東京オリンピック2021アーチェリー競技・ルールや見どころについて紹介

公開日:2020年04月07日

1900年のパリ大会で初めてオリンピック競技に採用されたアーチェリーは、1924年のパリ大会からしばらく競技から外されていましたが、1972年のミュンヘン大会から再び正式競技として復活しました

2013年9月7日にブエノスアイレスで開かれた第125次IOC総会で2021年の東京開催が決定しました。

2021年東京大会で行われるアーチェリー競技に向けて、概要から見どころ、注目選手について解説します。


アーチェリー競技の概要と種目

アーチェリーは、弓を使って、シューティングラインから標的(ターゲットまたはフェイス)に向かって矢を放ち、的に刺さった矢の点数を競う競技です。 シューティングラインから70m先にある標的の大きさは直径122cm、的の中心は地上から130cmの高さがあります。

重要な場面でいかにプレッシャーをコントロールし、正確な矢を放つことができるのかが見どころとなります。 東京オリンピックでは、男女個人戦と1チーム3人制の男女団体戦、男女混合団体戦が行われます。

ランキング・ラウンド

アーチェリーの予選は「ランキング・ラウンド」と呼ばれ、トーナメントのランキングを決めるために男女64人の選手で行われます。1エンド4分という制限時間が設けられており、1選手につき1エンド6射、12エンド行われ、その矢数は72射に及びます。

標的面に当たった場合、最高点は10点、最低点が1点、外れた場合は0点となります。個人の満点は720点、団体の満点は2,160点、男女混合の満点は1,440点に設定されています。 同点の場合は10点を出した回数で順位が決まります。

個人戦

個人戦はランキング・ラウンドで決定したランキングに基づいて対戦相手が決まります。ランキングの1位対64位、2位対63位といった1対1のトーナメント方式で行われます。

トーナメントでは1射20秒の制限時間の中で、1射ずつ交互に射っていきます。1マッチ6ポイント先取で勝敗が決まります。

1セット3射30点満点で、勝者には2ポイント、同点の場合はそれぞれに1ポイントが付与されます。 1マッチあたり最大5セットが行われ、5セットが終了した時点で同点の場合は両者1射ずつのシュートオフで決着をつけます。

団体戦

1チーム3名で行われる団体戦は、1セットの制限時間が2分に定められています。1セットあたり各選手が2射ずつの計6本60点満点です。1マッチあたり最大4セット行われ、1セットごとに勝者には2ポイント、同点の場合はそれぞれに1ポイントが付与され、5ポイント先取で勝利となります。

4セット終わった時点で同点の場合はシュートオフが行われます。シュートオフは制限時間1分のなかで、各選手1射ずつ、3本の合計点で勝敗を決めます。

シュートオフで同点の場合は、両チームの3射を比較し1本の得点が高い矢を射たチーム、つまり標的の中心から近い矢を持つチームが勝者となります。

東京オリンピックのアーチェリー競技

東京オリンピックでは、アーチェリー競技はいつ行われるのでしょうか。開催される種目の順番と会場について紹介します。

日程・場所

2021年への延期決定前、東京オリンピックのアーチェリー競技は7月24日(金)から8月1日(土)まで、夢の島公園アーチェリー場で行われる予定でした(延期後の競技日程は4月上旬現在不明)。

7月24日の女子ランキング・ラウンドを皮切りに、男子ランキング・ラウンド、男女混合団体、女子団体、男子団体、女子個人予選、男子個人予選、女子個人決勝、男子個人決勝の順に競技日程が計画されていました。

会場である夢の島公園アーチェリー場は、5,600人の収容が可能で、2020年の東京オリンピック・パラリンピック用に東京都が新たに整備した施設です。大会後はアーチェリーを中心に、多様な活用の機会を提供する施設となることが見込まれています。

