールドカップとは異なり、オリンピックでは男女それぞれのチームが7人制ラグビーに臨みます。
7人制ならではのスピード感や、広いグラウンドを活用した、ダイナミックなプレーが見どころとなるでしょう。
一方、公共交通機関の混雑や周辺ホテルの宿泊料金高騰などの懸念もあがっています。
会場への代替アクセスや、宿泊施設の予約開始日を確認しておく必要があるでしょう。
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