東京オリンピックのトライアスロン競技 | 新日程・ルール・観戦方法・見逃せない3つのポイント

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トライアスロンとは、一人の選手がスイム(水泳)、バイク(自転車)、ラン(長距離走)を連続して行う耐久競技です。

2000年のシドニーオリンピックから正式種目として採用され、オリンピックでは男女別に行う個人戦と、男女混合リレーの2種目が実施されます。

東京五輪での会場はお台場海浜公園で、都内有数の観光スポットらしい景色を背に観戦を楽しめるコースが設定されています。

本記事では、東京五輪におけるトライアスロン競技の概要や日程、観戦時の見どころをご紹介します。


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トライアスロンの競技概要やルール

トライアスロンは一人の選手が3種目を続けて行い、ゴールまでの速さを競う競技です。2000年からオリンピックの正式種目として採用されました。

オリンピックで開催されるトライアスロンの種目には、男女別の個人競技と男女混合リレーの2種類があります。

トライアスロンの競技概要

トライアスロンは、「スイム(水泳)」「バイク(自転車)」「ラン(長距離走)」の3種目を一人のアスリートが連続して行う耐久競技です。

競技名はラテン語で「3」を意味するトライ(tri)と、ギリシャ語で競技を意味するアスロン(athlon)をあわせて付けられました。

通常大会の距離設定にはいくつか種類がありますが、オリンピックではスイム1.5km、バイク40km、ラン10kmの合計51.5kmを競争する「ショート・ディスタンス」が採用されています。

トライアスロンは1974年にはじめて競技大会が開催されたスポーツで、オリンピックでは2000年から5回競技が実施されています。

トライアスロンの種目

東京オリンピックで実施されるトライアスロンの種目は、男女別に開催される個人競技と、男女混合リレーに分かれます。

個人競技の場合、スイムの距離は1.5kmです。1km+0.5kmのコースを泳ぎ、バイクに移ります。バイクでは5kmのコースを8周回し、40km分の距離を走り切ります。そしてランでは2.5kmのコースを4周回し、合計10km分を走ります。

男女混合リレーの競技順番は「女子、男子、女子、男子」。混合リレーにおける一人あたりの担当距離は、スイム300m、バイク7.4km(3.7km×2周回)、ラン2km(1km×2周回)と決められています。

トライアスロンのルール

トライアスロンでは、スイム、バイク、ランの種目ごとにルールが設けられています。

スイムでは、水底に立ったり、ブイなどの静止物を掴んで休むことは許可されています。

ただし、物を掴んで泳ぐことは禁止されており、所定のスイムコースにしたがって自力で泳ぐ必要があります。

バイクではドラフティングが許可されており、風の抵抗を妨ぐために前走者の後ろで走ることが可能です。

一方、他の選手をブロックしたり、届け出たバイクと異なるバイクを使用することは禁止されています。

最後の種目・ランでは胴体の一部がフィニッシュラインに入っていればゴールと判定されます。ただし、柱や木などの静止物を支えにカーブすること、1周回〜複数周回の早い選手との並走はできません。

なお競技全体では、給水所以外のアシストは受けられないという規則もあります。

東京オリンピックのトライアスロン競技

トライアスロン競技は、男子個人・女子個人・男女混合リレーの種目がそれぞれ別日程で実施されます。

会場にはチケット購入で利用できる観覧席が用意されている他、周辺に無料で観戦を楽しめるスポットもあるため、当日は多くの観客でにぎわうと予想されます。

トライアスロンの試合が行われる日程・会場

東京オリンピックのトライアスロン競技は、もともと2020年7月27日、28日、8月1日の計3日で実施される予定でした。

2020年3月末の延期判断を受けて、その後2021年7月26日、27日、31日に変更となっています。

7月27日は男子個人、7月28日は女子個人、8月1日は男女混合リレーの開催を予定しており、会場はスイム・バイク・ランの全種目とも、お台場海浜公園を使用します。

会場付近にはレインボーブリッジや商業施設があり、都内有数の観光スポットらしい景色と競技風景の融合を楽しめるコースが設定される予定されています。

大会時には、収容人数5,500人の競技会場が仮設整備される予定です。

トライアスロンのオリンピック内定選手は未定

トライアスロンの出場枠は男女ともに1か国・地域につき、最大で3名までと決められています。

日本には男女個人戦用に各2名、男女混合リレー用に1チーム分の開催国枠が与えられていますが、選手が国際トライアスロン連合(ITU)の定める出場資格を満たしていることが出場の前提条件となります。

2020年9月現在、トライアスロンのオリンピック内定選手は未定となっています。

2019年8月に開催された五輪予選で、日本人の上位1〜3位に入った選手が第一候補に決定してます。

その他の選手は日本トライアスロン連合理事会で2020年5月に選出される予定で、同理事会は、ITU世界トライアスロンシリーズのハンブルク大会とアブダビ大会の順位を元に選手を選出することを公表していました。