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内定選手

東京オリンピックに出場する選手は2020年3月時点ではまだ決まっていません。

代表選手を決めるべく、2019年11月に男女各16人が出場する第1次選考会が行われました。 この第1次選考会には、19年の世界選手権に出場した選手と19年にナショナルチームとして派遣され、海外で開催された大会で3位以内に入った選手が優先的に出場となりました。

残りの枠は、19年の公認試合1試合と19年の全日本選手権大会予選の合計得点が高い順に振り分けられています。

第1次選考会から男女各8名が2020年3月に行われる第2次選考会に進み、男女各5名に絞られます。この男女各5名が出場する最終選考会は20年4月に行われる予定で、男女各3人の日本代表が決定する運びとなっていました。

新種目「混合団体」

東京オリンピックでは、アーチェリーに男女混合団体が加わることになりました。男女各1名が選出され、1マッチ4セットで行われます。1セットごとに男女各2射ずつ射ち、合計得点で勝敗が決まります。

この男女混合団体は、ランキング・ラウンドが終わるまでペアが分かりません。ランキング・ラウンドに参加する男女各64名のうち、同じ国の男女最上位選手1名ずつの個人得点を合計し、上位16の国と地域が出場権を獲得できます。

つまり、男女団体戦はその国のエース同士がペアを組むことになるという新種目です。

アーチェリーの見どころや注目選手

アーチェリーを観戦する際はどのようなところにポイントを置いて観戦すればよいのでしょうか。 東京オリンピックでの見どころと注目選手について解説します。

緊張感漂う会場

アーチェリーは一瞬の雑念が成績を左右するため、プレッシャーをはね返す驚異的な精神力と集中力が勝敗を決める大事なポイントとなります

選手の放つ矢のスピードは時速200キロ以上と言われており、CDの穴ほどしかない直径12cmの中心円を射る様子は、テレビ越しでも迫力が伝わってきます。

矢が的の中心を得た瞬間に張りつめられた緊張感が緩み、その緩急と爽快感が観客を魅了しています

アーチェリーは屋外で行われるため風の影響をうけやすいスポーツですが、風の状況を読み、影響を計算して矢を放つ姿もまた、見どころのひとつです。

圧倒的に強い韓国

リオデジャネイロオリンピックにおいて全種目で金メダルを独占した韓国も注目ポイントのひとつです。

女子団体では1992年のバルセロナ大会以来8連覇、個人では2008年の北京五輪を除き全大会で韓国選手が金メダルを独占という圧倒的な強さを誇ります。

男子は前回大会で6回目の金メダルでしたが、個人では2回目の金メダルとなり、五輪史上初の男女全種目での金メダル独占となりました。

アーチェリー大国韓国では選手層が厚く、代表選手争いも熾烈で、オリンピックで金メダルを獲得するよりも韓国代表選手になるほうが難しいともいわれています。その韓国をどこの国が倒せるのかという点も見どころです。

注目選手

日本においては、2012年のロンドン大会で男子個人の古川高晴が銀メダル、女子団体では男女ともに団体戦では初めてとなる銅メダルを獲得したことで注目度が上昇しました。

2016年のリオデジャネイロ大会ではメダル獲得には至りませんでした。ロンドン大会銀メダリストの古川は8位に終わり、女子選手3名の川中香緒里、永峰沙織、林勇気も個人戦では1、2回戦で敗退、団体戦は8位という結果でした。

その経験を活かし、2021年東京オリンピックでは躍進が期待されます。 近年では2017年にロザリオで行われた世界ユース選手権で女子団体が金メダル、男子団体は銅メダルを獲得しており、若手選手の活躍にも注目が集まっています

メダルに期待のアーチェリー

東京オリンピックでのアーチェリーは、まずは過去の大会でメダルを獲得した選手から若手選手まで、どの選手が五輪への切符を手にするのかという点に注目が集まるでしょう。

経験と実力を兼ね備えた選手がいる日本のアーチェリー界は、東京オリンピックでのメダル獲得に期待がかかっています。強豪国韓国を下せるのか、2021年の東京オリンピック大会はアーチェリーから目を離せなくなりそうです。


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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