冥婚(めいこん)とは、生きている者と死者、あるいは死者同士が結婚することです。
中華圏をはじめとする一部の国にかつて存在した文化であり、現代ではほぼ見られなくなったものの、一部の国や地域では未だにこの風習が残っているようです。
冥婚の風習が残る地域の中でも、台湾の冥婚は特に有名です。最近はTwitterでも冥婚を取り上げたツイートが話題になり、道端に赤い封筒を落とす独特の風習が注目を浴びています。
この記事では、台湾と世界の「冥婚」文化を分かりやすく解説します。
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冥婚とは
冥婚(めいこん)は、生きている者と死者や、死者同士が結婚する風習です。
多くは宗教的な価値観に基づくもので、古くはエジプト神話やギリシア神話にも冥婚にまつわる物語が記載されています。
冥婚の目的は未婚のまま亡くなった死者の魂を弔うためとされていますが、冥婚の手段は国や地域によりさまざまです。死者の遺族等が、冥婚の相手となる人間を殺害した上で儀式を執り行うという過激な形式も古くはあったようですが、こうした行為を認める法律はどの国にも存在しないため、こうした冥婚は現在では消失しているといえるでしょう。
墓地から冥婚の対象となる死者の遺骨を掘り出すなど、現代の法律では違法とされる行為も冥婚の手段として存在します。
この他、宗教的な儀式を経たうえで冥婚の証となる品物を棺や墓に納めるなど、違法性のないものも多く見受けられます。
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台湾では赤い封筒に注意!冥婚に関するツイートが話題に
台湾在住の日本人Twitterユーザーが、台湾における冥婚の風習を投稿し、話題になりました。

台湾の一部では、独身のまま亡くなった死者に冥婚をさせる風習が残っています。
生前に婚約者がいた場合は婚約者と冥婚を執り行い、婚約者も同時に亡くなった場合は死者同士で冥婚を執り行います。
しかし婚約者のいなかった者が独身のまま亡くなった場合、台湾では死者の顔写真、髪の毛や爪、現金などを「紅包袋」と呼ばれる名刺ほどの大きさの赤い封筒に入れ、道端に落とします。
道端に落とされたこの封筒を異性が拾った場合、拾った者は冥婚に同意したとみなされます。
誰かが封筒を拾うと周りに隠れて見張っている死者の遺族が一斉にその人を取り囲み、逃げられないようにするとも言われています。一旦拾ってしまうと、封筒を元に戻してもなかったことにはできないそうです。

Twitter:冥婚について紹介する投稿(https://twitter.com/ro86228/status/661829342603771904?ref_src=twsrc%5Etfw)
上記は2015年Twitterにて紹介された台湾の冥婚文化についての紹介です。
「台湾の冥婚文化:亡くなった女性の家族は、路上に小物を置いて男性が拾うのを待ちます。台湾で赤い封筒や女性の小物を見かけても、むやみに拾ってはだめです。拾うと、相手と冥婚させられます」(編集部訳)
もし冥婚を目的とした封筒等を拾った場合は、占い師により死者との相性が占われ、相性が良いと判断された場合は結婚式が執り行われるといわれています。結婚式は一般の結婚式と変わらないかわずかに簡素化されたもので、結婚式の費用は全て死者の親族により賄われるそうです。
台湾の法律では死者との入籍は認められないため、もしも上記のような出来事が本当にあった場合でも、日常生活や社会への影響はないと考えられます。たとえば、「冥婚をした」と考えられる人でも、他の人と結婚することができます。
ただし、冥婚相手(死者)の家族からは、「家族の一員になった」とみなされ、元旦には帰省するといった親戚付き合いが求められると考えられます。
台湾には本当に「冥婚」があるの?
以前の台湾でこのような「冥婚」の風習があったことは確かですが、現在の台湾社会では、宗教的儀式の存在感は薄れつつあります。冥婚だけでなく、過去には広く当然のこととして扱われていた習慣が、科学的ではなく、過去のものと感じられ、継続されなくなっているようです。
訪日ラボ編集部では、現在の台湾における冥婚文化について、台湾出身で日本で生活をする人物にお話を聞きました。
話によると、現在の台湾において冥婚はほとんど執り行われておらず、冥婚があった際はニュースとして報道されるほどに希少な例となっているそうです。
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