様々な業界で、世界を舞台に活躍し、海外でも有名になっている日本人がいます。
海外で有名な日本人には、スポーツ選手、映画監督や漫画家、政治家やライフスタイル領域での著名人などが存在します。
訪日旅行を計画する外国人にはSNSを情報源として利用する人も多く、こうした著名人に関連した情報は容易に注目を集められます。
たとえばFacebookの誕生国であるアメリカでは、インターネットユーザーのうち80%の人がFacebookを利用しているといわれています。
この記事では、海外で認知度の高い日本人について紹介し、どんな業績が海外ファンの心をつかんでいるのかや、インフルエンサープロモーションについて解説します。
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海外で有名な日本人ランキング
日本国内で有名な日本人は、海外でもその活動や作品が知られています。
テレビ番組での調査やネット検索から選出された、海外で有名な日本人をランキング形式で紹介します。
海外で有名な日本人ランキング10
2019年1月26日にテレビ朝日系列で放映されたバラエティー番組『陸海空 地球征服するなんて』内で、“地球上で今一番有名な日本人ランキング100”が発表されました。
アンケートは、これまで番組で調査した22の国と地域、総勢2万人のアンケート結果を集計しています。
ランキングから、上位10人を紹介します。
- 1位:本田圭佑(メルボルン・V)
- 2位:宮崎 駿(アニメーター/映画監督)
- 3位:村上春樹(作家)
- 4位:黒澤 明(映画監督)
- 5位:鳥山 明(漫画家/ドラゴンボールほか)
- 6位:長友佑都(ガラタサライ)
- 7位:尾田栄一郎(漫画家/ワンピース)
- 8位:安倍晋三(総理大臣)
- 9位:ピコ太郎(芸人)
- 10位:乾 貴士(アラベス)
この表からわかるのは、1位の本田選手に限らず、サッカー選手が多いこと、また日本を代表するアニメ・漫画の作者の知名度が高いことだと言えます。
海外におけるGoogle検索日本人名ランキング10
ここでは2019年5月10日、海外デジタルマーケティングを支援する株式会社インフォキュービック・ジャパンが実施した、各界で活躍する日本人名の海外におけるGoogle検索数に関する調査を紹介します。
この調査の対象国は、2018年1月1日から2018年12月31日の間にアメリカ・イギリス・香港などの16地域で、「世界で最も検索された日本人は誰か」が明白になりました。以下、10位までのランキングを紹介します。
- 1位:大坂なおみ(47万3200)
- 2位:大谷翔平(19万120)
- 3位:羽生結弦(13万8330)
- 4位:中邑真輔(9万1180)
- 5位:宮崎 駿(8万800)
- 6位:村上 隆(7万2020)
- 7位:イチロー(6万8730)
- 8位:近藤麻理恵(コンマリ)(6万910)
- 9位:錦織 圭(6万200)
- 10位:本田圭佑(5万9740)
ここで分かるのは、テニス界の大坂なおみが全米オープンで優勝したことも含め、ランクインした10人のうち7名がスポーツ選手であること、またここでも日本アニメを代表する宮崎駿やポップアーティストの村上隆の知名度が高いことがうかがえます。
近藤麻理恵は片付けコンサルタントを職業としており、その片付け術が海外で浸透しているようです。
なぜ有名になったのか?日本人選手や監督、人気の理由
昨今はSNSなどを含むインターネットから世界中の情報を得られますが、日本人有名人の知名度の高さに共通しているのは、万国共通のスポーツや日本文化(アニメ、映画、漫画)で活躍する著名人であるということです。
ここでは日本を代表するスポーツ選手、アニメや映画・漫画界の有名人について紹介します。
スポーツ選手
- 本田圭佑
大阪府出身のサッカー選手で、ポジションはMF、FWの選手です。
2010年の南アフリカ開催のワールドカップで、2ゴールを決めたのがきっかけで世界に注目されるようになりました。
サッカー選手としての活躍だけでなく、ビジネス面でも話題に上がることが多く、国内外に約80校のサッカースクールを展開したり、オーストリアやカンボジアでプロサッカークラブの経営に携わったりといった多岐にわたる業務をこなしています。
- 大坂なおみ
大阪府出身ですが、日本人の母親とハイチ系アメリカ人の間に生まれ、3歳の時にアメリカのニューヨークに移住しています。
2013年にプロに転向してから数々の試合で優勝し、その頭角を現すこととなりました。2019年には世界大会の功績により、世界ランク1位に輝いたことで注目を集めました。
現在ナイキや日清を始め、14社とスポンサー契約を結んでいる偉大なテニスプレイヤーの1人です。
- イチロー
愛知県出身の日本を代表する野球選手であり、日本のプロ野球を経て日本人野球選手初のメジャーリーガーとしてアメリカのシアトル・マリナーズに所属していました。
彼の記録はギネス記録にも認定されるほどで、主な記録は下記の通りです。
- MLBシーズン最多安打記録(262安打)
- 通算安打世界記録(NPB/MLB通算4257安打)
- ルーキー最多安打記録(242安打)
