2020年10月13日に株式会社帝国データバンクは、飲食店の倒産動向調査(2020年上半期)を発表しました。調査によると飲食店倒産は392件で過去最多の推移となっています。
新しい生活様式に適応しようと努力する一方、多くの飲食店が苦しい状況に置かれています。2020年10月時点で分かっている新型コロナウイルスに関連する倒産について、件数や業種など、詳しくお伝えします。
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飲食店倒産 2020年上半期で過去最多
株式会社帝国データバンク(以下、帝国データバンク)が行った「特別企画:飲食店の倒産動向調査(2020年度上半期)」によると、2020年度上半期の飲食店事業者の倒産が392件と上半期として過去最多となりました。
このままのペースで倒産が続けば、居酒屋の年間倒産件数は過去最多となる可能性があります。中でも「酒場・ビヤホール」などの居酒屋の倒産が98件で全体の25%を占める結果となりました。
コロナ倒産 飲食店・ホテルが目立つ
2020年10月21日に帝国データバンクが公表した「特別企画:「新型コロナウイルス関連倒産」動向調査 <10月21 日(水)16時現在判明分>」によると、新型コロナウイルスに関連する倒産は632件となりました。
倒産件数がもっとも多かった飲食店で93件、次にホテル・旅館が59件、アパレル小売 44件となりました。
5月25日16時時点でのコロナ倒産は、「ホテル・旅館」(36件)、「飲食店」(21件)、「アパレル・雑貨小売店」(14件)、「食品製造」(15件)、「食品卸」(9件)、「建設」(7件)でした。
今回の調査結果は4月に引き続き飲食店やホテル・旅館が多く、新型コロナウイルスの感染拡大の影響でインバウンド需要の低下や、国内旅行・出張の自粛による影響が続いているようです。
経営状況が厳しい飲食店やホテル・旅館を少しでも支援すべく、政府は金融支援策を実施すると同時にGo To TravelキャンペーンやGo To Eatキャンペーンを積極的に進めています。しかしインバウンド需要の落ち込みや感染拡大の不安、さらに制度そのものの分かり難さなど、課題が多くみられます。
居酒屋チェーン「ワタミ」が大量閉店で「#居酒屋閉店ラッシュ」がトレンド入り
居酒屋チェーン店のワタミが国内展開している店舗の約2割となる60〜80店舗を閉店する方針を固めたことがダイヤモンド編集部の取材で明らかとなりました。
新型コロナウイルスの影響により、臨時休業や時短営業などによる売上の減少や、緊急事態宣言が解除された後もすぐに客足が戻るのは難しく、さらに感染予防対策としてソーシャルディスタンスの確保のため店内の席数を減少するなどの対応も必要となっており今後もかなり厳しい状況が続くと考えられます。
Twitter上では、「#居酒屋閉店ラッシュ」のタグがトレンド入りし多くの声が寄せられています。
Twitter:居酒屋閉店ラッシュについて嘆く投稿(https://twitter.com/zaitakushitai/status/1265448942440837120)
Twitter:居酒屋閉店ラッシュについて嘆く投稿(https://twitter.com/chosa_labo/status/1265516436937756672)
<参考>
帝国データバンク:新型コロナウイルス関連倒産
帝国データバンク:全国企業倒産集計2020年4月報
帝国データバンク:特別企画:飲食店の倒産動向調査(2020年度上半期)
帝国データバンク:特別企画:「新型コロナウイルス関連倒産」動向調査 <10月21 日(水)16時現在判明分>
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