しかし新型コロナウイルスの影響で、前者は当初の予定から2か月繰り下げ2020年9月5日に開催されましたが、後者は3月時点で延期が決定、その後中止となっています。

オリンピックトライアスロンの観戦方法

東京オリンピックでトライアスロンを観戦する方法は2つあり、チケットを購入して観覧席を利用する、または無料でコース沿いから競技を観戦できます。

販売されるチケットには、自由席のAタイプ・8,000円と、立ち見自由席のBタイプ・4,000円の2種類が用意されています。

有料の観覧席はスイム競技と、「トランジション」と呼ばれる競技種目の転換場面を確認できる場所に配置されるため、トライアスロンの見所をしっかり目に収められます。

ただし、昨年行われたチケットの第2次抽選販売でもトライアスロンは申込対象外になっており、いつトライアスロンのチケットが販売されるかは不明です。

また、会場となる公園の外にある一般道からも、ランやバイクの様子を観戦することができます。

トライアスロンの見どころ

トライアスロンでは、各選手が立てる戦略や、トランジションの技術が主な見どころとなります。

オリンピックではこれまでに男子個人でイギリスが2回、女子個人でスイスが2回勝利を収めており、ヨーロッパ勢が強豪です。大会では、ヨーロッパの選手の活躍にも注目してみるのも楽しみ方のひとつです。

1. スイム・バイク・ランでのかけひき

トライアスロンでは、選手の3種目でのパフォーマンスの高さはもちろん、戦略の立て方も勝敗を分ける要素となります。

選手によって得意とする種目は異なるため、スイムで大会をリードするタイプ、ランで追い上げを狙うタイプなど、戦い方に個性が現れるところがトライアスロンの見どころといえます。

また、3種目の中でも特に注目したいのはスイム。トライアスロンの会場では選手ごとのコース分けがされていないため、スイムの開始直後から激しいバトルが繰り広げられます。

スタートダッシュの結果は後の試合展開に繋がるため、特にレースの開始直後のレースの動きに注目するとよいでしょう。

2. 円滑なトランジション 

トライアスロンの競技中に選手が種目を転換することを「トランジション」といいます。

スイムからバイクに移動するときは「T1」、バイクからランに移動するときのトランジションは「T2」と呼ばれています。

このトランジションもトライアスロンの見所の一つ。例えばT1ではバイクシューズをあらかじめペダルに用意し、走りながらシューズを履くという方法もあります。

トランジションはいかに早く着替えや装備をこなせるか、動きの素早さと工夫が問われる場面です。選手の動きも見どころとなります。

3. イギリスなど強豪ヨーロッパ勢の活躍に注目

2000年シドニーオリンピックから現在まで、トライアスロンはオリンピックで計5回競技されました。

これまでの男子個人では、イギリスのアリスター・ブラウンリー選手が2012年ロンドン五輪、2016年リオデジャネイロ五輪で2回の優勝を記録しています。

また、イギリスの他にはドイツ・ニュージーランド・カナダが男子個人で1回ずつ優勝を収めています。

女子個人ではスイスが2回、オーストリア・オーストラリア・アメリカが1回ずつ優勝を収めており、男女個人ともに欧州勢の活躍が目立っています。

日本人選手はまだメダルの獲得歴がないため、今回の五輪では日本人選手の活躍にも期待が高まります。

無料で観戦できるトライアスロンに注目

トライアスロンを観戦するには、チケットを購入して観覧席から観戦するか、チケットを購入せずコース付近で観戦する2種類の方法があります。

コース付近での観戦は無料でできるほか、会場へのアクセスも良いため、比較的足を運んで応援しやすい競技だと言えます。

トライアスロンは、選手の強みを活かした戦略の立て方や、トランジションの技術が見どころです。日本代表選手の内定はまだ決まっていないだけに、今後代表選手が誰に決まるのかも注目が集まります。


<参照>

東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会:トライアスロン

東京オリンピック・パラリンピック準備局:トライアスロン

東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会:トライアスロン 競技スケジュール

dメニュースポーツ:選手選考 - トライアスロン(オリンピック)

朝日新聞:東京オリンピック2020観戦チケットについて

OLYMPIC CHANNEL:トライアスロン:世界のトップアスリートがお台場の地を駆け抜ける

日刊スポーツ:チケットなくても観戦可能!東京五輪の穴場教えます

OLYMPIC CHANNEL:【東京オリンピック出場枠争い】トライアスロン:個人戦には計110人の出場枠。開催国枠を得た日本は8月の大会が代表選考のカギ

東京2020オリンピック 公式チケット販売サイト:競技情報

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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