オリンピック開催に向け、様々なスポーツに対して関心の目が向けられるようになってきています。
そんな中、セーリングという競技に関して名前を聞いたことがあっても、実際に国際大会レベルの競技を見たことがあるという人は、そう多くないのではないでしょうか。
セーリングは古くからオリンピック競技として認められており、その歴史は第二回のパリ大会にまで遡ります。1996年のアトランタ大会までは「ヨット」の呼称で親しまれ、翌年のシドニー大会からは「セーリング」と呼ばれるようになりました。
今回の記事では、そんなセーリングについて、基本情報、開催概要、種目内容、競技の歴史などをご紹介します。
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オリンピック・セーリングの基本情報
まず、オリンピック・セーリングとはどのような競技なのでしょうか。
この項目では、競技の概要など基本的な情報をご紹介します。
セーリングの競技概要
セーリングとは、水上を小型セールボートに乗って滑走することを基本とした競技です。セールを流れる風の力を動力として進みます。競技種目によって1~2人で行われ、レース海面に設置された部位を、決められた順序と回数で周回します。
風や波の調子に合わせていかにセールボートをコントロールするかがカギになっており、大胆な方向転換は選手の技量の見せ所となっています。
開催日程と会場
東京オリンピックにおけるセーリングの大会日程は、延期発表前、7月26日(日)~8月5日(水)(7月31日までが予選、8月1日以降にメダルが確定)を予定していました。
会場となるのは、神奈川県の「江の島ヨットハーバー」です。江の島ヨットハーバーは、1964年の東京オリンピックの開催に合わせて日本で初めて整備された競技用のヨットハーバーです。
日本選手権もこの会場で行われ、多くのヨット愛好家に親しまれる競技会場となっています。
※新型コロナウイルスのパンデミックを受け、東京オリンピック(五輪)・パラリンピックは1年程度の延期が決定しました。詳細な日程、選考基準などは、公式情報が発表され次第、順次更新します。
開催種目
セーリングの種目は、使用するボートの大きさやスタイルによって8つに分かれています。男女別を含めると、合計10種目の競技があり、日本はそのすべてで開催国枠があります。
- RS:X級(男子/女子)
- レーザー級(男子)
- レーザーラジアル級(女子)
- フィン級(男子)
- 470級(男子/女子)
- 49er級(男子)
- 49erFX級(女子)
- フォイリングナクラ17級(混合)
オリンピック・セーリングの見どころ
オリンピック・セーリングの見どころは、どのような点にあるのでしょうか。 この項目では、まだセーリングに詳しくない人でも楽しみ方がわかるよう、その見どころをご紹介します。
昔からの強豪と新興勢力が入り乱れるメダル争い
これまでのセーリングの大会では、イギリスが最も多くのメダルを取得しています。次いで、アメリカが二番目のメダル獲得国となっています。
そのほか、ノルウェー、スペイン、フランスなどのヨーロッパ諸国がメダル常連国として表彰台に上ることが多いですが、近年ではオーストラリアやニュージーランドなどのオセアニア諸国の台頭も注目されています。
注目の日本代表選手
日本は、開催国枠としていずれの種目にも出場が可能です。
そんな中、注目の日本人選手は、男子では富沢慎(RS:X級)、岡田奎樹(男子470級)、外薗潤平(男子470級)が挙げられます。
いっぽう女子では、須長由季(RS:X級)、土居愛実(レーザーラジアル級)、高野芹奈(女子49erFX級)、山崎アンナ(女子49erFX級)、吉岡美帆(女子470級)、吉田愛(女子470級)など、多くの選手の活躍が期待されています。
セーリング日本代表のこれまでと展望
これまでのセーリング日本代表の成績は、1996年のアトランタ・オリンピックでは女子470級で銀メダル、2004年のアテネ・オリンピックでは男子の470級で銅メダルなどのメダル獲得歴があります。
470級は比較的小柄な日本人選手でもメダル獲得が狙えることから、特に注目が集まっています。また他の種目でも、注目選手が多いことや慣れ親しんだコースでの滑走ができることから、日本人選手への期待が高まっています。
セーリング観戦を楽しむためのポイント
では、セーリング観戦を楽しむためには、どのようなポイントに注目して競技を見ればよいのでしょうか。この項目では、具体的な楽しみ方についてご紹介します。
知っておくべき主なルール
オリンピック・セーリングの順位は、風下に設置されたスタート地点から風上に向かって一斉に滑走を開始し、決められた順路を滑走した中から着順を点数化し、その点数が低いほうから決定します。つまり、1位=1点、2位=2点と点数が決まっていく「低得点方式」です。
メダルが決定する最終レースでは、「海上判定システム」と呼ばれる判定方式が採用されており、選手の後方を滑走する審判廷によって、その場で瞬時に判定が下されます。
最初の山場「一斉スタート」は迫力満点
風下から一斉にスタートするため、その滑り出しは非常に迫力のあるものとなっています。海という自然を相手にした競技であるため、天候、風の状況、潮流の影響、波の状態など、様々な要素を踏まえてボートをコントロールする必要があります。
スタートから最初のマークに向かい激しく滑走する様子は、競技の最初の山場となっています。また、この時点である程度順位の差がつくともいわれています。
セーリングの見どころや情報を事前にチェック
セーリングは、オリンピック競技となってすでに120年になる、歴史のあるスポーツです。風や天候など様々な表情を見せる波の上を、セールボートをコントロールしながら進んでいく姿は迫力満点です。
特に会場の様子に戦況が左右されやすいセーリングにとって、日本人選手たちの慣れ親しんだ会場、江の島ヨットハーバーでの開催となる東京オリンピックでは、メダル獲得への期待も高まります。
日本人選手だけでなく、イギリスをはじめとした欧州諸国やアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなど、他の強豪国の活躍にも注目が集まります。
これらのセーリングの基本情報を踏まえ、東京オリンピックでの競技観戦を最大限に楽しみましょう。
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