- 連続200本安打記録(10年連続)
- 1シーズン連続盗塁記録(45)
- オールスター野球史上初ランニングホームラン
様々な功績を残したイチローですが、2019年に野球プレイヤーとしては引退しています。
映画監督
- 宮崎 駿(アニメーター/映画監督)
東京都生まれで、彼の手掛けたジブリ作品は世界的に見ても有名です。
数々の作品のなかでも、『となりのトトロ』『火垂るの墓』『魔女の宅急便』『紅の豚』『平成狸合戦ぽんぽこ』『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』などは世界的にも評価され、賞を受賞しているほどです。
作品のみならず、彼自身も日本を始め世界の賞である「フランス国家功労賞」や「アカデミー名誉賞」の受賞歴がある、日本アニメを代表する人物です。
- 黒澤 明(映画監督)
“地球上で今一番有名な日本人ランキング100”のトップ10のなかで、唯一亡くなった人として選出された人物です。
それだけ世界に名の知れた人物であり、彼の映画作品である「羅生門」は1951年のヴェネツィア国際映画祭金獅子賞に選出されました。
その後もベルリン国際映画祭やヴェネツィア国際映画祭、モスクワ映画祭などで賞を受賞し、1980年には「影武者」によってカンヌ国際映画祭グランプリを勝ち取っています。
漫画家
- 鳥山 明(漫画家/ドラゴンボールほか)
不朽の名作である『ドラゴンボール』はいまや日本人のみならず、世界でもファンの多い漫画のひとつとなっています。
2013年に「世界で最もビデオゲーム化されたコミック」としてギネス世界記録に認定されており、2018年発売のゲームである『ドラゴンボール ファイターズ』はアメリカやイギリスで2位となり、海外で知名度のあるアニメのひとつです。
- 尾田栄一郎(漫画家/ワンピース)
彼の代表作である「ワンピース」は、国内最高初版部数となった26巻の260万部から巻を重ねるごとに部数を伸ばしていて、その巻数は現在96巻にまでのぼっています。
尾田と「ワンピース」は2015年に「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」としてギネス記録に認定されていて、「ワンピース」は日本を超えて世界で評価される漫画であることが証明されました。
有名人によるインバウンドプロモーション
近年では、商品を宣伝する際、多くの人に知ってもらうため、インフルエンサーを起用することが話題になっています。
海外で有名な人が日本について紹介したり、日本製のお気に入り商品を投稿する際、同じ場所に行きたい、同じものがほしいと考える人もいるでしょう。
ここではインフルエンサーの起用によるSNSでの宣伝効果について紹介します。
有名人を起用したブランド広告
韓国での例を参考にすると、ロッテ免税店は韓国の人気グループBTS(防弾少年団)を広告に起用し、過去にもイ・ミンホ、EXO(エクソ)、TWICE(トゥワイス)などの有名人たちと広告を手掛けてきました。
また韓国風メイクを始め、ファッションにおいても韓国ブランドの人気が上昇している日本で、人気モデルカン・テリをモデルにした韓国発ファッションブランド「Chuu」が10~30代女性から大人可愛いファッションとして支持されています。
カン・テリは韓国で有名なインフルエンサーで、そのフォロワー数は170万人を超えています。(2020年6月時点)
アジアなどの海外において有名であるため、インバウンドにも訴求できる人物であるといえます。
SNS発信で広告
いまや訪日の際に参考にする情報源が、SNSという外国人は少なくありません。
日本についてPRするには、InstagramやYouTubeなどで活躍するインフルエンサーたちの広報効果が大きいことを認識する必要があります。
例えば東京ディズニーシーは2016年夏、人気タレント・渡辺直美を起用し、その夏期間限定のチケットについて宣伝しました。
彼女はInstagramのフォロワー数が940万人(2020年6月時点)を超える人気タレントであり、台湾とのハーフということから台湾でも人気があります。
この投稿をみて「いいね!」をしたユーザーは43万件を超え、世界中の人々に拡散されました。SNS上にPR記事や写真を投稿するだけでも効果はありますが、有名人やインフルエンサーを起用した宣伝効果が高いことも知っておくべきでしょう。
インフルエンサーを活用して効果的なPRを
海外で認識されている日本人の上位が、スポーツ選手や日本アニメ・映画・漫画の作者であることから、人気のあるスポーツ選手を起用したり、海外認知度の高い日本アニメを使ってPRをしたりという取り組みが宣伝効果に期待できます。
その方法としてはずせないのがSNSで、実際に韓国で人気があり、SNSインフルエンサーとしても有名なカン・テリを起用したファッションブランドなどが、若い日本人の間でも話題になっています。
そういった海外での成功例を参考にし、海外でも名高い日本人をインフルエンサーとして起用することで、インバウンド誘致にもつながるでしょう。
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